過去と誓い
食事を終え、二人は外を歩く、、
すると、ネルデントルトがレイムリスの過去を聞く、、
そうして、ネルデントルトも過去の話をした、、
二人とも話し終えると、ネルデントルトが誓いの言葉を言った、、、
顔合わせを終えた二人は、食事ができる場所にいた、、
「ここは、王国の中でも高い場所では?」
「そうですね、でも、あなたのような人と一緒というのならばここがふさわしいでしょ?」
「、、、そうですね。」
そうして二人が食事をする、、
しかし、レイムリスの顔に笑顔はなかった、、
「どうしたのですか?レイムリスさん、随分と浮かない顔をしていますが?」
「、、いえいえ、とんでもございません、ここのご飯はおいしいですし、接客もとてもいいですよ。」
「、、そうですか、、」
レイムリスの姿を見て、ネルデントルトは食事をいつもより早く終わらした。
「ごちそうさまです。」
「、、っ!?ね、、ネルデントルト様!?な、、何かお口に合わなかったでしょうか、、?」
「いいや、いつも通りおいしい料理でしたよ、ですが、私の妻がどうも浮かない顔をしているので。」
「そ、、そうでしたか、、では、またのお越しを待っております。」
「えぇ、よろしくお願いしますね。」
そうして、二人は店を後にした、、
「よろしかったのですか?」
「、、?何がですか?」
「いえ、なんでもございません。」
「、、そうですか、、」
それから二人の間に沈黙が訪れる、、
その沈黙は数分続いた、、
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そして、その沈黙をなくしたのはネルデントルトであった、、
「そういえば、レイムリスさん、あなたは孤児出身だと聞きました。」
「、、、っ!?ど、、どうして、、そのことを、、」
「、、私も孤児だったんですよ、、孤児と言っても戦争孤児、、戦の中で生まれ、戦で生き、戦で死ぬために今を生きている。」
「、、、、、」
「あぁ、同情してほしいとか慰めてほしいとかそんなんではないですよ。」
「であれば、どうして話したのですか?」
「貴方が、家族のことを心配していそうでしたので。」
「家族が心配?私の家族はマデルト家ですよ。」
「、、確かにあなたの今の家族はそうですね、ですが、あなたが孤児であった時の家族は?」
「、、心配ですよ、、それは心配でしょうが!!私は幼い頃からあいつらと過ごしてきた!!なのにいきなり貴族になれなんて!!ふざけるな!!、、でも、、あの人たちは私を育ててくれた、、その恩と孤児であった時の家族、、もうどっちをとっていいのか、、私は分からないのよ、、、ねぇ、あなたはどうなの?「無情の騎士」様、、」
「、、そうですね、、私も家族と呼べるほどの仲間がいます、、その仲間は、私が騎士なった時に一緒に騎士になったんです、でも、騎士になって戦争に出た時、生き残ったのは私を含め三人、、他の仲間たちは、私の腕の中、他二人の腕の中で息絶えた、、悲しかったですよ、仲間であり、戦友であり、家族が目の前で死んでいくのは、、でも、戦争を終わらせなければ私たちのようなものたちまた現れてしまう、、そのようなことを考え続け、戦い続け、私たちは生き残った、、」
「、、、、、、」
「それで、戦争が終わりを迎え、私は「剣聖」の名を承り、他二人は「先導者」「魔導」の名を授かった、、でも、私たちもそれには納得いかなかった、、だが、私たちがここであきらめたら、死んでいった家族に顔が立たない、だから、私たちはその重圧を忘れないように貴族になったのですよ。」
「、、そ、、そんなことが、、私はそんなことも知らずに、、」
「でも、私はあなたを妻に迎えられたことが嬉しく思います。」
「え、、?」
ネルデントルトはそういうと、片膝を着き、レイムリスの手を握る。
「レイムリス、、私の妻として、私の支えとなって私のそばにいてくれますか?」
「、、わ、、私でいいのですか?」
「貴方がいいのです、あなたが一番、私の人生に近い、ですので、どうか私の妻となってください。」
ネルデントルトがそういうと、レイムリスは涙を流しながら返事をした、、
「はい!!よろしくお願いいたします!!ネル!!」
「えぇ、よろしくお願いします、私の愛しい妻レイ。」
そうして、二人は暗い街に消えてった、、
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