1/1
1
「南高校から来た、佐野 純美です」
高校2年の夏休み明け。
私はここ、富山高校に転校してきた。
微妙な時期なのは、承知の上。
でも、父の仕事の都合だから仕方がない。
「よろしくおねがいします」
頭を上げると、
「純美だ!」
「ひさしぶり~」
みんなの顔には笑顔が広がった。
「じゃぁ、席は一番後ろ、谷木の隣」
「はい」
担任の先生は関先生。
男の先生だけど、優しそう。
私の隣は…
「純美、おひさ!」
谷木 紗英
私の友達。
「紗英!相変わらず」
「そっちこそ」
2人で笑顔を見せあう。
私




