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血統裁判  作者: 久能問
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????:赤い呪い

 神に遣えていた少女は、ある雪の日に戦争を起こした。

少女は災厄の遣いとして永遠のような永い間、真っ赤な座敷牢へ閉じ込められていた。彼女を災厄と定めた人間も、彼女を守ろうとした人間も、等しく災厄に呑まれ死んでいった。

 何時からか、少女の座敷牢へ来るものもいなくなった。与えられるものも無くなった。

ある時、不意に座敷牢に光が射した。そこから少女が見たのは真っ白な地平線と自分をおそろしいもののように見る人間の姿だった。

 長く血のように赤い髪に赤い着物、少女を見る目は血走って赤い。

わたしをそんな目で見ないで、そう訴えかけるが人間は彼女を穢いもののように見、罵り、殺そうとしていく。

そうして災厄と罵られた彼女は真っ赤に染まりながら世界の呪いとなった。



 

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