思い出しながらすすむ
遅くなりましたがやっと更新できました~(*^。^*)。
ノートPCがなかなか充電できない~(p_-)。
みんな頑張って生きていこ~\(^o^)/。
……なんか思い出してきたかも。
私は……いや俺は……。
『思い出したか?』
あの時、記憶を思い出せなくて混乱していた時に聞こえてきた幻聴がまた聞こえた。
いや、幻聴じゃないな、お前の名前?呼び方ってあるのか?
『……あるにはあるが、全部思い出したのか?』
まだ、全部じゃないが……だいたい思い出した……かな。
『なら、続きを見てすべて思い出せ。そしたら名乗ってやるよ』
わかった。
俺はまた夢の中に意識を向けて続きを見ようとする。
コールドスリープ中のエイルの耳に機械的な声が聞こえてきた。
《緊急事態により強制的に覚醒を確認》
《生存が確認された体と、エラーの少ないデータのインストールを優先します》
なんだ、声が聞こえるが意味が分からない。
空気の排出音が鳴り響き、コールドスリープ室の周りに張られていた硝子のようなものが床に収納されていった。
「なんだ……」
重い体を起こしながら周りを見まわす。
「え……なんだ……これ」
周りを見回すとそこには破壊されたコールドスリープ室と血だらけになった人間に埋め尽くされた地獄のような光景が目に飛び込んできた。
「なんだよこれ」
夢か、これは夢なのか。
そう、夢ならよかった、しかしこの地獄のような光景も、鼻につく鉄の様な匂いも夢ではない。それは混乱した頭でも解っている、しかし解りたくないからさらに混乱する。
「だれかー……そうだフリーンは」
隣には壊れたコールドスリープ室と血まみれの人間が横たわっていた。
「ウソだろ、フリーン」
混乱しながらも、その血まみれの人間の顔を覗き込んだ。
「あ、違う、フリーンじゃない」
俺は違う人間が死んでいるのを見て、不謹慎ながら安堵した。しかし、周りに無傷なコールドスリープ室は無い、そのことからフリーンが無事とは思えないのも事実だ。とにかく、無事な人間を探そうと周りを調べていく、しかし生きている人間は居なかった。
「なぜこんな事に」
今にも叫びそうな自分の感情を抑えながら、現状を確認するためにこの部屋にある端末からメインコンピュータにアクセスしてみた。
「現状を確認したい」
モニターに話しかけるとそのモニターに現在の自分の乗っている宇宙船の詳細とともに女性の声が聞こえてきた。
《現状を説明します。現在当艦は所属不明の戦艦による攻撃で並行宇宙の航行を断念、ワープを中断して元の宇宙空間にワープアウトしました。また所属不明の戦艦も、ともにワープアウトし、当艦に直接乗り込んでの攻撃を仕掛けてきています》
「えっ?」
《また当艦の航行機能の80%以上が停止。生存者も貴方を含めて13名しか確認できません》
「はぁ?」
何だそれは?本当かよ……。
《至急脱出艇による脱出をお勧めします》
「他の生存者は何処だ」
《貴方以外の12名は、脱出艇に向かうルートを移動中です》
「誰だか解るか?」
《不明です》
「そうか」
……とりあえず合流するしかないか?
「乗り込んできたやつらは何処にいる」
《現在、船首部分のメインコンピュータールームに所属不明の熱反応を確認》
なにが目的だ?
《緊急事態発生、ハッキングによる対抗手段のため当艦は機密保持のための自爆を進言します、また艦長以下、決定権13位までの搭乗員死亡のためメインコンピュータとサブコンピュータ4機による多数決での決定を認証しました》
「なんだ?」
《……賛成3、反対1、条件付き賛成1により当艦の自爆が認証されました。自爆シークエンス起動。当艦は600秒後に自爆します、生存者は至急、脱出艇での避難を実行してください》
「マジ……か」
クソ、とりあえず脱出艇に向かうしかない。ここから脱出艇までのルートは2分ぐらい、艦首から脱出艇までは早くても6分。大丈夫だ、乗り込んできたやつに攻撃を受ける心配はない。コールドスリープのために服以外は身に着けていない、もちろんデバイスもない、攻撃されたら体一つで対抗するしかないが、武器を保持した多数に向かっていくのは流石に無謀だからな。とにかく、脱出艇まで早く向かおう。
「フリーン、どうかそこに居てくれよ」
そう呟いて俺は走りだした。
地震……怖い\(゜ロ\)(/ロ゜)/