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24話

「おっと、いつの間にかついてたな。もうここら辺にリザードマンはいるのか?」


「そうだね。麓から生息してるって書いてあったから、いつ出てきてもおかしくないと思うよ。一応気を付けておいてね」


「ああ、ネイスが襲われそうになったら助けてやるから心配するなよ。俺の感知からモンスターは隠れられないからな、どこにいるか筒抜けだ」


 いつもオンにしているわけではないが、今回は念のためオンにしておくか。常時索敵するってのは大分骨が折れそうだが俺だったら何の問題もないだろう。

 いつものように生命力感知を発動する。強い反応を探すのではなく、弱くても近くにいる反応に気を配らなきゃいけないのがめんどいな。

 この山の全域をカバーできるくらいには範囲を広げておくか。


 俺が感知したところ、山の頂上に近づけばそれなりにましな反応もちらほら存在しているがそれでも俺が昨日探していたモンスターの反応に比べれば雑魚だな。

 近くに反応はあるが、どれも弱くてどの反応がリザードマンなのかがわからない。

 とりあえず、今感知している感じで、常時展開しておこう。


「どう? モンスターいた? すぐ近くに居たりしないよね?」


「やばい、ネイス後ろだ!!」


「キャーーー!!!」


 ついしょうもないことをしてしまった。

 ネイスは本当にびっくりしたのか、悲鳴を上げて俺の方へ飛びついてきた。


「悪い、冗談だ。でもこの反応なら本当にモンスターに出くわした時も大丈夫そうだな」


「え? 嘘? 何してるの。心臓止まるかと思ったんだから。次やったら本気で起こるからね」


「俺もまさかここまで驚くとは思わなかったんだ。つい魔が差しただけだから、もうしないって」


 俺たちが騒いでいる声が聞こえたのか数匹の反応が俺たちの方へ向かってきているようだ。

 ばっちり感知に引っかかってるので、特に問題はないが、これが知らない間に囲まれてたりしたら面倒なことになるんだろうな。俺からしてみれば囲まれたところで何も問題はないから危機感とか覚えないんだけどな。


「ネイス、今度はほんとにモンスターがこっちへ向かってきてるぞ。どうやら、ネイスの声に反応したみたいだ」


「ちょっと待ってよ。私のせいみたいに言うのやめてよ。シュウトお兄さんがおどかしたのが悪いんだからね。責任もって倒しちゃってよ」


「わかってるって。ネイスも初めてのモンスター討伐で怖いだろうし、ここは討伐経験者の俺がいいところを見せてやろうじゃないか。しっかり見てろよ。ネイスにも今後は役に立って貰わないといけないんだからな」


 モンスターが向かってきている方向を向き、後ろにネイスを誘導し、万が一モンスターに襲われることがないようにしておく。

 今回はこっちの方角から来ているだけなので、戦いやすくてラッキーだな。こういうところにはあまり運の能力は加味されえないのか? いや、ネイスの運がいいだけの可能性はあるか。俺はEランクだから俺だけだったらモンスターどもに囲まれてたんだろう。


「シュウトお兄さん来たよ。リザードマンだね。サクッとやっちゃって」


「おう、でも普通に倒すんじゃ面白くないか。ネイス、なんか倒し方のリクエストとかあるか。なんでも答えてやるぞ」


「何呑気な事言ってるの? もうリザードマン見えてるんだよ。すぐ倒さないと襲ってくるよ!!」


「いいからいいから。あんまり派手に山を破壊するようなのは控えとくから、ほらなんかないか?」


 ネイスはモンスターを前にした緊張感と俺に訳のわからないことを言われて困惑したりと忙しそうにしている。

 リザードマンが3匹俺の方へ向かってきているが、特に問題もないのでネイスの方を見て答えを待つ。


「やばいよ、来てるって……うう、それじゃ、戦闘の参考にしたいから魔法で倒してみて!! キャーー!! 後ろ!!」


「オッケー。魔法だな。こんなのでどうだ?」


 俺は右手の人差し指をだし、銃のような形を作った。


「バンッ、バンバンッ!!」


 俺の声と共に指先から炎の弾丸が射出される。

 弾丸はリザードマン3匹の眉間へ直撃し、小さな穴を開け、どこかへ飛んで行った。


 ドサッ、ドサッ、ドサッ。


 眉間を撃ち抜かれたリザードマンは糸の切れた人形のように力なく地面へと倒れた。


「どうだ? ちゃんと見てたか。威力を抑えるのが意外に難しかったがこんなもんだろ。この魔法はファイアバレットと名づけよう」


「シュウトお兄さん……今何したの? 気が付いたらリザードマンが倒れてたけど、もしかしてそのファイアバレットって魔法使ったの?」


「見てなかったのかよ。俺が指先から炎の弾を飛ばしただろ。それで、頭を撃ち抜いたってわけだ。もう死んでるから、確認してみろよ」


 そういって、リザードマンの方を指さすと、リザードマンの死体がチリとなって消えた。


「おい、リザードマンが消えたぞ。一体何が起きてるんだ?」


「そんなことも知らないの? モンスターは倒したら、魔石を残して消滅するんだよ。でも、これで、シュウトお兄さんが今の一瞬でリザードマン3匹を倒したって証明されたね」


 モンスターは倒したら魔石になるだって、これ絶対魔石売れるだろ。俺がいままで倒したモンスターは魔石と落とさなかったぞ……もしかして、俺の攻撃で魔石も消滅させてたんじゃないか? 最悪だ。もったいねぇ。次からは過度な攻撃は控えるようにしないと。

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