人物紹介
この物語は「地獄の皇太子は2度死ぬ」シリーズの第2部です。
前作の第1部を読まなくても、そこまで支障はございませんが、一応、世界観の説明と人物紹介を用意しました。
人物紹介用の挿し絵がございますので、イラストが苦手な方は挿し絵をOFFにしてください。
【世界観の説明】
大魔導士ソロモン王が、今まで日陰の存在だった魔法を研究・発展させ国の文明の中枢に据えたことで、彼の御代にイスラフェル帝国は世界の5分の1を支配するほどの帝国に発展した。
彼の死後、イスラフェル帝国はいくつもの国に分裂したが、分裂後も魔法はどこの国でも文明の中枢であることは変わらず、また、魔法自体の研究、発展は続いた。
しかし、魔法は一般的な存在にはなかったが、ソロモン王が研究、発明した道具や技術の中には、現在の技術をもってしても再現不能で、また、世界の秩序を大きく乱してしまうほどの危険なものも存在する。それら危険な存在を「魔導遺産」と呼ぶ。
こうした魔道遺産に対処し世界秩序の守護のため、アカシック財団が設立した秘密組織が白銀の腕手であり、その実行部隊が回収班である。
主人公のメリッサ達は、幾つかある回収班のうち第4回収班に属する。
【人物紹介】
〈メリッサ・ソル・グレンザール〉
白銀の腕手、第4回収班の班長。
白銀の腕手は秘密組織なため、普段は表の稼業として、グレンザール警備会社を営む。
凛とした目ときりりとした佇まいが美しい女性だが、自分には似合わないだろうと女性らしく飾ることはしていない。年齢は18歳、正確は真面目。
魔法どころか魔力を放出することが一切できず、そのせいで第4回収班はいつも最下位ランクである。
魔法が使えない分、剣の腕は達人の域にある。
〈クロード・ブラック〉
メリッサが復活させた悪魔。正確には、悪魔の魂が人間の中に入っている状態で、自分の魔力回復の為に、メリッサの回収班に協力しているが、悪魔であることはメリッサとの秘密になっている。
自分の魔力で多少は魔法が使えるが、メリッサの中に眠る膨大な魔力を利用することで、強力な魔法を使うことが出来る。ただし、使用後は身体がボロボロになるため、連続の使用が出来ない。
黒髪のイケメンで、普段はメリッサの執事兼秘書をしているが、性格は尊大な俺様系で、メリッサはいつも振り回されている。
〈ヘルマン〉
元傭兵で、戦闘のプロフェッショナル。強面で無口なため近寄り難い雰囲気だが、根は優しい。現在は、第4回収班に属しつつ、グレンザール警備会社で働く。また、普段は社屋1階の喫茶店でコックを務める。
40代のおっさんだが、ゴリゴリマッチョの戦士タイプ。
武器は、埋め込まれたクリスタルによって超振動をする大剣で、ゴーレム(ロボ)など硬い物でもぶった切る。
〈マリア〉
補助魔法から攻撃魔法まで、様々な魔法が使える第4回収班の魔法担当。魔力も桁外れて高く、数人がかりで行う高難度の魔法も彼女1人で使えたりする。普段は警備会社の経理担当。
香るような美貌に加え、お淑やかで柔らかい物腰であり、女神級の美女である。が、実の妹の様に大事にしているメリッサのことになると人が変わり、ついつい長いお説教を彼女にしてしまう。そして、かなりの過保護。
クロードの天敵でもある。
〈ヴァル〉
第4回収班の凄腕ガンナー。
見た目は15歳はどの少女で、天真爛漫かつ活発な性格。難しいことは考えるのが嫌いだったり、自分を「ヴァルは――」と名前で呼ぶなど、精神年齢はやや幼い感じだが、一方で、銃の扱いに長け、難しい狙撃もなんなくこなすなど、過去の経歴も含めいろいろと謎が多い。
普段は、1階の喫茶店でウェイターをしている元気な看板娘。
〈アルレッキーノ〉
第4回収班のメカニックと情報分析を担当。
国立魔導研究所の優れた研究者だったが、ある一件でそこを辞めて第4回収班に入った。ロン毛にピアスと見た目からしてナンパな男だが、性格も見た目通りで、美しい女性は口説かずにはいられないナンパ野郎。
戦闘行為は全くできないが、戦闘支援や武器の整備・開発も出来き、頼れる存在である。
〈ロゼッタ〉
ある事情により、ゴーレム(ロボット)の体になった少女。
寸胴鍋の様なゴッツい見た目で、ゴーレムの体を生かして様々な重火器を使用した戦いが出来る。兄のアルレッキーノと違いしっかり者。ちょっとおませだが、温厚で控えめな性格である。
普段は、社屋のハウスキーパー。