実技テスト(真)
キーンコーンカーンコーン…
「うあぁ…」
そんな喉の奥の奥から出た声、それもそのはずだ。
確かに響の言う通り薬を飲んで寝るだけだった。しかしその後、運動服に着替えさせられてグラウンドへ集合させられ始まったのがスポーツテストだ。
俺は田舎育ちだから外で遊んでばかりいた。だから体力には自信があったのだが…。
「お疲れ圭吾く〜ん…さ、さすがに私も疲れたよ〜…」
仕方あるまい。
那由多学園、普段の授業もおかしければやはりテストも異常なものだった。詳しくは言わないが…少なくとも高校生にさせることではないとだけ言っておこう。思い出すだけで吐きそうだ。
「圭吾君はすごいね〜、私なんて足とかもうガクガクだよ〜。」
「いや、俺もさすがに疲れたよ…」
クラスを見渡す。誰もがぐったりとしている…
…ただ1人を除いて
「よう!弥生圭吾!!お前中々いい動きだったな!まぁまだまだ俺には届かないけどなぁ!!」
「はっ、俺もさすがに運動であんたに勝てるとは思ってねぇよ…太牙君。」
太牙陽。同じクラスであり体育委員長だ。
性格は…もう分かるように暑苦しい、熱血というのか?
「太牙君だなんて固いこと言うな!同じクラスの友達だろうが!太陽って呼んでくれていいんだぜっ!?」
…うざい
「でも太陽君は元気だね〜、さすが体育委員長かなっ♪」
「そうかそうか!乙音響よ、お前も女の割には中々いいんじゃないか!!」
「え?そうかな〜えへへ〜♪」
そんな会話を聞いていると
「圭吾君。保健室へ来いって先生から。」
「あ、委員長。保健室に…?」
「おおう二階堂楓よ!お前は足が速いと聞いたぞ!まぁ俺にはまだまだ…」
「南棟の2階にあるから。なるべく早くって。」
「あぁ、わかったよ。んじゃあちょっと行ってくるわ。」
保健室…やはり検査に異常でも出てしまったか?まぁそれが当たり前か…
しかし保健室で俺は予想だにしてなかった事実を知ることになる。




