騒音モブ
本日私、社会人としてあるまじき失敗をおかしてしまいました。
大の大人が起こしてはいけない事案『寝坊』をしてしまったのです。
(なんでや?アラーム設定の音量、大にしてんのに……しかも音は目覚ましに丁度良い『聖者の行進』にしてんのに‼なんで、目ぇ覚めへんの⁉)
一人で心の叫び声をあげ、急いで用意をして、髪はボサボサ、眼鏡は鞄にケースごと入れて駅へと急いでいきました。
アラーム設定は反応していたにも関わらず目が覚めなかった理由は、よほど眠りが深かったのでしょう。
(次も寝坊してしまったら、完全見放されてしまう‼
目が覚める方法……いっそのこと、目覚まし時計を幾つか並べて、大音量で覚醒させるんはどうやろうか)
数台の目覚まし時計で、同時に大音量で起きる作戦。
少し想像力を働かせてみました。
〈〈〈〈ジリリリリリリ‼〉〉〉〉
けたたましいベルの音が室内から窓を貫き、野外へと響いております。
私は見事に起きられましたが次の瞬間、外から怒声が轟きました。
「朝からやかましいわ‼」
「何とかしてくれ、こっちはまだ寝とんじゃあ‼」
「寝てんかあ‼起きろ‼」
近所迷惑なこと、このうえないです。
テレビで報道されている『騒音オバサン』は有名ですが私の場合は『騒音モブ』になります。
それにもし『騒音モブ』より迷惑な『迷惑ユーチューバー』が私の自宅映像を配信した日には、場所を特定されて他県の人が絶対嫌がらせに来ると思います。
「騒音モブ、出てこい‼」
「顔出せや‼」
「身バレしとんじゃあ‼」
悪質な場合ですと、窓に向けて花火を連続で打ち上げる事でしょう。
連続でロケット花火が窓を目掛けて放たれること約五分、ついに私は近所から追放されてしまいます。
身バレしてしまい、どこから入手したかは不明ですが、私が『なろう』に投稿している情報が拡散してしまい、『なろう』のみなさまにも見放されてしまいます。
『騒音モブ』事案を起こした作家は見向きもされず、リアルでも『なろう』でも居場所をなくす事でしょう。
ほんの少しの想像力を封じ込めました。
(追放モブにはなりたくない……起きられるように努力しよう)