不味いな囲まれた?でもすすむ
《起きろ》
「……う~ん」
《起きろ、囲まれてるぞ》
「……なに?」
疲れて少し眠ってしまった、気づけば辺りは夕暮れ、しかし辺りをうかがっても敵の影は見えない。
「何処だ?」
《こう言う時の為のサーチだろ》
「……サーチ」
辺りに微風が起こる、不味いな囲まれてる、数は10か……一個分隊って所か。ゲートの後ろ側には人員が配置されてない、逃げるならそっちか、事前に見た看板の通りならモンスターの縄張りだろうから危険はあるが……、流石に分隊相手に突破は無理だろう、サーチで見た感じ連携の取れた動きをしてるし、ゲートに居た奴らみたいにちょろくは無いはず。
「アリエルSPは?」
《26だな》
「ちょっと回復したか……やはり此処はゲートの中に逃げるしかないか」
しかし、よく考えたら逃げ道を残した状態でって言うのが気持ち悪いな、罠の可能性もあるか、まぁ罠だろうが、そっちに逃げるしか逃げる切れる可能性はないし、四の五の言ってられないか。一発トルネードでもかましてビビらせて、その隙に逃げるか……。
《それはやめた方がいい》
「なぜだ?」
《消費SPが20だ残りが6になる、さっきみたいに体が持たないかもしれない》
「使ったら動きが取れなくなるかもって事か……なら消費を抑えて相手の動きをけん制できるのはないか?」
《うーん、そうだな……ウィンド・バーストかなSP消費は8、敵さんの中心に発生させれば良いと思うぜ?》
「残りSP18か、さらにアクセルを使って14かかなり減るな」
《ああ、でも一気に減る量は12と抑えられる、多分大丈夫だ》
「了解、それで行こう」
崩れたゲートの隙間から敵の様子をうかがう、今度は肉眼で確認できた、距離100メートル位のところに自分を起点に扇状に包囲されてる、用はゲートの中に入らずに囲んでる状態だ、だいたい中心にの位置を覚えて体を起こし何時でも走れるようにしておく。
「アクセル」
体にアリエルの力が満ちる、これで普段の2倍程度のスピードが出るだろう、次に敵の中心の位置に向かって右手をかざす。
「ウィンド・バースト!」
敵の中心、地上から3メートルくらいのところに、直径1メートルくらいの円状の風の塊が出現した、まるで風の強い日の隙間風の様な高い音が聞こえる、敵も何事かとその場で構えをとった。高い音が聞こえなくなる、一瞬の静寂の後、圧縮された空気が弾け、大きな爆発音と共に突風が吹く、その突風は近くに居た敵を5メートルほどふっ飛ばし遠くに居た敵も体をかがめて耐えるような体制を取るほどだ、その一瞬で俺は体をゲートから飛び出させた、アクセルの効果で弾丸のように走り出し、敵からの逃走を図る。敵はウィンド・バーストの効果で耳鳴りが酷く、綺麗な扇状の包囲も乱れ、連携が取れなくなっていた。しかしターゲットの逃走に気づくと、気づいた順にライフルを撃ちながら追撃を始める。俺は一直線に走らず、ランダムに走るラインを変えながら逃げる、体のすぐ傍を弾丸か通過していく、いかに弾丸のように走るといっても、所詮<ように>である、本物の弾丸のスピードにはかなわない、ただ早くなった動きで弾丸の直撃だけは避ける。
「きついか」
《そうだな~》
「何人追ってきてる?」
《う~ん、殺気とかしか感じれないから何人かは解らん》
「くそ、役立たずが」
《何だと!……ちっ、一瞬でも良いから後ろを振り返れ、お前には数えられんだろうが、俺なら一瞬でも視界に入れば解る》
「よし、一瞬だな」
ランダムに回避しながら一瞬だけ後ろを振り返る、その行動の結果、回避が疎かになり右の肩に弾丸を受けてしまった。
「ぐぅ」
痛みをこらえ再度ランダムに回避しながら逃げる、かなり痛いが骨や神経はなんとか平気そうだ、痛みはあるが腕は動かせる。
「見えたか?」
《ああ、5人追ってきてる、近くで50メートル、遠くで150メートルってとこだ》
5人か、ウィンド・バーストの近くに居たのが3人、その三人は暫く行動不能だろう、それを放っては来れないから1人は残ったはず、すると4人残ったはず、追って来てるのは5人、5+4=9、1人たりない。
「ほんとに5人か?」
《ああ、視界に捉えたのは5人だぜ》
と言う事は1人、最悪2人廻り込んだりしてるって事か。状況悪化って事か……、このまま逃げてても振り切れそうにない、アクセルで速くなってても、回避しながらだから敵との距離が離れないし、アクセルの効果が切れたら、スピードダウンして追いつかれる、此処は少しでも有利な場所を見つけて戦うしかないか。
「サーチ」
サーチで辺りを探る、左前方約300メートルに、多分廃墟と化したビルの様なものがある、そこに逃げ込み、隠れながら殺るしかない。残りSP13か、かなりきついがそれで頑張るしかない、こんな事なら殺した敵のライフルを奪っとけば良かったか?でもライフルは重いから、スピードが落ちるだろうから逃げられずに殺られちゃっただろうからな~。
前方に廃墟と化したビルが見えてきた、もしかしたらモンスターの巣になってるかもしれない、しかし何もない荒野で退治するよりかは遥かにマシだ。廃墟まで残り50メートルという所でアクセルの効果が切れて、今まで羽のように軽かった体が、本来の重みに戻ったのが解る。
「く、ヤバい」
アクセルの効果が切れた途端に体にライフルの弾が掠りだした、このままじゃ避けきれない。
「ぐあ」
左の脇にライフルの弾が当たった、腰から上に10センチ、体の端から3センチくらいの所だ。弾は背中側から入って前面に抜けた、骨や臓器には当たって無いが、一気に走るスピードが落ちる、このままじゃ的だ。
「くぅ、アクセル」
アクセルを使い、一気に廃墟の中に退避する。廃墟の中は動物の骨の様な物が散乱している、やはりモンスターの巣になっている可能性が高い、敵は一旦廃墟の外で集結しようとしているのか追ってこない、この隙に奥に行って隠れ傷の手当てをしよう、血が流れ過ぎるとヤバい。
うわ~自宅のPS3が壊れたよ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/
電源を入れようとすると、ピピッて鳴って電源ランプが、緑⇒黄⇒赤点滅、になる、保証期間終わってるし、修理に出したらお金掛かるのかな(-_-)?
兎に角、読んで下さってる方に感謝<(_ _)>。