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どこまでもすすむ  作者: 花鶏
はじまり
4/17

色々すすむ

タイトルすすむ縛り、既に軽くだるい。


翌朝、目が覚めて顔を洗って手鏡を覗いたら凄いことに気がついた。

昨日夢の中でみたフリーンが写っていたのだ。その後木ノ下先生に夢のこと、自分がその中に出てきたフリーンと瓜二つなこと、そして自分の視点はそのフリーンではなくエイルであったことなどを話したが。

「それは記憶に関係しているかもしれないが、記憶ではない」

と言われ少し落胆した。

夢の中で考えていたことや、疑問に思ったことを聞いたのだが、そのほとんどは現実とは違っていた。

先生との会話で分かったことをまとめると。

この場所は日本、横浜の国立病院であること。ゴリラ型の人間とかは居ないこと。もちろんモンスターは居ない。日本には自衛隊はあるが軍隊はないこと、ましてや12歳位の子供は入隊できないこと。

そして記憶でないのなら、そのヒントを第3者視点で、用はエイル視点で見ているのではないかと言うこと。このまま傷が治るまで入院なのだから、ゆっくり思い出していこう、その夢は記憶を思い出すきっかけになると思うから、見た内容を覚えてる限り話して欲しいと言われた。

とりあえず私は名無しさんからフリーンさんと呼ばれるようになった。また先生の方でフリーン・フェンサリルと言う名で捜索願い等がないか調べてくれるそうだ。


しかし暇だ、1日ベットで安静にしているのは意外と心身ともに疲れる、記憶がないという不安がさらに心を疲れさせる。しかし暇な時ほど考えてしまう。

なぜテロに現場に居合わせたのか、なぜ記憶がないのか、テロにあったら警察に事情聴取等を受けるのでは?病院の入院費用等はどうなるのか、後払いでいいの?てか払えるの?夢の中ではなぜエイルとして夢を見ているのか、とか疑問は尽きない。しかし考えても解決しなさそうだ、ならば夢を見て記憶を取り戻すきっかけを作ろうと決意して、1日を終えた。






「いいか良く聞け」

目の前では昨日夢に出てきたエーギル先生がスクリーンを指しながら話している。

「おまえ等に支給されたデバイスがもう手元にあると思うが」

昨日見た続きか?

「デバイスには精霊スピッリトの欠片が封印されている、その事により精霊の力を行使できる」

何、精霊って?

「フリーン、精霊とは何か説明しろ」

「はい」

先生に指名され私の隣にいたフリーンが静かに立ち上がった。やはり私はエイルとして夢を見ているようだ。

「スピリットとは精霊のことです、様々な使用方法がありますが、代表的には四精霊エレメンタル、水、火、風、地の精霊の力のこもった欠片をデバイス内に封印し、その力を借りて炎を出したり、水を出したりすることが出来ます」

「よし80点だ。四精霊の他にもレアだが精霊の欠片は存在する、そしてデバイスには1種類の精霊の欠片しか封印できない、お前たちには事前のテストで分かった適正別に精霊の欠片の封印された、攻撃用、防御用デバイスのどちらかが支給されている。成果を上げて階級があがれば自由に変更申請も出来るようになる、とにかく今は支給されたデバイスを極めろ。明日は実地訓練だ、今日は早めに睡眠をとるように、以上」

そう言うと先生は講義室を出ていった。


なんかよく分からんのが出てきたな。精霊の欠片の力?魔法みたいなものか?ファンタジーの世界だなまったく。考えている内にも夢はすすむようだ。フリーンが話しかけてきた。


「エイルは攻撃用のデバイスだよね?何の力が封印されているの?」

「俺のは風だよ、フリーンは?」

「私は水の防御用デバイス」

「へー」

「で、実地訓練は2人1組でやるって話だから……私と、く、組みましょう?」

「マジで、……そうだな、防御型は支援もできるんだろ、なら願ったりかな」

「決まりね」

「ああ」


昨日はフリーンがエイルに気があるのかと思ったけど、本気マジだな、何となくだけど。

しかし、なんか分かんないことだらけだな、ファンタジーとSFがミックスされた世界観か、話したら笑われそうだな。てか夢の中で寝たらどうなるんだ?エイルは今寝る寸前だが。

そして目の前が暗くなっていった。

……うん、たん。

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