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一方その頃なんですが? ???編その2

一章が終わるまで他者視点が入らないと言ったな?

あれは嘘だ。

まぁでも、あと1、2話で終わりです。

47

「今度はオークキングがやられただと!?」


 先日のエンペラーオーガが倒されたという報告を受けた時と同様に男は叫んだ。

 あまりにも予想外のことである。

 オークキングはエンペラーオーガに比べて弱い。

 その上、今回やられたオークキングはキングに進化したばかりで、レベルも低かったのは確かだ。

 だが、そうだとしてもオークキングであることに間違いはなく、単体で五つ星という評価がされている。

 五つ星と言えば、4級以上の冒険者だけで固めたチームが複数で当たる必要がある危険度だ。

 2級だけのチームならば1チームでもなんとかなるだろうし、人外の強さと言われる1級の冒険者なら単独でもギリギリ倒せるだろう。

 しかし、オークキングを配置したのは冒険者ギルドが初心者用に確保している森だ。

 そんな場所にオークキングを倒せるような人間が現れるはずがない。


「くそっ!」


 男は計画通りに事が進まない不満を隠そうともせずに毒づいた。

 エンペラーオーガがやられたことで計画に修正が必要になり、戦力補強で進化させたオークキングもやられてしまった。

 慎重に事を進めていたというのに、いったい何がいけなかったというのだろうか?

 そもそもの問題はエンペラーオーガがやられたことだ。

 いや、やられたこと自体は問題ではない。

 痛手ではあったものの、修正が不可能なレベルではなかった。

 問題となるのは、エンペラーオーガが倒される報告が成されるまで――いや、成されてからもカクトー王国はおろかギルドにも動きはなかったことだ。

 通常であればエンペラーオーガが国内に現れた場合、国は蜂の巣を突いたような大騒ぎになる。

 どれだけ迅速な対応がなされたとしても、冒険者や軍の招集など少なくない時間が必要となるので、それらの動きを察知して男の方も対応を変えるつもりでいたのだ。

 だというのに、カクトー王国もギルドも騒ぎになるようなことはなかった。

 しかし、エンペラーオーガは倒れている。

 それはつまり、人知れずエンペラーオーガを倒せる戦力がカクトー王国にいるということであろう。

 到底信じられないことだが、騒ぎを起こさずにギルドや軍が対処したと考えるよりはるかに現実的な可能性である。

 そうであるからこそ、進化したばかりのオークキングのレベルを上げるために万が一にも返り討ちに遭わぬよう、わざわざ隣国のゴブリンばかりが生息する初心者用の森に配置したのだ。


「何があった!?」


 男はオークキングの監視役に任命したインプにキツい口調で尋ねた。

 エンペラーオーガはカクトー王国に何の被害も与えられずに倒されたというまったく予期せぬ結果に終わったため、今回のオークキングには万が一を考えて監視を近くに置いていたのだ。

 エンペラーオーガの時も監視は置いていたが、まさか王都に入ることすら適わないとは思っても見なかったため、あくまでも王都で被害状況を確認する役を配置するに留めていた。

 しかし、今回はエンペラーオーガの時の反省を活かして、常にオークキングの動向を監視する役も用意したのである。


「…………はぁ?」


 インプの報告を聞いた男は思わず間抜けな声を上げた。

 同じ顔をした男が突然何千人も現れてオークキングを呑み込んだと言われて信じられる人間などまずいないであろう。

 事実、男は報告をまったく信じられない――否、理解できなかった。

 インプは男に絶対服従であり、嘘や誤魔化しなどというマネはしない。

 そうであれば、インプの言っていることは事実なのだ。

 だが、事実であろうとも自身の常識の範疇を超えてしまえば、その内容を理解できないのも無理はない。

 同じ顔をしているのが2人や3人であれば双子や三つ子などの可能性はあるが、何千人ともなれば話は違う。

 分身を作り出すアビリティであろうか?

 だが、いったいどれほどの魔力があれば何千人もの分身を作り出せるというのだろうか?

 千や二千では足りない。

 万を超えていても無理だろう。

 アビリティ以外に考えられないが、そのアビリティだとしても信じられない。

 男は答えの見つからない疑問を抱えた上、さらなる計画の修正をしなくてはならなくなった。

 たった1つの目的を果たすためだというのになぜこんなことになってしまったのか。

 男はつかれたようにため息をこぼすのであった。


ピロシキは死んだけどフィアは無事だったし、???を主人公と和解させてヒロイン候補にしようかと思ったが、その1の時点でがっつり男と書いていた事実……


一章は次で終わりそうだけど、できればちょうど毎日更新1ヶ月と合わせられるようにもう1話増やしたい。

こんなことを言っていると、なぜか文章量が多かったり、いざ書いたら書きたいことが増えて2、3話増えそうな気もしてくる……

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