リメイク版第4話 古代兵器、スペキュラム遺跡に眠る。
少し私(博士)の話をしよう。
まず自己紹介をしていなかったな。私の名前はアーサー・ロイド・ブラウン。皆、私をロイドと呼んだ...........。そういえばあの男の名前も聞いていなかったな。後で聞いておこう。さて、今から話すのは、私がこのタイムトラベルを実現するまでの話だ。少し長くなるかもしれないがしっかり聞きたまえ。
大昔のことだ。
私には息子と妻がいて、家族3人で首都から少し離れた土地で幸せに暮らしていた。これからもこんな生活がずっと続くものだと思っていた。私の職業は考古学者で、世界各地の遺跡や秘宝などについての調査を専門としていた。昔から映画の冒険家や探検家に憧れてごっこ遊びをしたものだ。
おっと、脱線をしてしまったな。本題に戻ろう。幸せに日々を過ごしていた私たち家族であったが、その幸せもあまり長いこと続かなかった。そう、あの戦争がすべての始まりであり終わりでもあった。あまり生々しいことを話すと、君も思い出してしまったりするかもしれないから詳細は言わないでおこう。
戦争によって家族を失った絶望で、何にも手がつかなかった私を慰めてくれたのは、大学時代、供に学問に励んだ考古学者で大学教授でもあった友人だった。私たちの両方が大切な家族を失い、逃げてきた。その友人が私にこう言った。
"あの砂漠を越えた先にあるスペキュラム遺跡には世界を変えるほどの古代兵器が眠っているらしい。"
博士「古代.....兵器......か。」
そう聞いて、私は思ったのだ。その古代兵器とやらで、この戦争をおっぱじめた張本人をぶち殺してしまえば良いのではないかと。流石に言葉が過激すぎたが、それぐらいの気持ちで私はスペキュラム遺跡へと旅を始めた。
もう汗が出てこないのではないかというぐらい歩いたその先にようやくその遺跡は私を招き入れた。遺跡の中に恐る恐る入り、警戒しながら奥へと進むと、そこには目を疑う光景が広がっていた。
そこには、正面の壁に一面の太陽が放つ光が描かれていて、左右の壁に描かれた影のようなものがそれから逃げている様子が描かれていた。
博士「なんだこれは.....??こんなの今まで見たことがないぞ!!」
職業柄、たくさんの遺跡や秘宝を見てきた私だがこのような壁画が描かれている場所など初めてだった。壁一面の太陽の前には台があり、その上に"それ"はあった。私が今まで追い求めてきたこの遺跡に存在するとされた古代兵器だ。
博士「こ、これが.......!!これがそうなのか!!」
私はその木箱を空けた。そこには古代兵器と呼ばれるモノとはほど遠い物が入っていた。数枚の紙切れだった。数枚の今にも破れそうな紙の集合体。私はこんなもののために長旅をしていたというのか。そう思った。
博士「紙.....切れ.......??」
だが、外見だけで判断してこの紙を投げ捨ててしまうのは良くない。私はしっかりと目を通した。そこに書いてあったのは、こうだ。
"光を制するものは全を制する。"
博士「これだ......!!長旅をした甲斐があった!!」
他の部分は知らない言語で書かれていて全く読めなかった。後に解読するそれが今のタイムトラベルを可能にする理論だ。だが、私にはこれを説明するほどの理系の知識がなかった。だから私は有能な科学者を探した。




