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第二話


 時刻は夜10時……その高層ビルからは今もぽつぽつと明かりが漏れている……


 その高層ビルのある一部屋からこんな声が聞こえてきた。



「よし! 今日の仕事終わり!!」


 デスクワークをしていたその男性は威勢良くINTERキーを押すと、背もたれのついた椅子に思い切り寄りかかり、背伸びをする。



「そっちの調子はどうだい? 相棒!」



 男性は一度深呼吸すると椅子の背もたれに腕をかけ、隣で同じくデスクワークをしていた女性に馴れ馴れしく声をかける。




「誰が相棒だ。私はお前を相棒と思った事は一度も無い」



 辛辣な言葉を投げ掛ける猫背の女性。パソコンとにらめっこしながらキーボードを打ち続ける。



「……もう少しで終わるから、ちょっと待ってろ」



 女性は男性にそう答えると、男性はゆっくりと立ち上がり、女性の背もたれに寄りかかる様に手をかける。



「もー、早くしてよ? 君の居ない部屋に独り帰るなんて寂し過ぎるから」


「殺すぞ……?」



 男性の言葉に暴言を吐きつつも、頬を赤く染める女性。ふたりはこれでもしっかりとリア充を満喫していたりする。



「だけどさ、今回は意外と速く仕事が終わったよねぇ。何時もみたいに納期ぎりぎりになるかと思ったけど」


「それでも三徹してんじゃねえか。なに考えてんだ、あの糞上司」



 上司に暴言を吐きながら、キーボードを打つ速度を速める女性。

 最後のINTERキーを押すと素早く立ち上がり、隣で待っていた男性を罵りながらすっと手を差し出す。



「……ほら、仕事終わったぞ。帰る準備ぐらい済ませておけ。ボケが」


「……君待ちだったんだけど」



 ……それでも男性は所謂恋人繋ぎで彼女の手を取り、笑顔で仕事場を出ていこうする。


 ……その時だった。部屋の扉が開き、上司が入ってきたのは。



「……ああ君達、まだいたんだね。丁度良かった」


「どうしたんですか?」

「良くねえよ……」



 上司を前に態度が二分するふたり。しかし、上司は構うこと無く話を続ける。



「いや、実はね……」



 その上司の話の内容に、ふたりは声を合わせてこう言った。













































                『仕様変更?』

                『仕様変更?』


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