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第一話
貴方はある日、突然仕事を辞めた。最愛の妻とも離婚をした。そして家に引きこもる様になった貴方は、ある時全世界に通用する小説を完成させる。
最後のENTERキーを押した瞬間、後ろに大の字になって倒れ込む貴方……
天井を見つめていると、ひしひしと達成感を感じてくる……
このままこの感情に浸っていたい貴方だったが、まだ眠る訳にはいかなかった。何故ならまだひとつ、保存という大事な仕事が残っていたからだ。
疲労困憊した身体に鞭を打ちながら何とか起き上がった貴方は、朦朧とする意識化でこのボタンを押した。
『ホーム』