リメイク版第2話 老人の野望
博士「君には未来を変えてもらう。そう。平和な未来にな。」
ヴィクターは一体この老人が何のことを言っているのかがさっぱり分からなかった。そもそも、タイムトラベルとやらが本当に存在していて、自分が本当に過去に来ているのかも分からないといった状況だった。ヴィクターの頭の中でさっきの化け物への恐怖とこの博士の話のどっちを取るか迷ったが、ひとまずここはこの博士の話を聞くことにした。
ヴィクター「アンタが何を言っているのか全く分からない。俺がタイムトラベルをしただって?ここ....」
博士「混乱するのも無理はない。あまり実感がわかないのも当然だ。口で言っても分かるまい。百聞は一見にしかずと言う。ここが君にとっての過去かどうかは自分の目で確認することだ。」
博士はそう言うと、ボタンを押した。
ウィーンという音とともに巨大なシャッターが上がった。ヴィクターの視界に入ったのは戦争のせの字も感じさせない平和な風景だった。
ヴィクター「これは......、どういうことだ?戦争は?ものすごく平和じゃないか!!だとしたら、どのぐらい過去なんだ??」
全く信じられない光景であったが、街には沢山の人がいて、建造物が壊れたりしていない。どこからどう見ても平和そのものだ。過去とでも言わなければこの平和は説明できないからだ。
博士「残念ながら戦争自体はすでに始まっている。この戦争が始まってからもう5年は経過している。この場所は戦地から結構離れているからな。だからまだこの平和あるのだ。」
ヴィクター「俺がいた時代では戦争が始まってから13年だったぞ。」
博士「13年......、そんなに長く続くというのか.......
この戦争は.......。......つまり君は、8年後の未来から来たということだ。その8年後というのはどうなっている。」
博士はヴィクターに問いかけた。
ヴィクター「ひどい有様だよ。死体死体死体、目にはいる物なんて死体か血のどれかだ。銃声を聞きすぎて、もう耳が変になりそうだ。」
博士「........。嫌なことを聞いてしまったな。」
ヴィクターはさっきから気になっていたことを聞いた。
ヴィクター「なあ、教えてくれないか。俺が最後に見たあの鏡.......。俺をここに連れてきた鏡。あれは一体....?」
博士は「よし来た」というような顔をして、語り出した。
博士「そうだな。君には説明をしておかなければな。ついてきなさい。全て話そう。」




