星と苦悩の夜
パーティーを終え、家に帰ってきた二人は家の前に新しい花があるのを発見した。
それは、夜に光を発する綺麗な花であった、、
しかし、そんなアルド家とは違い王は頭を抱えていた、、
初々しい雰囲気が広がった馬車での帰りはいつもより早く感じた、、
「おや?着いたようですね。」
「そ、、そうですね。」
「お帰りなさいませ、ネルデントルト様、レイムリス様。」
「うん、ただいま、それで何かあったのか?」
「、、?どうしてですか?」
「いや、魔法の残滓があるからな。」
「そうですか、いえ、少し花が少なかったので。」
「そうか、それならばいい。」
「、、?あの、どんな花を植えたんですか?」
「えぇ、こちらになります。」
「すごい、、淡い光が、、」
「えぇ、「夜空の星のように」という種類でございます、この花は、朝にはつぼみになってしまいますが夜になると、朝にためた光を夜空にある星のように淡い光を出すのです。」
「そうなんですね、どこで買ってきたのですか?」
「そ、、それは、、」
「私が買ってきたんだよ、レイが喜ぶと思ってね、それにうちには花が多いから埋めるところを探していて、朝にはなかったんだよ。」
「そうなのね、ネル、、私のためにありがとう。」
「、、っ!!あ、あぁ、、」
「それでは、ネルデントルト様、レイムリス様お風呂の準備が済んでいます。」
「そうか、では、レイ行っておいで。」
「はい。」
「では、レイムリス様こちらに、、」
そうして、メイはレイムリスを浴室へと案内した、、
「さて、グレイ、、どうして「夜空の星のように」なんだ?」
「それはもちろん!!その花がきれいだからっすよ!!」
「では、この花の生息地は?」
「それは!!ここから南方にある「三寒山」の頂上付近のある一か所、、あ!!」
「はぁ、、あなたは花に関しては本当に馬鹿になるのですね。」
「す、、すいません、、」
「いいですよ、どうやらレイは知らなかったようですので、ですが、今回だけです、決して、決して!!今後は手に入りにくい花を簡単に咲かせないこと!!いいな?」
「はい、了解したっす。」
「まったく。」
「まぁまぁ、そう怒らずに。」
「メイか、、お前もお前だ、どうして止めなかったのだ。」
「その件につきましては申し訳ありません、ですが、レイムリス様の喜ぶ顔も浮かびましたんので。そうよね?グレイ。」
「、、っ!!そ、そうっす!!ネルデントルト様の奥様になる方に喜んでほしいと思ったため、自分が見た中で一番きれいな花を咲かせたんす!!」
「そうだったのですね、その気持ちは嬉しいのですよ。」
「それはそうとして、ネルデントルト様もお風呂に入りますか?」
「そうだな、レイも入っているのだろ?」
「えぇ。」
「であれば、レイが上がってから入るとしよう。」
「かしこまりました。」
そうして、ネルデントルトは自室へと歩いていった。
「だから言ったでしょ?」
「そうっすね。」
そうして、パーティーの日は静かに幕を閉じた、、
そのころ、王は頭を抱えていた。
「はぁ、、どうしたらよいものか、、」
「どうしたのですか?国王様?」
「おぉ、レイドルドか、、いやな、今回の総武道祭で七騎士と三剣を招集せよと手紙が来てな。」
「それはよいことではありませんか。それでどうして頭を抱えているのです?」
「おぬしは七騎士と三剣を知っているか?」
「えぇ、七騎士は「無」を関する名をもらった騎士、三剣はこの大陸で三人しか選ばれない英雄たちでございますね。」
「そうなのだ、そうしてこのシルドン王国には、七騎士と三剣の両者がいる。」
「それは誇らしいですね。」
「そうなのだが、その七騎士は「無情の騎士」、「月下の無剣」そして三剣は「剣聖」なのだ。」
「え、、?そ、、それって、、」
「あぁ、ネルデントルトとメイを総武道祭に連れいかねばならないのだ。」
「そ、、それは、、」
「あぁ、不可能に近いのだ、ネルデントルトはこのような武力を誇示すること嫌う、メイに関してはネルデントルトのメイドとして働いている時点でネルデントルトが許可をしない限りこのような祭りには参加をしないのだ。」
「そ、、それは、、大変ですね。」
「はぁ、どうしたものかの、、」
王は王なりの苦悩を持っていた、、
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この作品は不定期です。