表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
どこまでもすすむ  作者: 花鶏
はじまり
7/17

スリープワープですすむ

2連ちゃん投稿(*^。^*)

「エイル、初めてのスリープワープ使用の実地訓練だね」


フリーンが目の前で話しかけてきた。

あぁ、いつの間にか夢を見ていたのか。


「ああ、SW(スリープワープ)ね」

「SWの仕組み知ってる?」

「……しらない」

「なら教えましょう」


にっこりと笑いながらフリーンが説明を始めた。


「まずSWとは、簡単に言えば並行宇宙型ワープと言われるものをするんだけど。一旦、時空の異なる別の並行宇宙へ移動して、また元の宇宙空間へ戻るという物なの、時間の流れが異なるため、瞬間移動したように見えるし時間的に一瞬で移動できるんだけど、時空の異なる別の並行宇宙では、移動するのに時間がかかってるから、戻ってきたとき中の人間はその分年をとってるの。だけど元の宇宙空間では一瞬。だから一瞬で何年も年をとって移動する事になる。まぁ年取った分だけ並行宇宙を移動してるんだけど、その移動中年をとらないようにコールドスリープするの」


「でコールドスリープってのは、まあ簡単に言うと人体を低温状態に保ち、目的地に着くまでの時間経過による老化を防ぐってものなんだけど、体の方は問題なく老化はしないけど、記憶の方が劣化しちゃうのよ」


「ええ、じゃあだめじゃん」


「でもそれも克服されたの、記憶をデータにしてこのメモリーチップに吸い出して保存しておいて、コールドスリープから起きるときにまた脳にもどすの」


「ああ、事前にもらったメモリーチップてここで使うんだ。しかし、マジで怖いな」


「まあ、もう導入されて20年以上たってるし大丈夫よ」


記憶、吸い出す……。


「じゃあ、スリープ室に行こう」


「ああ」


そう言って移動した部屋は、だいたい2メートル半位のカプセル型のベットが100個以上と、その後ろにすべてのカプセル型ベットから出たコードが繋がっている、直径1メートル位の黒い球体の良く分からない物があった。


「なにあれ?」


「うん?カプセル型ベットがコールドスリープ室、黒い球体が聖霊の欠片の封印された万能型デバイスで、そのデバイスで記憶の吸い出しとかするの」


「へー」


「て言うか、勉強したじゃない忘れたの?」


「はは……うん」


沈黙がその場を支配した。


「もお、とにかくメモリーチップをデバイスの差し込みにさして、ベットに入りましょう」


デバイスの差し込み口と、カプセル型ベットには数字が書かれている、エイルは10番にメモリーチップを差し込み、10番のカプセル型ベットに向かった。


「エイル」


「なんだフリーン」


「この実地訓練が終わったら卒業じゃない」


「ああ、長い用で短かった3年だな」


「終わったら大切な話があるの」


真剣なまなざしでフリーンはエイルの目を見つめてきた。これってまさか。


「わかった」


「うん、じゃあ……おやすみ」


「ああ、おやすみ」


そう言ってカプセル型ベットに横になった、すると空気の抜ける音がしてカプセル型ベットが硝子のようなものに包まれた。


「俺も男だからな、女からは言わせないよ……その時は俺から言うよフリーン」


エイルは誰にも聞こえないように小さく呟いてから目を閉じた。

並行宇宙型ワープとコールドスリープには結構自分の解釈が入ってます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ