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一方その頃なんですが ???編

今日は忙しいからかなり短め。


そもそも、この話(視点)を入れるつもりはなかった。

???の詳細が知りたい方は、昨日の割烹でネタバレしてます。

24

「エンペラーオーガがやられただと!?」


 男は驚きのあまりに叫んだ。

 エンペラーオーガと言えば、オーガ系の中では最高位の魔物だ。

 ギルドが定めた万国共通の危険度では最高位種と通常種を比較した場合、5段階ほど危険度が違う。

 粗末でも武器を持てば大人1人で互角に戦えるゴブリンやコボルトを1とし、人間では太刀打ちできない災害のような魔物を10とする10段階評価で、基本的には星のマークで危険度が表されている。

 エンペラーオーガはその危険度で言えば八つ星――国がギルドと協力した上で戦力を総動員してようやく打倒できるほど危険な魔物だ。

 エンペラーオーガは、ゴブリンキングやオークキングなどと同じように、その危険度は配下となる同種の下位種族を統率するからこその判定であり、単体での危険度は1つか2つ下がる。

 とは言え、エンペラーオーガの場合は単体でも七つ星――国かギルドのどちらか一方の戦力を総動員することでようやく打倒できるレベルの危険度だ。

 当然のことながら、おおよそその程度の戦力で倒せると言われているものの、被害も大きくなる。

 かつて七つ星の魔物――暴君亀タイラントタートルが出現した際には、討伐を終えるまでに2つの都市と5つの町、10を越える村が壊滅し、被害者の数は万を超えたと言われている。

 七つ星でも最強レベルのタイラントタートルと六つ星寄りの七つ星であるエンペラーオーガでは、その力に大きな差があるもののそれでもカクトー王国の王都のすぐ側に現れながら、なんら被害を与えなかったなどとは到底信じられるものではない。


「いったいどうなっている!」


 男が叫んでも答える声はない。

 男と同じで、誰もが信じられないのだろう。


「くそっ!」


 男は舌打ちするとドカリと椅子に腰を下ろした。

 計画に大きな修正が必要だ。

 エンペラーオーガが最強の戦力ではなかったものの、最強に近い戦力だったことは間違いない。

 エンペラーオーガでカクトー王国を疲弊させ、大きな被害を与えたところに最強の魔物と主力となる戦力を送ることで絶望にたたき落とす。

 そう考えていたが、最初の段階で躓いてしまったのだ。

 そもそも、期待薄ではあったもののエンペラーオーガだけでカクトー王国を滅ぼせる可能性すらあると考えていたのだ。

 それが何一つ被害を与えられずに敗北したと言うことは、想定を大きく越える戦力がカクトー王国にあるということに他ならない。

 しばらくは様子を見る必要があるかもしれない。

 男は親指の爪を噛みながら悔しさに顔をゆがめるのだった。


明日は葉太(主人公)の視点に戻る……といいなぁ(゜_゜)

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