「自由」の名のもとに——Androidが切り拓いた新時代
#人類を変えた足跡 シリーズ物語 第三十回
2007年11月5日
Google、モバイルOS「Android」を発表
「Android」という言葉が初めて登場したのは、フランスの作家ヴィリエ・ド・リラダンが1886年に発表したSF小説『未来のイヴ』の中だった。そこでは、人間の姿をした機械を指す言葉として使われている。
そして、今では誰もが目にしたことのある緑色のロボットのロゴは、2007年に誕生した。デザインの着想は、トイレの入口に描かれた男女のピクトグラムから得られたという。
2005年8月17日、Googleは設立からわずか2年にも満たない新興ハイテク企業「Android社」をひそかに買収した。2年後、Android OSが発表されたその日に、Googleは数十社のスマートフォンメーカー、ソフトウェア開発企業、通信事業者、チップメーカーと共に「Open Handset Alliance」の設立を発表し、この新しいOSの改良と発展に取り組むことを宣言した。さらに、Apacheのオープンソースライセンスのもとで、Androidのソースコードを公開した。
Androidがもたらした「開放性」は、かつてないほどの革命だった。あらゆるモバイル端末メーカーやソフトウェア開発者が自由にこのエコシステムに参加し、自らのアイデアを実現できるようになったのだ。
発表からわずか4年で、Androidは Symbian を超えて世界市場シェア第1位となり、モバイル業界の新たな時代を切り開いた。
この開かれた開発環境は、メーカー間に激しい競争をもたらした。しかしその競争こそが、より優れた選択肢——高いコストパフォーマンスを持つ製品や魅力的なアプリケーション——を消費者にもたらしたのである。




