街道の旅と遺跡の村
シーン0: プレイヤー・キャラクターの自己紹介
場所:冒険者ギルド「ロードウォーカー」
都内某所。
ソード・ワールド2,5のセッションをするために5名のプレイヤーが集まった。
GM:おつかれさまです。今回はちょっと色々やりたいことが有りまして、新大陸、新しい神様とかを設定してきました。これらを読んでちょっとキャラクターを作ってもらっていいですか?
~プレイヤーたちは設定を読み込み、キャラクターを作成していく~
GM:では、自己紹介をお願いします。
A(キャラクター名:ミコト)
A:「こんにちは、プレイヤーのAです。今回のキャラクターは『ミコト』という名前の12歳のタビットの女の子を演じます。
ミコトはうさぎ耳の魔法使いで、メインはコンジャラーとバードの技能を使いこなす予定です。戦闘では拡大数の特技を使って、仲間たちにプロテクションやカウンターマジックをばらまくサポートをします。
攻撃魔法は控えめで、主に回復やサポートに力を入れています。キャラクターの背景としては、元々パルウィードの大学で農業を研究していた学者です。
研究は収穫量を倍増させるための魔法と肥料の融合を目指していて、冒険者としての活動はあくまで小遣い稼ぎといった感じです。
研究への情熱と種族を超えた友情、淡い恋心を抱いたリカントの友人がキャラクター設定の特徴です。ミコトはいつも何かを食べているという、ちょっとぽっちゃりした外見をしている予定です。」
B(キャラクター名:タマーナ)
B:「どうも、プレイヤーのBです。私が演じるキャラクターは『タマーナ』という名前の3歳のルーンフォークの女性グラップラーです。
タマーナは無表情で感情を表に出すことが少なく、必要最低限の言葉しか話しません。
スキルとしては、マディテック、グラップラー、スカウトを持っていて、まだ冒険者としての経験は浅いですが、冷静に状況を判断し、的確に行動することが得意です。
タマーナの背景には、過去に一族を恐れていたことや、家族に探されているという設定があります。旅に出た理由は、自分の過去を克服し、成長するための挑戦の一環です。
ルーンフォークらしく、誕生から3年目でありながらも大人びた態度をとり、効率重視の戦闘スタイルを貫いています。」
C(キャラクター名:ミード)
C:「どうも、Cです。キャラクターの名前は『ミード』にしました。彼は18歳のドワーフ戦士で、性格はとても陽気で社交的。ただし、女性への免疫はゼロです。
幼い頃からガキ大将であり、酒場に入り浸っているうちに、開口一番に注文をするクセがついて、仲間から『ミード』と呼ばれるようになりました。
冒険に出たきっかけは、宴会の神様『ロンドフレア』のお告げを受け、困っている人を笑顔にするという使命感からです。戦闘スタイルは攻撃に特化しており、斧を振り回して敵を一掃します。
仲間たちには家族のように接しており、彼らのためならどんな戦いにも挑むつもりです。」
D(キャラクター名:ロージー)
ねむろう:「こんにちは、Dです。今回のキャラクターは『ロージー』という名前で、22歳の人間の女性プリーストです。
彼女は街道が大好きで、子供の頃に道に迷い、街道の美しさに救われた経験から、この道を守ることを使命としています。道や街道に対する愛情は非常に強く、美しく整備された街道に対しては並々ならぬこだわりを持っています。
普段は優しくて面倒見のいいお姉さんですが、街道が汚されると本気で怒ります。戦闘では防御とサポートに重きを置いており、チェインメイルとラウンドシールドでガチガチに固めて仲間を守ります。
ロージーは自分の信仰と道に対する強い愛を胸に、この冒険に全力で挑みます。」
次音(キャラクター名:イリセア)
次音:今回はGM持ち回りということで、第一回のGMを努めます。次音です。今回はイリセアというエルフの男35歳を、フェローとして皆さんの旅に同行させていきます。よろしくお願いします。
GM:それでは、改めまして、第一回のシナリオを始めていきます。よろしくお願いします!
一同:よろしくお願いします。
GM:冒険者ギルド「ロードウォーカー」の広間には、まだ名も知られていない仲間たちが集まり、それぞれの自己紹介を始めることになった。新しい冒険が始まる前に、彼らはお互いを知るための時間を持った。
ロージー:「皆さん、こんにちは!私はロージー、22歳のメタロスの神官です。街道が大好きで、旅を通じてこの美しい道を守ることが私の使命だと思っています。いつでも仲間を助けられるよう、精一杯努力しますので、よろしくお願いしますわ!」
ミコト:「はじめまして、私はミコトです。年齢は人間で言うところの12歳、タビットの魔法使いです。少し背は小さいですが、魔法の腕前には自信があります。丁寧な言葉を使って、皆さんと仲良くしたいと思っています。よろしくお願いします!」
ミード:「おいっす!俺はミード、18歳のドワーフ戦士だ。お酒が大好きで、陽気な性格が自慢だぜ。戦いはもちろん、仲間との酒盛りも楽しみだ。頼れる奴だと思ってくれ!よろしくな!」
タマーナ:「……タマーナ。ルーンフォークのグラップラーだ。口数は少ないが、戦闘能力には自信がある。仲間を守るためなら、何でもする。」
イリセア:「フフッ、僕の名前はイリセア、35歳のエルフの弓使いだ。美しさと優雅さをもって、敵を一掃してみせる。僕と共に冒険しようじゃないか。」
GM:それぞれの自己紹介を終え、冒険者たちはお互いの絆を深めると同時に、新たな冒険への決意を固めた。これから始まる旅に向けて、彼らの心には期待が高まっていく。
シーン1: 冒険の始まり - ギルドでの集結
場所:冒険者ギルド「ロードウォーカー」
GM:夕暮れの冒険者ギルド「ロードウォーカー」は、賑やかな喧騒に包まれていた。大広間には数多くの冒険者が集まり、新しい依頼を待っている。そんな中、ギルドマスターのグリンデンが冒険者たちに向けて声を上げた。
グリンデン:おい、冒険者ども!今度の依頼は重要だぞ。メタロス神官の「ラス」様が街道の修繕に出かける。その護衛をしてくれる精鋭を集めてるんだが、誰か手を挙げる者はいないか?
ロージー:「街道の修繕!なんて素晴らしい依頼なのでしょう。美しい街道を守るためなら、どこまでもお供しますわ!」
ミード:「おっ、ロージーがそんなにやる気なら、俺も行かねぇとな!俺の斧でゴブリンでも何でも片付けてやるぜ!」
タマーナ:「……任務、了解しました。護衛を担当します。」
イリセア:「フッ、僕の弓さばきで道を切り開いてやるよ。皆も僕の活躍に期待してくれたまえ!」
ミコト:「皆さんの意気込み、素晴らしいですわね。私も魔法でお手伝いいたしますわ!」
GM:こうして、ロージーを中心とした冒険者たちは、街道修繕と護衛の任務に挑むことを決意した。
シーン2: 旅の準備と出発
場所:ギルド前
GM:翌朝、ギルドの前には冒険者たちが集合し、準備を整えた馬車が待っていた。道具や食料を積み込み、神官のラスが咳き込みながら現れる。
ラス:(ゲホゲホ)おお、君たちが護衛を引き受けてくれるのか。街道の修繕を急がねばならんのだ、どうかよろしく頼む。
ロージー:「ラス様、ご安心ください。このロージーが街道をもっと美しく整備してみせますわ!」
ミード:「へっ、俺たちが護衛についてるんだ。ゴブリンどもも出てこれやしねぇさ!」
タマーナ:「……敵の接近、全て阻止します。」
イリセア:「さあ、僕の華麗な弓さばきを見るときが来たようだね。どんな敵が来ようとも、僕が仕留めてみせるさ。」
ミコト:「街道の修繕も護衛も、魔法でしっかり支えますわ!」
GM:冒険者たちは自信を胸に、馬車に乗り込み出発した。彼らの目的地は、遺跡村「カキヤ」だ。
シーン3: 街道での最初の危機
場所:街道の途中
GM:しばらく街道を進んでいたその時、前方に異様な動きが見えた。ゴブリンの一団が馬車に襲いかかっている。御者の姿などはなく、馬車の中にあった箱をこじ開けようとしているみたいだ。
ミコト:「皆さん、前方にゴブリンの群れがいますわ!馬車を襲おうとしているみたいです!」
ロージー:「美しい街道をゴブリンに汚させるわけにはいきませんわ!みんな、守りを固めてください!」
ミード:「やってやるぜ!ゴブリンども、俺の斧の餌食になりやがれ!」
タマーナ:「……敵を排除します。」(無言でゴブリンに突撃し、一撃で倒す)
イリセア:「フフッ、狙いを外すはずがないさ。僕の矢からは逃れられないよ!」(矢を放ち、正確にゴブリンを仕留める)
GM:冒険者たちは連携してゴブリンたちを撃退した。ロージーの魔法で仲間たちの守りが強化され、ミコトの攻撃魔法が敵を翻弄する。
ミードの豪快な斧とタマーナの冷静な攻撃が見事に決まり、イリセアの弓が最後の一撃を与えた。荷物の強奪を見事に防ぎ、近くの路の駅に届けることにした冒険者たち。旅は続いていく。
シーン4: 路の駅での歓迎
場所:路の駅
GM:ゴブリンを撃退した冒険者たちは、路の駅に無事到着した。路の駅の人々は、彼らを温かく迎えた。
村人:ありがとうございます!冒険者の皆さんのおかげで、この村も安心して街道修繕に取り掛かれます!
ロージー:「この道をもっと美しくするために、全力で修繕いたしますわ!街道は私の誇りです!」
ミード:「おう、終わったら居酒屋で酒盛りしようぜ!俺たちの労働の後にはやっぱり一杯だな!」
イリセア:「フフッ、僕の腕があればどんな敵も問題ないさ。さあ、次の冒険を始めようか!」
GM:冒険者たちはゆっくりと休息を取り。次の日にはまた「カキヤ」への旅路についた。
シーン5: カキヤ村での襲撃
場所:カキヤ村の外れ
GM:そろそろカキヤの村に到着するところで、村人たちがぞろぞろと出てくる。
村人:「村の中心にあるカキヤ遺跡から蛮族が出てきたんだ。俺達はすぐさま逃げ出してきたのさ」
ミコト:「またゴブリンですわ!皆さん、すぐに防衛に回りましょう!」
ロージー:「許せませんわ、街道と村を汚すなんて!この街道は私たちが守ります!」
ミード:「今度はまとめて相手にしてやるぜ!俺の斧の本気を見せてやる!」
タマーナ:「……迎撃開始。」
GM:冒険者たちは村人の先導のもと、ボルグなどを含む蛮族たちと戦う。
シーン: クライマックス戦闘 - カキヤ村での激闘
場所:遺跡の村「カキヤ」
GM:冒険者たちは奈落の迷宮の最深部に辿り着き、そこには強大なゴブリンリーダー「ボルグ」と彼の手下たち、さらに知能の高いグレムリンが待ち構えていた。
闇の中から不気味な笑みを浮かべるボルグが、冒険者たちに挑戦状を叩きつけるように現れる。
ラウンド1
ミコト:「みんな、守りを固めましょう!フィールドプロテクションを全員に!」(魔法の光がパーティー全体を包み、仲間たちの防御力を高める)
ミード:「おお、ナイスだミコト!よし、行くぜ!」(大きく振りかぶった斧でゴブリンに攻撃を仕掛ける)
GM:ミードの斧がゴブリンの頭上に振り下ろされ、ゴブリンは大きく怯んだ。その隙にタマーナが前に出て、鋭い一撃を繰り出す。
タマーナ:「……攻撃開始。」(冷静にゴブリンに一撃を加え、確実にダメージを与える)
イリセア:「さあ、僕の矢が冴える時だ!」(グレムリンに狙いを定め、鋭い矢を放つ)
GM:イリセアの矢がグレムリンに直撃するが、グレムリンはその場で踏ん張り、ニヤリと笑う。
グレムリン:「ボルグ様、あの後衛のタビットは少し厄介です。相手の本陣に突っ込んで、あいつを優先して倒してください」
ラウンド2
ボルグ:「ぐはは!貴様らごときがこの俺に勝てると思うな!」(ミートパイにしてやると叫び、ミコトに攻撃を仕掛ける)
ミコト:「痛っ…!防御が破られた…皆さん、少し支援をお願いします!」(少し苦しそうな表情で)
ロージー:「許せませんわ、この街道を汚すような奴ら!全員、私が守ります!」(仲間たちの傷を癒しながら、再び防御の魔法を強化する)
GM:ロージーの癒しの魔法が仲間たちに光をもたらし、再び士気を取り戻す。ミードはその瞬間を見逃さず、ボルグに猛攻をかける。
ミード:「俺の斧を味わいやがれ、ボルグ!」(全力で斧を振りかざし、ボルグの肩に深々と切り込む)
ラウンド3
タマーナ:「……追加攻撃。」(素早く動いてゴブリンに連撃を繰り出す)
イリセア:「ターゲットは固定した。これで終わりだ!」(グレムリンの頭を狙い、矢を連続して放つ)
GM:イリセアの正確無比な矢がグレムリンの額に突き刺さり、グレムリンは悲鳴を上げて地面に崩れ落ちた。戦況が冒険者たちに有利に傾く中、最後のゴブリンが後退しようとする。
ボルグ:「まだだ…まだ俺は倒れん!ミートパイにしてやる!」(最後の力を振り絞り、再度ミコトに攻撃を仕掛ける)
ミコト:「もうこれ以上、あなたの思い通りにはさせませんわ!」(防御の呪文でしっかりと身を守り、ダメージを最小限に抑える)
GM:ミコトの防御が功を奏し、ボルグの攻撃を耐え抜いた。最後の反撃に出るため、冒険者たちは意を決して攻撃を開始する。
最終ラウンド
ロージー:「みんな、これが最後の一撃ですわ!全力で行きましょう!」(全員に激励を送りつつ、再び守りの力を強化する)
ミード:「これで終わりだ!ミートパイはお前がなるんだ、ボルグ!テキーラスマッシュ!!」(渾身の力を込めた一撃でボルグに止めを刺す)
タマーナ:「……敵、無力化完了。」(静かに勝利を確信する)
イリセア:「これが僕たちの力だ。さあ、華麗に幕を閉じよう!」(誇らしげに弓を構え、勝利を祝う)
GM:ミードの斧がボルグの胴体に深く突き刺さり、ついにボルグは崩れ落ちた。その瞬間、暗い迷宮の中に光が差し込み、勝利の静寂が広がった。
シーン: 勝利の余韻と新たな発見
GM:冒険者たちはボルグとグレムリンを倒し、勝利を手にした。戦いの余韻に浸る間もなく、彼らの目の前に突然現れたのは、不思議な半球状のドームのような黒い構造物だった。
ロージー:「あれは…なんて美しい構造物なのかしら。この場所にこんなものが…?」
ラス:(ゲホゲホと咳き込みつつ)「あれは『シャロウアビス』の入口です…ランクは…4!」
イリセア:「フッ、面白いじゃないか。これが僕たちの新たな冒険の始まりってわけだな!」
GM:シャロウアビスの入口を前にして、新たなる冒険への扉が開かれたことを悟る冒険者たち。彼らの心には、次なる挑戦への期待が膨らんでいた。