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49話

 今日は本当に充実した一日になったな。お金はもっているだけじゃ意味がないのだ使ってこそ意味があるんだよ。

 ちょっといろいろ爆買いしすぎたような気がするが大丈夫だろうか? 宿の部屋においてしまったらかなり狭くて窮屈になるんじゃ。


「それにしてもあの店のお姉さんはネイスのことが大好きみたいだな。今日もかなりおまけしてくれてただろ? 普通はありえなんことだぞ」


「ううぅ、ありがたいことなのはわかってるんだけど……着せ替え人形にされちゃうからあのお姉さんはあんまり好きじゃない……でも嫌いって訳じゃないから。お姉さんには感謝してるし」


「確かに今日も相当着させられてたな。俺も見てて結構楽しかったぞ。どれも似合ってたしな」


「ありがとう。でも、絶対やりすぎだよ。おかげで相当時間使っちゃったよね? あと、足りなかった分出してくれてありがと、シュウトお兄さん」


 俺がいくら報酬貰ったと思ってるんだよ。それくらいはお安い御用だぜ。俺が金なんてもってても使い道がないからな。それなら、ネイスために使ったほうがましなはずだ。あれ? 今までの俺なら絶対にこんなことはしなかったはずだ。俺のものを他人のために使うなんてありえんことだったはずだ。なぜだ、なんの違和感も感じずにさらっと買ってやっていたぞ。不思議と悪い気分じゃないから今のところはいいか。


「気にするな。ネイスだって一緒にドラゴンを討伐しただろ? 俺の話し相手として役に立ってたからな。それくらいはさせてくれ」


「今度は戦闘でも役に立って見せるんだからね!!」


 威勢はいいが、俺レベルの戦闘で役に立つとなると途方もない努力が必要だろうな。いつかそんな日が来ても面白いかも知れないな。






 宿へ戻った俺たちはサッと夕食を済ませ、風呂に入った。


 今日は風呂上がりの飲み物をわざわざ持参しているので抜かりはない。

 やっぱり風呂上りはコーヒー牛乳だな。この世界にも売っててほんとによかったぜ。


「ぷはぁっ。最高だ。これで今日一日の疲れも吹き飛んだぜ」


 特に疲れているわけではないが気分をあげるためにそう呟いておく。断っておくがもちろん風呂場には俺一人である。こんな独り言を言っているところをほかのやつらに見られたりしたら、そいつを殺しても俺の恥ずかしい記憶として一生残ることになっちまうからな。確認済みだ。




 風呂から上がり、部屋に戻ったがまだネイスは戻ってきていなかった。

 それにしても今日買って来た荷物が部屋の場所をかなり占領してるんだよな。今度整理してクローゼットにしまえる分はしまってもらおうネイスに。俺はめんどくさいからこういうことはできないからな。


 昨日もネイスの方が遅かったし、しょうがないか。俺は明日の計画でもたてておこうか。

 どうしたもんかな。無駄に金が入ってしまったことでリザードマンの討伐のような低ランク帯のクエストをこなしたところでお小遣い稼ぎにしかならないんだよ。2000ゴールドを稼ぐために一日をつぶすのはバカバカしい。ギルド本部から俺のランクについての回答が来れば話は別なんだがな。一体どうやってギルド間でやり取りをしてるんだ? 流石に手紙を届けているってことはないだろう。無駄にハイテクなものがそろっていたのだ、通信機のようなものだってきっとあるに違いない。


 まいったな。ほんとに何をすればいいかわからん。まだ武器や防具を売らなくちゃならないほど金に困っているわけでもなければ、買いたいものも今日あらかた買ってきてしまったので明日も買い物っていうのもなぁ。


「戻ったよ。シュウトお兄さん何してるの? 考え込んでるような感じだけど」


「ああ、帰ってきたかネイス。いやなに、俺は明日の予定をたてていただけだ。何をすればいいのかってな。金を稼ぐという目的を達成してしまった今は何をすればいいんだよ」


「お金は十分あるもんね。あえてのんびりするのなんてどうかな? 一日中部屋でゴロゴロする日があってもいいと思うな。休息は大切だよ」


 休むってことか。うーん、ネイスは緊急クエストの疲れが残っているんだろうけど、俺は別に何も疲れてないんだよな。


 退屈なのは苦手なんだよな。あまり退屈だと暇で町を滅ぼしたりしてしまいそうだ。俺がいうのもおかしいが、緊急クエストの道中もかなり危険な状態だったしな。


「暇なのは勘弁してくれ。俺の心がもたない」


「心がもたないってどういうこと? シュウトお兄さんが嫌って言うなら私も別にほかでもいいよ」


「なにか革命的なアイデアはないのか? 俺は思いつかないぞ。ネイスだけが頼りなんだ。何かひねりだせ」


「無理だよ。私だってスラムにずっといたんだよ。こういう時の時間の使い方なんてわからないって。何もないんだったら明日も冒険者ギルドに行ってみようよ。もしかしたらギルドマスターから返事が帰って来てるかもしれないよ」


 ネイスでもダメか。もう、諦めて冒険者ギルドに行くしかないのか。はあ、せめてギルドマスターが本部からの返事を受け取ってればいいんだがな。それさえなかったらもうリザードマン確定だな。諦めて小遣い稼ぎするか。


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