表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/26

紗咲耶研究員の異世界講義vol.1 異世界ミューとこの世界の文明比較について

本編とは関係ありません。


紗咲耶の存在が、本編ではほとんど説明できないので


この項を作ります。


こういう内容がうざったければ、一番最後のまとめだけご確認ください。





本編がどんどん旅行記になっていますが、


弦太郎と異世界人、紗咲耶のファンタジーのはずです。



我はささや、字を紗咲耶と書く。


羅国の高等魔導研究員にて

異世界より転移し弦太郎と契約せし者である。


今回、我は我とこの世界の関係を示したい。







我はミューというこことは違う異世界の羅の国の者である。

ミューという名があるのは、異世界への転移が一般的であることが、示されている。


因みにこの世界に名がないのは異世界転移が一般的でないため、他と区別する必要がないからであろう。


不便だが名がないこの世界は『この世界』と表現させていただく。








我らミューの者は多くの異世界を認識しておるが、他の異世界と比較して、この世界は特異な点がある。


それは魔素がゼロなことだ。


通常、世界には魔素が多少なりとも存在し、それを基に魔法を使用する。

魔素が濃い世界程、高度な魔法が行使でき、通常は文明が発展する。


ミューはレベル5世界でトップクラスであり、この世界はゼロ世界と呼ばれる。


魔素のない世界は、申し訳ないが通常クズ世界と認識されている。


実際、ゼロ世界はいくつか存在しているが、文明が発展しているのはこの世界しか確認されてない。


しかし、ゼロ世界唯一、文明を持つこの世界は常識のななめ上をいく異常な高度の発展状況を遂げているのだ。






例えば、移動手段の発達。

通常、移動手段の発達は空間魔法の発達と同意犠だ。


ミューでも、空間魔法により人は基より物資の移動も行われ、また、この魔力が強いことが国力を示す指標になる。


戦争になった時、空間魔法が強ければより大量の兵を、より敵の中枢へ瞬時に送り出すことができるのだ。


どの文明も空間魔法を発達に注力する。だが、通常移動は馬車のレベルを出ないのが普通だ。


通常空間のみを利用し、音の速度を超えて飛行する乗り物を作ったり、立体交差する大道を国中に張り巡らせ、油を使った車を走らせたり、電気を使った乗り合いの長い車を走らせる、しかも場合によっては地下に。

そんなことをしている世界は他にない。


こんなことをしなくても、転移のほうが早く簡単なのだ。




医療も異常である。

頭蓋骨を開き、脳を切って治すような異常な技術を持っている。


しかし、骨折の治癒に早くても3か月かかる。

ただのすりきずでさえ、すぐに治す術がないのだ。


ミューでは、高位回復魔法であれば複雑な骨折でも5分もあれば治す。




そして、この世界は無意識と思えるような物に力を入れる。

アニメであり、マンガであり、ゲームであり。


世界の発展には何の意味のない架空の物語を情熱を持って作り出す。


意味のあるもの、成すべきものに情熱をそそぐのが世の常識だ。

しかし、この世界は意味をなさないことに情熱を注ぐ。


そうやってこの世界以外では存在し得ない物が生み出される。




我の推測であるが、ここまで文明が発達したのは理由は、発展の終着点がないのだ。


魔法の分野の中に精神魔法、という人の精神に関わるものがある。


通常、精神魔法が発達すると、肉体との分離し精神体で存在することが可能となる。

こちらの世界の神と言われるような強力な存在となり、同時に不老不死が実現するのだ。


初めは個人的な肉体分離が、発達すると種族単位、国単位で簡単に行えるようになる。

つまり、物質世界からの種族単位離脱につながる。


と同時に、世界が終焉を迎える…文明の必要も目的もなくなるのだ。


物質世界に飽きた精神体は、やがてもっと居心地の良い精神世界に転移しする。

無限の世界に漂い、意思が薄弱になると徐々に世界に溶けていく。


残った物質世界では、取り残された一部の人々が何世代化のち再び文明が起こす。


これが通常世界の周転換だ。




いくつかの文明では、精神転移は禁止し文明を維持しようとした。


しかし、肉体の寿命や苦痛や不幸が存在する限り、どこかで精神体への転移を図る者が出る。


そして個人が神化すると、世界秩序に必ず影響を与える。

ほとんどの場合、悪い方向にだ。

残る者も結局は精神転移しなければ世界を維持できなくなるのだ。






この発展の終着点がこの世界には存在しない。

それが、この異質な高度文明を育んだ理由であろう。






このような世界は他にない。

我は引き続きおかしな文明を築くこの世界へ探査を続ける。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まとめ

ポイント① 他の異世界には魔法がある。しかし、この世界では魔法はない。

ポイント② 魔法の無いこの世界の文明レベルは他の文明と比べると斜め上を行っている。

ポイント③ アニメや漫画、ゲーム等がこんなに充実した世界はここ以外にない。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ