リメイク版第6話 鏡の中の虚像
??「ちょっと大人しくしてね。」
私はこの老人を集落へと運ぶことに決めた。あの人なら、姉さんなら何か分かるかもしれないから。
??「起きなよ。ねぇ、起きて。少し強すぎたかな.....??」
どれぐらい時間が経ったのかが分からないが、恐らくあの娘にやられたのだろう。中々痛いじゃないか......。
博士「.......。なんだ.....?ここは、どこだ......??」
??「ここは私たちスペキュラ族の住処。みんなこの場所をカレイドと呼ぶんだ。おじさんが持ってる"それ"、姉さんなら分かるかなと思って。ね!ルミ姉!」
ルミノア「全く。あなたったらすぐ外のモノを連れてくる。しっかりとした判断をしなさいと言っているでしょうに。コラ!レイ!聞いてるの??」
レイ「人を連れてきたことはないだろ!それより、このおじさんの封筒の中身解読できた?」
ルミノア「ええ、でもここの部分が少し欠けているのと長いこと置いてあって文字が薄くなっているので解読できない状態。でもまあ、大体の解読は完了よ。」
レイ「だって!おじさん良かったね!」
博士「解読.....できたのか!?私が解読を依頼した人間の全員が首を横に振ったというのに.......。教えてくれ。あなたは一体......??」
ルミノア「私の名前はルミノア。この集落の住人よ。その古文書、多分スペキュラ族の計算方式とスペキュラ語が使われているから誰にも分からなかったんだと思うわ。」
博士「そう.....だったのか。助かったよ。ありがとう。おっといけない。名乗らねばな。私の名前は、アーサー・ロイド・ブラウン。みんな、私のことをロイドと呼ぶ。.......それで、ここには何と書いてあった?私は考古学者だが、数式は分からないし、そのスペキュラ語とやらがさっぱり読めなかったのだ。」
ルミノア「なるほど。それで解読する人間を探していたのね。ここに書いてあった内容はこうよ。」
"光を制するものは全を制する。"
今からここに記すのは光と影を司るスペキュラオスの神秘である。
"光は万物の記憶なり。鏡は其の記憶を写し取り、時を繋ぐ門となる。"
"鏡に写りし刃は、光の礫となりて放たれる。其の威力は鏡の純なり"
"鏡の大きさは器の大きなり。されど、命ある者の光は儚く、鏡の中に留まれる刻は短し"
"鏡を渡る時、因
ルミノア「驚いたわ。スペキュラ族に代々伝わる予言に似たようなことが書いてある。」
レイ「それで、今の言葉で言うとどういうことなの??」
ルミノア「今の言葉で言うと、鏡は光情報を過去と未来で行き来することができる。そして、この辺はそうね。鏡に武器などを光情報にして保存することができる。鏡の大きさと保存できるものの大きさは比例する。なんだけど.......この次の欄が読めないのよ。」
レイ「本当だ。なんて書いてあるか分かんないね。」
博士「ふむ。そんなことが書いてあったのか。つまり......この戦争をなかったことにできる......そういうことか.....!!」
ルミノア「そうね。ここに書いてあることが本当なら、この戦争は止めることができるぐらい強い力にはなるわね。でも、この読めない部分が気になるわね......。って、ロイドさん??」
レイ「おじさんならさっき帰ちゃったよ。ものすごい目つきしてたもん。止められなかったよ。」
ルミノア「心配ねぇ。」
解読版は手に入れたので、さっそく博士は研究に取り掛かろうと走り出した。
私は走った。この技術を形にするのだ。一日でも早く......。急がねば、急がねば.....
博士「というのが私についての話とこの壁中にある鏡の謎だよ。」
ヴィクターは頷きながら何か思いついたように口を開いた。
ヴィクター「あんたの話はよーく分かった。」
博士「うむ。これから君にやってもらうのは、タイムトラベルを駆使して、この悲劇を無かったことにすることだ。」
ヴィクター「ああ、分かったよ。協力する。あの化け物のことも気になるしな。」
博士「ありがとう。嬉しいよ。今までずっと一人だったからな。寂しさが消えるというものだ。さて、おなかが空いただろう。どうだ?まだ平和が残っているこのルミナスシティで食事でも。」
ヴィクターは驚いて、飲んでいたコーヒーを吹き出した。今までの話は全て耳が受け入れていたが、急に耳が拒絶したのだ。
ヴィクター「な、何だって??」
博士「だから、食事でもどうかと.....。
ヴィクター「違う!!違うぞ博士!!その前だ!ここがどこだって??」
博士「ん?あ、ああ。ここはルミナスシティ。戦争に巻き込まれていない平和な街で.......」
ヴィクター「そこだよ。博士、俺の記憶では8年前のルミナスシティはもう戦争に巻き込まれている。」
博士は驚いたような顔で言った。
博士「何だと.......!?」




