妻となるもの
「断罪の騎士」、「無情の騎士」と呼ばれるネルデントルト、、
しかし、彼の実力は本物、、王国随一の剣術を持ち、最強の称号である「剣聖」の名も有していた、、
そんな彼に、王は子孫を残すように命じた、、
そうして、彼と結婚するものは「血将の姫」と呼ばれる可憐なる女性であった、、、
ある王国に、「断罪の騎士」と呼ばれるものがいた、、
その騎士は、感情を出さないが故「無情」とも呼ばれることもあった、、
しかし、その騎士の実力は王国随一、、決して負けることがないがゆえに最強の称号と呼ばれる「剣聖」の名を授かっていた、、
「国王様、、どうして私が呼ばれたのですか?」
「それはな、お前に妻を娶ってもらうためだ。」
「、、妻を、、娶るですか、、私の妻など周りから軽蔑視されるだけ、、それなのにどうして今更なのですか?」
「ふぅ、、それはわしも思っておる、、しかし、お前はこの王国の剣聖、、歴史に名を残すことができるものが、子孫がいないというのはな、、」
「そうですか、では、それが王命というのならば、、」
「そうか、、では、王命だ、「妻を娶り、子孫を残せ。」」
「承知いたしました。」
「それと、お前の妻になりたいと言っている者がいるのだ。」
「それは驚きます。」
「本当に思っているのか、、まぁ良い、応接室にその娘は待っているから行け。」
「かしこまりました。」
そう返事をし、「無情の騎士」は応接室まで歩いていく。
「王よ、、あの「無情の騎士」の妻になりたいという娘はどういうものなのですか?」
「、、「血将の姫」と呼ばれる娘だ。」
「、、!?ち、、「血将の姫」ですか!?」
「正直言って、あの二人を結婚させていいのか分からん、、しかし、この王国の安全が増すのもまた事実だ、、これからの動きを注意深く見よ。」
「かしこまりました。」
王と側近たちはそう危惧していた、、
そうして、「無情の騎士」は「血将の姫」が待つ応接室についていた、、
「コンコン」、、「無情の騎士」が応接室の扉を叩く。
「どうぞ、、」
「失礼いたします、、」
「無情の騎士」が扉を開ける、、そこにいたのは「血将の姫」と呼ばれるものとは思えないほどの美貌と節度を持った女性が立っていた、、
「初めまして、「無情の騎士」ネルデントルト様。」
「えぇ、初めまして「血将の姫」レイムリス様。」
「あら、私のことを存じていたのですね。」
「もちろんです、あなたの名はこの王国中に広がっていますので、、」
「それは嬉しいことですね。」
「ですが、あなたのような可憐な方が「血将の姫」と呼ばれるとは、、世界はどうなるかわかりませんね。」
「ふふふ、、可憐とは嬉しいことを言ってくれますね、私も「無情の騎士」と呼ばれる方ですので、無表情で冷酷な方かと思いましたのに、随分と温かい方なのですね。」
「ありがとうございます、それでは、これから夫婦になるのですから、食事でもどうでしょうか?」
「えぇ、喜んで。」
そうして、二人は食事ができる店に向かって歩いていった、、
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