表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
WFWの精霊召喚術師  作者: 栗花落
1章:初めてだらけの世界
16/18

15:確認、それから……

執筆が遅くてごめんなさい。

3話先までの構成プロットは組んでありますが、明日、明後日と仕事、飲み会と続いてしまう為、早くても明後日。遅くて3日後に続きのUPとなります。


ユニークPv4万5千人ありがとうございます。

こんな筆者ですが今後ともよろしくお願いします。

「じゃぁ、ユーフェンスの街に戻ろうか?」

それまで、固まっていたはずのしーちゃんが、元気よく先導する。


「遅いよぉ?ほらぁ!速くいくよ!皆!! 」

さっきまでの、姿が嘘のようだ。


その姿を見てシルヴィさんは苦笑する。

そして一言……「やっぱり貴方達って面白いわね。」


……何に対してシルヴィさんが言っているかわからない為、私の頭には疑問符が浮かぶ。

「どう言う事ですか?? 」

つい、尋ねてしまったが、シルヴィさんは人差し指を口に当てて答える。

「内緒よ♪」


その言葉にクラッドさんたちも苦笑し、一言

「あぁ、若ぇっていいな!! 」

そう言葉を交わしながら、私達は先行くしーちゃんを追いかけるのだった。



ユーフェンスの街までを歩く間、クラッドさん達は何かを確認しながら、歩みを進める。

そして、私達の方を見ながら、そういえば……と口を開く。


「お前達は、確認しないのか?」

……そういえば、安心しきって忘れていたけど、先の戦闘のログを全く確認していなかった。


「あ……今からします!」

若干、忘れてたという事はなるべく表に出さないように……

顔を少し隠すようにして、ログを確認し始める。


【戦闘ログ】

レベルが上がった。Lv4→Lv7


スキルレベルが上がった。

精霊術Lv1→Lv2

召喚術Lv1→Lv2

支援術Lv1→Lv2

新規魔法の取得……


棒術Lv1→Lv2

新規武器スキルの取得。

気配察知Lv1→Lv2


精霊言語Lv1→Lv2


フェーリのレベルが上がった Lv2→Lv4

アイリスのレベルが上がった Lv2→Lv4


【キャラ名:ミア】 【性別:女】 【種族:人間】

【職業:冒険者Lv7】


Hp 500/500

MP 55/55(110)

Str 16

Int 20

Def 16

Mdf 16

Dex 16

Agi 16

Luc 16


残りLP【8】


【習得スキル】

―戦闘スキル―

・精霊術Lv2 【アイリスLv4】

・召喚術Lv2 【フェーリLv4】

・水魔法Lv1 ・支援術Lv2 ・棒術Lv2・気配察知Lv2


―生産スキル-

鑑定Lv2 採取Lv1 細工Lv1


―言語スキル―

精霊言語Lv2


残り『SP10/10』


まず……LPをどう振り分けるかを考える。

冒険者の間は、基本ステータスの上がり方は固定の為、私はどうするべきか悩む。

……今回のような事があった場合、被ダメージを抑えるべくDefに振るべきなのか……

それとも敵の攻撃を回避するために……スタミナを増やすためにAgiに振るべきなのか……


(正直、私の今のスタイルだとStrも降っておきたいよね……)


棒術を扱い、時には前線でも戦う……そのスタイルを考えながら慎重に振り分けを考える。

Intに振り分けを考えない理由は、ステータス値が20となった為、必要LPが2となっている為。

なので、必要最低限のLPで増やせるステータス値に振り、基礎能力の上昇を図ろうと私は考えているから。


……クラッドさん達にも聞いてみようかな……

「あの、ちょっといいですか?」

質問があります!と声をかける。


「どうしたんだい(の)?」

3人がこちらへと振り向く。


「ステータスの事で相談があって……皆さんは、どんな風にステータスを割り振ってるんですか?」


「あぁ、なるほどね。それなら悪いけど、たぶん俺たちのステ振りは参考にならないと思うよ?」

クラッドさんは言う。


「……どうしてでしょうか?」

その答えにフォルドさんが答える。

「そりゃぁ、嬢ちゃん簡単なことさ……この中で嬢ちゃんと同じスタンスで戦う奴がいないからな……それでもいいなら話をするぜ?」


……それでも、やっぱり考え方の一つとして知識になるからとお願いをした。


「ふむ、嬢ちゃんはいずれ化けるかもしれないな……自身とは違うスタンスの人の振り方や考え方も参考にするとは、簡単なことじゃないからな。」


「そうね……大概、教えてと言ってもそれを守る子は、ゲームの中じゃなおさら居ないだろうしねぇ」

シルヴィさんは微笑む。

「ミアちゃんのそうゆう、素直……勤勉さともいうのかな?私的には嫌いじゃないわ。むしろ手取り足取り何でも教えてあげちゃう!」

と言いながら、ハグをしてくる。


「おい、シルヴィ」

クラッドさんが目を向ける。

舌をチロッと出しながら「ごめ~ん」とシルヴィさんは謝っていた。


……そして、クラッドさんから口を開く。

「じゃぁ、まぁ……とりあえず俺から言うか。俺はこの通り、拳一つで戦ってるからな。基本はAgi重視だ。蝶の様に舞い……蜂のように刺す!! なんてそんな所だな。なんでAgiを振りながらStrに重点的に振り分けている。」

ジャブとストレートを繰り返し、ボクシングを彷彿とさせるような仕草で説明する。


「まぁ、ただ欠点があってな……DefとMdfほぼ振りわけてないから、被弾すると弱いんだ」

と、デメリットまで説明を挟む。


「じゃぁ、次は私ね」とシルヴィさんが説明を始める。

「私は、テンプレート通りと言ってもいいぐらいInt特化ね。基本は2人の後方で火力支援に努めるからね。まぁ、あとはAgiに振ってるわ……定点で撃ってる魔術師程愚かなものはいないと私は思っているわ。まぁ、どうしてもスキル中だったり後は硬直しちゃうのだけれどね。」

そうはにかみながら、答えた。


「んじゃぁ、最後は俺か」

とフォルドさんは腕組をする。

「んー……ぶっちゃけ俺の役目はなぁ嬢ちゃん。盾役タンカーなんだ……。だからDef.Mdfを基準に振っておる。ほかに装備条件のあるものもあるから、それに合わせてStrやAgiに振っとるわけだ」

どっかの2人は火力馬鹿だからなぁ。

と困った笑みを浮かべていた。


「まぁ、だから俺たちはステータスが特化しすぎてておそらく参考にはならないんじゃないかな……」

とクラッドさんに言われる。


「確かに……参考にはならないかもしれませんが、アドバイスにはなりました。私のスタイルを作っていく為の」

そう、クラッドさんたちに告げると「そいつはよかった」とこちらに笑みを浮かべてくれていた。


……そしてしばらく考えステータス欄を操作する。


【キャラ名:ミア】 【性別:女】 【種族:人間】

【職業:冒険者Lv7】


Hp 500/500

MP 55/55(110)

Str 16

Int 20

Def 16

Mdf 16

Dex 16

Agi 16

Luc 16


【残りLp:8】

よし……と決めてStrとAgiへとそれぞれ4pを割り振る。


【キャラ名:ミア】 【性別:女】 【種族:人間】

【職業:冒険者Lv7】


Hp 500/500

MP 55/55(110)

Str 20

Int 20

Def 16

Mdf 16

Dex 16

Agi 20

Luc 16


やっぱり、自分はフェーリ達と一緒に戦いたい……その思いが強く、回避重視だけども前線で戦闘に参加もできる万能型オールマイティがいいんだろうと考える。


よく言えば、万能。悪く言えば器用貧乏。

恐らく、特化ステータスや、自身のメリットを伸ばしている人たちには届かないこともあるだろうと……

そうも考えるけど、やっぱり私らしくこのゲームを楽しめたら勝ちかな。と言う考えに至った。


……そして次にずっと確認していなかったフェーリのステータスを確認する。


白幼狐びゃくようこ】【性別:メス】


【召喚獣:フェーリ】

【種族値:Ⅳ】

【状態:1段階(幼体)】


Lv4

Hp 600/600

Mp 160/160


Str 8

Int 23

Def 8

Mdf 18

Dex 15

Agi 23

Luc 36


【習得スキル】

―戦闘スキル―

狐火Lv1 妖術Lv1 爪術Lv1

隠遁Lv1 気配察知Lv1 


―常時スキル―

幸運Lv2


Intの伸びがいい……

思ったよりも、Strの伸びが悪いのはなんでだろうと思いつつ。

現状でも、私より強いそのステータス値は、大きなアドバンテージになるだろうと考える。


「フェーリ、おいで」

呼びかけると首を傾げながら、私の近くによって来る。

「これからも、よろしくね」と声をかけると

「キュッ」と強く鳴き、私の顔に頬を寄せてくるのだった。


一方でしーちゃんは、つまらなそうな顔をしている。

「どうしたの?」と尋ねると、頬を膨らませながらしーちゃんは言う。

「私には、聞いてくれないんだ?ステータスの振り方」

どこかムスッとしているしーちゃん。


「え……しーちゃんの事だから、StrかAgiに振ってるかなぁって。どちらかと言うと今の話聞いてるとクラッドさんに近いなぁと思って聞かなかったのゴメンね?」


そう、謝ると「うー」と声をあげるが、図星だったのか。

「わかってるならいいのよ」とそっけなく一言だけいい、また道を先導し始める。


その様子を見て私たちは、困ったように笑うのだった。



それから、すべての確認が終わり他愛のない雑談をしながら歩いていると、ユーフェンスの街に差し掛かる。

街の入口が見えたと同時に私は、バーニャさんの姿を探すが……あいにく見当たらず、近くまで歩いていく。

入口についても、バーニャさんの姿は見えない。

代わりに、いつもは見ない門番さんが入口に立っていた為、軽く尋ねてみる。


「あの、バーニャさんは今日はどちらに居ますか?」

その問いかけに、あぁ……と顔をすくめながら「バーニャさんなら今休憩中だね。詰め所の中にいるから呼んでくるよ。そろそろ交代の時間だしね」


と、詰め所の方へと歩いて行った。

「ありがとうございます」と遠ざかる背中に声を投げかけると

右手を挙げて、掌を振っていた。


……数分経つと、バーニャさんが詰め所から姿を現す。

そして私たちのもとへと歩いてくると「どうしましたか?」と言った。


「実は……また戦闘がありました。異常なスナールドッグとの……」

少しだけ歯切れは悪かったが、バーニャさんに伝えると、詳しく教えていただけますか?と詳細を訊ねられる。


……えぇ。とイニティウムの森の周辺で今しがたあった戦闘の話をしていく。

「……それで今回は強靭なスナールドッグと言う。もうスナールドッグと言えないぐらいの形状のモンスターもいました」

と説明を終える。


バーニャさんは、すこし考えこみ。

「やはりですか……」と呟く。

それが、クラッドさんに聴こえていた為か、クラッドさんがバーニャさんへと質問を投げかける。


「やはり……とは?」

そうすると、隠していても仕方がありませんね。

これはあくまでギルドの予測なのですが……とバーニャさんが語り始める。


「現在、イニティウムの森の周辺また中心部で大きな異変が起きているだろうと考えられています。調査隊が丁度先ほど、こちらから森へと向けて歩いて行かれました。この調査隊から連絡があるまでの間に、討伐部隊を組み、異変があれば速やかに森へ向けて進行。異変解決を図るという事でした。」


なので今は、調査隊を待っている状態なんです。とバーニャさんが告げる。


それから、数秒後突如、街の半鐘はんしょうが鳴り響く。

そしてイニティウムの森の方角から、異様な獣の唸り声がこだまする。


それと同時に、私達のステータス画面にピコーンと言う電子音とともに告知が現れる。


【特殊イベントを開催します。現時刻から、1時間後。ユーフェンスの街にいる全プレイヤーに対して参加権限が与えられます。詳しくはこの後10分刻みに来る告知をご覧ください】


その内容を呼んだ私としーちゃんは「「え?」」と口を揃えポカーンとする。

対照的に、クラッドさんたちは「ビンゴだったか……」と口に笑みを浮かべていた。


それから、もう一つ。

現小説ともう一つ、小説の方を投稿させていただきます。


私自身の世界を広げるため、と考えておりますのでお付き合いいただけると嬉しいです。

詳しくは今後、報告欄の方にて説明をさせていただきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ