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63話

 確かこのダンジョンの詳しい情報はないって言ってたような気がするな。よく、そこでSランク冒険者昇格試験をやろうと思ったよな。でもSランク冒険者ならばこれくらいのことには対処できて当然ということもあるのかもしれないな。


 今まで誰一人としてダンジョンの入口について触れていなかったので、俺もやっと見ることになった。


 想像していたよりもしっかりとした作りになってるな。石でできた大きな扉がそびえていた。


「そろそろ行こうぜ。ここまで来てここでグダグダしてても時間の無駄だろ?」


 俺は二人に中へ入るように促した。もちろん、一人で勝手に入ってもいいんだぞ?


「ちょっと待ってください。ここは、ギルドの探知計でかなりの数値を出している危険なダンジョンなのです。絶対に油断してはいけませんよ。それだけは肝に命じておいてください」


「へいへい、わかったよ。アスリーも自分の身くらいは自分で守ってくれよ?」


 何が冒険者ギルドの探知計だよ。どうせ、この前のドラゴンと同レベルか下のモンスターしか出てこないだろ。あの時のドラゴンもギルドマスターが強化種だか変異種だか騒いでたからただのSランクモンスターじゃなかったはずだ。


「本当にわかっていますか? はあ、私が先頭を行くわけにはまいりませんので、シュウトが先頭を進んでください。大丈夫ですよ。道に迷ったくらいで怒ったりはしませんから」


 俺が道に迷うなんてことは感知を切っている時にしか起こりえない。中にさえ入ってしまえば、感知でモンスターの場所、地形など全部一発で把握できるからな。


「最短距離で、一番下まで行ってやるからちゃんとついて来いよ。行くぞ、ネイス、アスリー」


 俺は、先頭を歩き、ダンジョンの扉を開けた。




 中へ入ると、階段がありその先には石で作られた回廊がまっすぐ続いていた。


「ちょっと待ってろ、今から感知で索敵と探索するから」


 集中し、感知を広げる。今回は前方だけでは足りないので、360度に広げていく。ちらほらとモンスターの反応は引っかかるがどれも雑魚レベルなのでわざわざ覚えておくほどでもない、その場で対処で十分だろう。

 それにしても、かなり複雑でまるで迷路のようだ。まっとうに攻略するってなったら相当時間を食っていたことだろう。しかしここが俺のすごいところだ。すぐに下へ下りる階段を見つけた。


「よし、次の階段を見つけたぞ」


「流石はシュウトお兄さんだね。まだ入口から入ったばっかりなのにもう下へ下りる階段を見つけちゃうなんて。まっすぐ進むだけだった?」


「なわけないだろ。えーとだな、これをまっすぐ進んで、それから……どっちに進むんだったっけ。やべぇ、覚えれねぇわ」


 なんてこった。俺の頭脳ではこの迷路を攻略するのには役不足というのか? そんな馬鹿な話があるかよ。そうだ、このダンジョンはどんどん下に下りていけばいいんだよな? それなら、俺がちょっとずつ床を壊していって進めば最強じゃないか。


「シュウタの頭がそこまで残念だったとは私も考えていませんでしたね。少しずつ地形を確認しながら進むしかなさそうですね」


「そんなみみっちいことできる訳ねぇだろ。さっきのはなしだ。俺が床を壊して強行突破で下を目指すぞ」


「ちょっと待ってください。それはやめて置いたほうが賢明です。生き埋めになっても知りませんよ」


 生き埋めだと? 確かに俺が力加減をミスればダンジョンを破壊してしまってそのまま崩落に巻き込まれてしまうという可能性もあるかもしれないな。俺一人だったら何とでもなるが、今回はネイスとおまけにアスリーまでいるから難しいか。


「なんで、シュウトお兄さんは階段の場所がわかってるのに瞬間移動使わないの? 私のことを心配してくれてるなら、もう防護魔法を付与してもらってるから大丈夫だと思うよ」


 完全に瞬間移動のことを忘れていた。というか、ダンジョンの中では勝手に使えないものだと思っていたが、この俺に場所の制限何て存在していいはずがないよな。ここはネイスを気遣っていたふりで便乗しておこう。


「そ、そうか。ネイスがそう言うなら瞬間移動を使って行くか? ほら、二人とも俺につかまれ」


 流石に今回は抱きついてきたりはしてくれなかったが、何も考えないようにし、瞬間移動を発動した。


 シュッ。


 下りてきた階段の目の前だったはずが一瞬にして目の前に次の階段が出現した。これぞ、瞬間移動だ。


「本当に階段の目の前なのですね。ダンジョンを普通に攻略してきたことが馬鹿らしく思えてきます。ずっとこれで最後まで行く気でしょうか

?」


「当たり前だろ。というか、次は感知を広げて、ボスモンスターがいるところまで移動するぞ。何回も繰り返すのは性に合わないからな」


 感知を再開し、ダンジョンの構造を隅々まで調べ上げた。

 5階まで迷路のような回廊が続いており、その下に、最後の部屋らしき空間があるのがわかった。モンスターの反応はかなり強いものだった。


「6階がお目当てのモンスター部屋っぽいな。ひとまず、6階へ下りる階段の目の前に移動するぞ」


 シュッ。

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