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最終話 前編
彼は追い詰められていた……締切という魔物に……
何時もの連載18ページに加え、読み切り50ページという仕事が舞い込んで来た。だが、何時もの彼なら出来る。……出来るはずだったのだが……無情にもそこに『女キャラの水着イラスト十二人分』という仕事を振られてしまったのだ。
これには彼は焦った。何故なら十二人分の水着なんぞ描きようも無かったからだ。……それでも彼は頑張った。ネットで検索したり、カタログに目を通したり、水着専門店に足を運んだりもした。
……その結果、彼はこのピンチを何とか乗り越えられた。
仕事場で最後の『女水着キャラ』を描き終えた彼は、深いため息をつきながら、ゆっくりと机の上にペンを置く。
そこへ、助手の女の子がコーヒーを手に、部屋に入ってきた。
女の子は一息つくように彼に言い、机の上にそっとコーヒーを置こうとする……