100年前の「グローバル化」:太平洋の底に秘められた、世界を変えた通信革命
#人類を変えた足跡シリーズ物語 第四十八回
【歴史を変えた一本の線】海底ケーブルが初めて太平洋を横断した日:1902年12月14日
【歴史を変えた一本の線】海底ケーブルが初めて太平洋を横断した日
1902年以前、米国から東アジア地域へ電報を送るには、二つのルートを選ぶ必要がありました。一つは北回りで、北大西洋を横断して英国に到達し、そこから陸路を経由してロシアのウラジオストク(海参崴)に至り、最終的に極東へ。もう一つは南回りで、南アフリカのケープタウンを経由し、インド洋を回って日本やフィリピンへと至るものでした。
しかし、1902年12月14日以降、状況は一変し、よりシンプルになりました。電報は太平洋を直接横断し、遥か東洋まで届くようになったのです。アメリカの三つの電報会社によるコンソーシアム(企業連合)がこの偉業を達成しました。まず、米国西海岸とハワイ諸島間に海底ケーブルを敷設したのです。その後まもなく、ミッドウェー島、グアム、マニラ、そして上海までもが、海底ケーブルによって相互に接続されました。
当時の報道によると、サンフランシスコからホノルルへの最初のケーブルは、長さ約4,215キロメートルに及びました。このケーブル敷設の成功を祝し、海岸に集まった人々はシャンパンを開けて歓声を上げました。カリフォルニア州知事の11歳の娘が、このケーブルを「太平洋ケーブル」と命名したと伝えられています。
私たちが今日熱心に語る「グローバル化」は、実に100年以上も前に、この一見穏やかな海面の下で、激しく起こり始めていたのです。この瞬間から、世界中の人々が互いに繋がるのを阻止できる力は、もはや存在しませんでした。




