リメイク版第1話 鏡の世界
色々と付け足しました!!こっちのほうがいいかな?とかこれあったほうがいい!というのを入れて組み直しました。
これは、世界を巻き込む巨大な戦争の最前線で戦う軍人。ヴィクター・クロウがBlackNinjaと呼ばれ、この世の全ての戦争を終わらせるまでの物語である。
13年に渡る戦争の真っ只中。最前線で戦っている兵士たちがいる。クロウズ隊である。隊員たちはどうやら苦戦しているようだった。
隊員A「クソッ!いくらなんでも敵が多すぎる。」
隊員B「弾薬が底を尽きそうだ!誰か代わりの銃を!!」
隊員C「おい!しっかりしろ!まだ死ぬな!」
隊員D「殺せ.......」
隊員C「バカなこと言うんじゃねぇ!!全員生きて帰るぞ!」
隊員A「隊長!もう保ちません!」
飛び交う銃弾の数は周辺に倒れている死体の数よりも多い。聞こえるのは「バン!」や「ドッカーン!」なんて幼稚なものではない。うめき声や悲鳴、精神が狂って発狂する者の声、泣き声。そんな耳が情報過多でシャットダウンしそうな状況で隊長であるヴィクター・クロウが下した決断はこうだ。
ヴィクター「いや、いける。やるんだ。」
ヴィクターが立ち上がって取り出したのは、ライフルなどではない。大量の手榴弾だ。ヴィクターはニヤリと口角を上げた。ヴィクターはこれを四方八方、いや、完璧に爆発の範囲を計算した最も効率のよい方向に放った。敵兵の悲鳴や勝てるという希望を無残に散らした。残ったのは沈黙のみ。
隊員A「すっげーな。流石だよ。隊長。」
隊員B「全員片付けやがった......。どんな脳みそしてたらあんな完璧に飛ばせるんだ??」
喜びも一瞬に終わり、悲しみが訪れた。
隊員C「隊長!!Dが!」
隊員D「隊長......最後に......これを......。」
隊員Dがヴィクターに渡したのは自分のドックタグだ。震える隊員Dの手をガシッと掴んで、ヴィクターは言った。
ヴィクター「Dが死んでも、Dの意志は死なない。お前の墓にはしっかりとコーラを注いでやるよ......。」
隊員Dは最後に微笑むような顔をして息を引き取った。
ヴィクター「この辺に敵兵はいないはずだ。今のうちに退くぞ。もちろん、Dも運んでな。墓を作りに行くぞ!」
隊員一同「 「 「 は い!!! 」 」 」
クロウズ隊が先ほどの戦地から離れて歩いていくと、シュルシュルという不気味な音が聞こえてきた。
隊員A「な、なんだ!なんの音だ!!」
隊員B「わ、分からない!敵兵はこの辺にはいないはずだ!!」
隊員C「良かった!幻聴でも聞こえてるのかと思ったぜ!」
周囲に警戒するクロウズ隊の耳元にコツコツという足音が響いてくる。
??「おやおや。こんなところに人がいるはずではないのだがね。排除しなくちゃいけない。」
若い男の隣に、ヒトの形をした真っ黒い影に翼が生えた。みたいな化け物がいる。とにかく今はこんな説明しかできないぐらい見たことがない。
化け物「ククククク.....、こいつら全員殺すのか??大賛成だぜ.....。」
何か様子がおかしい。目の前にいる"それ"が人間ではないと確信した隊員たちは一目散に逃げ始めた。
ヴィクター「お、おい!お前ら!勝手に動くな!」
??「まあ、逃げても無駄なんだけど。殺れ。」
化け物「クククク.....、あいよ。」
化け物が手をかざすと、逃げた隊員たちを化け物から分身した影が追いかけた。そして、隊員たちは倒れた。死んだのだ。どういう原理だそうなったのかはヴィクターには全く分からなかった。ヴィクターは恐怖で身動きが取れなかった。化け物がヴィクターに矛先を向けると、ヴィクターに眠っていた本能が目覚めて、脚を動かした。ヴィクターはもう誰もいないであろう場所に逃げ込んだ。そうすると、何故か分からないが、影の化け物は追いかけてこなかった。
??「チッ。」
ヴィクター(仲間が全員殺られた!全員だ!!こんなの絶対におかしい!一体何なんだあの化け物は!落ち着け落ち着け.......何故だか分からないがもう追ってこない.....。顔でも洗おう。とりあえず落ち着くんだ.....。)
ヴィクターが洗面所で顔を洗っていると、目の前にある鏡からキュオーーーンという聞いたこともない不思議な音がした。
ヴィクター(何の音だ!さっきのやつか??)
反射的に銃を向けたが誰もいない。
ヴィクター(良かった。大丈夫そうだな......。)
そう思ったのと同時に、ヴィクターは鏡から溢れ出す青色の光に包まれた。
ヴィクター(な、なんだこれは!!)
ヴィクターが目を覚ますとそこには見覚えのない光景が広がっていた。身に覚えのないその場所はどうやら何らかの研究施設のようだった。大きな鏡がたくさん壁に貼られている。いや、敷き詰められるように貼られている。と言ったほうが正しいのかもしれない。
ヴィクター(イカれてるぞ......なんだこの鏡の数は.....。何のためにこんなことを....?)
上の方からコツッと足音がした。
博士「成功だな.....。君がそうなのだな.....。教えてくれ......。君が見てきた全てを......。」
見た目はすごく年を取った老人だ。何かすごく焦っているように見える。よく見ると白衣を着ているからここの研究施設の人かもしれない。だが、ヴィクターが口を開くのよりも、老人が話し出す方が早かった。
博士「混乱しているだろう。若き軍人よ。よく聞くのだ。ここは君からしたら、過去の時代だ。君はタイムトラベルをしたのだ。」
ヴィクター「タイムトラベル?何を言ってんだ!ふざけたことを言ってんじゃねぇぞ!!そんなことができるんだったら、あの化け物を.......俺の仲間を......」
ヴィクターはタイムトラベルなどと怠けたことを言っているこの頭のおかしい老人に向かって必死に抗議した。
博士「化け物というのが何かは分からんが、その通りだ。君には未来を変えてもらう。そう。平和な未来にな。」




