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48話

 ギルド内にいる全冒険者が俺の報酬のために静まり返る。

 この静寂なか、大したことのない額を貰ったりしたら逆に恥ずかしいからもう少しざわざわしててもいいんだぞ? 


「シュウタさんにはこの私から直接受け渡そうと思う。今回のドラゴンは私を含めたシュウタさん以外の冒険者の手には負えないほど強力なモンスターだった。それをシュウタさんは討伐したのだ」


 もう前置きはいいから。いつまでもシュウタって呼ばれるの地味に違和感だからやめてくれ。


「ここに3000000ゴールド入っている。これを報酬としてシュウタさんに渡す。もちろん、これで全部という訳ではないぞ。すぐに用意できる金がこれで全部だった。追加分は準備でき次第随時渡していくから期待しておいてくれ」


 内心、3000000ゴールドという大金にはしゃいでしまっているがなんとか平静を装うことに成功している。


 おっしゃ!! こんなに貰ってまだ報酬が貰えるなんて緊急クエスト様様だ。次も俺が倒してやるよ。全部金は俺のもんだ。


「ありがとう。大切に使わせてもらう」


「ああ、シュウタさん君は町を救った英雄だ。あのドラゴンを討伐できていなかったら、どれほどの被害が出ていたことか……考えるだけでも末恐ろしい」


「「「「おおおおおーーーーー!!!!!」」」」


 俺の紳士的な発言に大歓声が巻き起こる。

 まったく心はこもっていなかったがこの状況でそんなことを気にするような奴はきっといない。こいつらも全員シュウタはとんでもない聖人だと思ったことだろうな。特に意味はないが。


「それでは、これで緊急クエストの報酬配布は以上だ。みな、これからもこの町の冒険者として頑張ってくれたまえ」


 ギルドマスターの締めの言葉により、この盛大なお渡し会は幕を閉じた。




 俺は一度鎧を返しに、ギルドマスターの部屋により、ネイスと合流した。


「すごいよシュウトお兄さん!! 3000000ゴールド何て大金貰えるなんて私も想像してなかったよ」


「俺もだ。まさか、ここまで貰えるとはな。案外冒険者ギルドも太っ腹だな。よし、それじゃ買い物に行くか」


「うん。私も50000ゴールド貰ったんだから。やっぱり私の働きも評価されてたってことだよね。何に使おうかな」


 ネイスの働きは5000ゴールドなのだがこの件は墓場までもっていくとしよう。


「まずは、飯でも食いに行くか。もういい時間だろ。ネイスは腹減ってるんじゃねぇか?」


「ほんとだね。報酬を貰うことにばっかり意識が集中してたから時間なんて気にしてなかったよ。お金の心配をしなくてもご飯が食べられるなんて素晴らしいことだね。ちょっと贅沢しちゃってもいいかな?」


「いいだろそれくらいは。せっかくだ美味いもんを食いに行こうぜ」


 前回のファミレスもどきの時とは違い、金を払う気で来店するので純粋に味を楽しめる気がするな。いうてもこの前のファミレスもどきも相当美味かったけどな。俺なんて今から行ってもいいくらいだ。まだ食い逃げした奴として顔を覚えられてるかもしれないからいけないんだがな。


「私に任せてよ。結構通り道に飲食店あったからそこからおいしそうなところを思い出して案内するね」


「やるな。それじゃ、案内は頼むわ」


 外観だけじゃ美味いかどうかなんてわからないとは思うが、今までネイスに任せておいて失敗したこともないわけだしここはネイスに任せるのが正解かな。




 結果的にネイスに任せておいて大正解だった。


 この世界でも焼肉はやっぱり最高だった。不思議なことにこっちの世界にも豚や牛はいるようで味も同じような感じでかなり美味かった。やっぱり贅沢するってなったら焼肉だよな。ネイスもわかってるじゃねぇか。一人10000ゴールドというかなりいい値段をだっただけはある。


「はあ、おいしかったね。お昼からこんなにお腹いっぱい食べちゃったら夜ごはん食べれないかもね」


「心配するな。どうせ夜になったら腹減ったって言うんだから。昼を盛大に行ったことだし夜は宿の飯でいいかもな」


「いいね。宿のご飯もおいしいもん」


 贅沢ばっかりしていたら金なんていくらあっても足りねぇからな。ずっと贅沢するのはよくない。適度に使うことで金銭感覚も狂うことなく、長期間にわたって贅沢ができるのだ。俺にはまだ追加報酬と武器と防具を売ってから入る金が待機しているが贅沢になれてしまうのはよくないだろう。


「そういえばわざわざ節約して同じ狭い部屋に泊まる必要もなくなったね。どうしようか?」


「ネイスに任せる。俺は特に今の状況に不自由は感じてないからな。ネイスが一人部屋がいいって言うなら新しく部屋を借りればいい」


「うーん、一人だと寂しいし、当分の間はこのままでもいいかな。いらないところにお金をかけてもしょうがないしね」


 まあ、ネイスがいいなら俺は別にいいか。てっきり男と同じ部屋で嫌なのかと思っていたが別に気にしていないようだな。


「それじゃ次は服を追加で買いに行くか。俺も一着しかないから増やしておきたいところだしな」


「私も別の服ほしい。一着じゃ着回しができないからね」


 意見も一致したことだし俺たちは先日訪れた店を目指すことにした。

 あそこならネイスにはまたサービスしてくれるだろしな。

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