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ただの人間
その後俺たちは寮へ戻ることにした。この学園について少しは知ることができただろうか…いや、きっとまだまだ知らないことがあることだろう。
「なんか…疲れたな。」
そう言い俺は自分の身をベッドへ任せた。
眠気によって意識が遠くなるのを感じながら俺は考えてみる。
俺にも異能力が存在するのか?
この学園に入学するためには異能力を持っていることが条件となる。となれば俺も異能力を持っていると考えるのが普通だ。
じゃあ俺の異能力って?
今まで気づいていないだけで実は何回か体験しているかもしれない。
なによりこの学園に来たからには『ただの人間』のままでは何かと困るかもしれない……ただの勘だが。
「そういえば明日実技テストがあるって言ってたな…。」
今日響から別れ際に
「あっ、そうそう!明日2限目に異能力の
実技テストがあるから頑張ってね!」なんてことを言われた。
…あれ、実技テストってまずくないか?
「待てまてまて!!俺は結局自分の異能力なんてこれっぽっちも分かってないっての!」
…まぁ悩んだって仕方ない、明日また考えよう。
俺は目を瞑り深い眠りについた。
明日、弥生圭吾という人間の異能力が分かるとは知らずに




