第8話 もう一人のアーサー・ロイド・ブラウン
ヴィクター「俺の名前はヴィクター・クロウだ!!じゃあな博士!!」
青色の光がヴィクターを包み込み、鏡がそれを吸い込んだ。(そう見えている。)
目が覚めるとヴィクターはタイムトラベルをしたときのあの鏡の前に戻ってきた。時間がどれぐらい経っているのか経っていないのかも分からない。外に出て周りを見渡すと、どうやら完全に同時刻へ帰されたようだった。
ヴィクター(帰ってきたのか.....。)
置き去りにされていた荷物を取って、夢から覚めたように銃を装備して、歩き出した。目的地が決まっていなくて、ただ彷徨うだけの前とは違って、今はしっかり自分でどこへ行けばいいのか分かっていた。
ヴィクター(待ってろよ。博士。)
博士のところへ行くとは言っても、こんな激戦区の場所に拠点を構えている訳がないからとりあえず激戦区から離れた。
ヴィクター(これは逃げじゃない。進むための一歩なんだ。)
ヴィクターがしばらく歩いていると、
??「キャーーーーーーー!!」
子どもの叫び声が聞こえた。ヴィクターはすぐにその声の主を探して走り回った。この地獄のような世界で、一つでも救える命があるのなら救わない手はない。
ヴィクター(どこだ......どこにいる.......??)
ヴィクターはようやくその声の主を見つけた。そのときヴィクターは少し安心したような顔をした。そこにいたのはさっき別れを告げたばかりの博士だった。正確に言うとこの世界線の博士だ。だから、ヴィクターとは面識がない。
??「だって、犬怖いんだもん.......」
博士「落ち着くんだリリィ、ただの野犬じゃないか。あんまり大きい声を出すと、敵兵に見つかる。今のうちに拠点に戻るぞ。」
リリィ「うん....。」
ヴィクター(なんだ。ただの野犬か。良かった。)
ヴィクターはついさっきとはいえ、再会の喜びで博士を呼んでしまった。
ヴィクター「なあ、博士!久しぶりだな!って言ってm......」
ヴィクターが話し終わる前に博士はヴィクターに向けて、何か銃のような物の引き金を引いた。ヴィクターはビリッと音を立てて地面に倒れた。
博士「全く。だから大声を出すなと言ったのだ。敵兵が来てしまったではないか。たまたま電気ショック弾が残っていたから良いものを。」
リリィ「ごめんなさい....。」
博士「仲間を呼んだかもしれん。早く帰るぞ。」
博士は帰ろうとしたが、ヴィクターが大切そうに持っていた一枚の紙が視界に入る。それは、ヴィクターが向こうの世界線から持ち越したBlackNinja(本人が勝手に名付けた)の設計図だった。
博士(....なぜ敵兵がこれを持っている....。)
リリィ「博士、帰らないの?」
博士「ああ、帰るさ。この男を連れてな。」
博士は重たそうにヴィクターを抱えて、拠点へと向かった。
さて、そろそろ章の終わりが見えてきます。ヴィクターが出会ったのは元の世界線のまだ初対面の博士。そして謎の少女リリィ。なぜ博士と一緒にいるんでしょうね?小説家になろうの方にも投稿してみたのですが、昨日今日で確認できたのは26PV。本当によく見つけますよね。すごいと思います。その特定力。アルファポリスもどのくらい見られているのか確認できたら良いんですけどね。これが確認できないと、いくらジャンル別の順位が11位や12位と高順位になっても読まれている実感が湧かないというものです。さて、今後の目標は総合順位2000位台!!頑張っていきましょう。第9話もお楽しみに。ちゃんと考えてあるのでご安心を。




