プロローグ
この作品を見るにあたってコピーダウン本編を読んでいないかたはネタバレとなります。ネタバレがOKな人または、本編を見た人は楽しんでいってください。
プロローグ
これは、正義を名乗る魔王が
懺悔を歌う…少しだけ過去の物語。
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「どうだあの餓鬼は。」
「引きこもり中。」
「…だから止めておけと私は言ったんだ…。」
大きな鉄の扉の前で漫画を読みふけっていたバアルに声を掛けたモロクは深く溜息を吐いた。
「サタン様も相当焦ってるようだし…体がガタつく前にお子様の体を買うとか…。」
「餓鬼が聞く耳を持つ訳がないだろう!あれだけ言ったのに何故…」
「うっせぇなぁー…ほら。これでも読んだら。」
バアルは下界でも人気のある犬型ロボットの漫画を雑にモロクへと投げた。
「…いらぬ。」
漫画をバアルへと返し投げモロクは足早に短い廊下を歩き、階段を降りていく。
「サタン様にはすぐにお目覚めになっていただかないと…この魔王群のみならず…下界までも…」
「…ッは…めっちゃ必死じゃん。」
バアルが寄り掛かる重い鉄の扉の向こうでは啜り泣く声が響き渡っていた…。
どうでしたか?本編の方もよろしくお願いいたします。よければ評価、感想を、