スポ根吹奏楽物語
主人公「ナム」は、中高一貫校に通う平凡な高校一年生。趣味は料理、カラオケ、お絵描きなど。特に絵に関しては自他共に認める天才で、小学生の頃は数々の賞を総ナメした。今はあまり描かなくなったが、いつか画家になりたいと密かに思っている。
第1章「先生との出会い」
「救世主になってくれ!」その一言がきっかけだった。元々お調子者の僕は、そんな冗談みたいな誘い文句で、未知の領域である音楽室に足を運んでしまったのだ。僕の名前はナム、白桃高校一年、料理研究部に所属している。といっても部活動は週一回だけで、ゆるゆると活動しているうちに私は吹奏楽部に目をつけられてしまったのだ。当然最初は断った。というのも、うちの吹奏楽部は学内でも特にブラック部活として有名だからだ。クリスマスも正月も練習だとか。僕には時間はたっぷりあったが、そんなのに身を捧げるくらいなら家でチャーハンでも作っている方がマシだと思った。しかし僕は断るのが苦手な人間で、前述のセリフでコロッと落ちてしまったのだ。ちなみにそのセリフの主は、中学時代からの友達、シン君だった。彼は文武両道で、しかもテニス部と吹奏楽部を掛け持ちするという出木杉君みたいなやつだったが、少々性格に問題があり、女子にはモテなかった。そんなこんなで7月1日、シン君に連れられて音楽準備室に向かうと、さっそく顧問の先生との面談が始まった。
「おお!君がナム君か!よろしくぅ!」
「よ、よろしくお願いします…。」
60歳とは思えない凄い威圧感。なんというか、生気に満ち溢れていた。大柄な体格、ボサボサの髪、メガネの奥に潜む充血した瞳、流石に僕も緊張してしまいうまく声が出ない。さらに驚いたのが、彼はそのとき食事中で、ざるそばを食べていたのだが、箸が無かったのか、麺をハサミでつまんで食べていた…。「やばい人だなあ…。」それが僕の、「先生」に対する第一印象だった。
皆さんお疲れ様です。私ウンデリアと申します。さて、今回の作品は初投稿です!ビシバシ厳しいご意見くださるととても嬉しいです。罵られるのは割と好きなので、マジでビシバシお願いします!