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ZEBRAシリーズ  作者: 新入りEvo
2/2

第2章 化け物と戦士

   ーー前回のZEBRAーー

 田舎に住む少年「ルード」は、高校を中退し、大都市「ハリグレイン」へ働きに出る。

しかし、突如として鳴り響くサイレン、激しい揺れ...。引率のゴーおじさんともはぐれ、

絶体絶命の大ピンチ!さてさて、ルードはどうするのだろうか...!


  ゴゴゴゴゴゴゴゴ...。


 辺りに鳴り響く唸るような音は、徐々に勢いを増し、気付けば俺のすぐ足元までやってきていた。

突然の出来事にパニックを起こしてしまった俺は、逃げることもままならず、ただ公園の真ん中で慌てることしか出来なかった。が、次の瞬間、俺は思わず固まってしまった。

ふと上を見ると、ビルを次々()ぎ倒しながら、皮膚が真っ黒で巨大な化け物がこちらに向かってきていたのだ。口からは岩のような(きば)が剥きだしになり、赤く光った()をグルグル回している。

よく見ると、何十本もの(あし)が生えた虫のような生物を引き連れている。


ルード「え!?ヤバいって!え!?マジでなんだよこれ!」


 そうこうしている内に、化け物はどんどんこっちへ向かって来る。ゆっくり、そして確実に。

そしてとうとう、大きな足を振り上げ、俺を踏み付ける体勢をとった。


ルード「ッ!うわああああああああああ!!!!」


 もうダメだ...。そう思った直後のことだった。


謎の化け物「ゴギャアアアアアァァァァ......!!」


 化け物は大きく体勢を崩し、地面に向かって倒れて行く。...助かった...のか?


???「ふう。なんとか間に合ったみたいだな。」


ルード「...え?」


 ふと前を見ると、そこにはロボットスーツのようなものを身につけた4人組が立っていた。


ルード「あの...誰...?」


???「フッ、よくぞ聞いてくれた!」


???「我等(われら)は、海獣(マター)達の魔の手からこのハリグレインを(まも)る、伝説のスーパーヒーロー!」


ガリバーズ「その名も!「決着戦士ガリバーズ」だ!」


辺り「シーーン...。」


メンバーA「よし、決まったな。」  メンバーB「そうだな。」

メンバーC「やはり我々の決めポーズは格別だ!他のヒーローとは比べ物にならん!」


 ...いや、めっちゃシーンとしてたじゃん。...というツッコミはあえてしないでおこう。


 4人は攻撃の姿勢をとり、リーダーらしき人物の合図で一斉に化け物に襲いかかる。

化け物は起き上がろうとするものの、体が地面から抜けなくなったのと、4人からの総攻撃を受けているのとでなかなか起き上がれない。


メンバーA「おっし!決めるぞお前ら!!」


 4人は決着をつける為、空高く跳び上がり、巨大なエネルギー弾をチャージする。その(たま)の光は、地上からでもよく分かるほど輝いている。


ガリバーズ「白黒はっきりつけようぜ!銀河の鉄槌(ギャラクシーメテオ)!!!」


 エネルギー弾は、凄まじい速度で化け物に直撃。と、同時に、化け物の身体を謎の光が包み、

光が消える頃には、化け物の姿はもう見えなくなっていた。大量にいた虫達も、海の方角へと飛んでいった。


メンバーD「じゃ、任務も完了したし、帰るか。」


ルード「あ、あの!」


メンバーA「ん?お前まだいたのか。早いところ家に帰んな。」


ルード「え、いやそうじゃなくてさ、今の...あれだよあれ...」


  グウーーーーー


ルード「!!」


 辺り一帯に、やる気のない音が鳴り響く。...俺のお腹の音かよ...。


メンバーA「...なーんだ。お前(はら)減ってたのかよ。なら来いよ、なんか食わしてやるから。」


ルード「...面目ねぇ。」


メンバーC「wwww!キミ面白いね!なんだか気が合いそうだ!」


メンバーB「...あまり騒ぐんじゃない。耳障りだ。」


 さっき、少しでもカッコイイと思った俺がバカだったかな...。

 (今回から、後書きにてキャラクター紹介をさせて頂きます。)

   ルード・スペック

身長 167cm 体重59kg 誕生日 6月30日 趣味 読書、人間観察


 この作品の主人公。

 いじめが原因で高校を中退。

 そのせいでネガティブな性格が一層強くなった。

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