表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

ファンタジー:魔力

魔力。それはファンタジーに許された超常的現象の大本となる力である。ファンタジージャンルのゲームにおいては基本的に世界にマナやオドなどといった名前で大気の如く存在することが多いが、魔力そのものが鉱石のような個体として形作られていたり、魔力のみで構成されたモンスターがいたりする場合も多い


ではそんな魔力はこのゲームではどのようなものかを説明する前に、まずは現実世界においてどのような位置づけだったのかを説明していきたいと思う。現実世界の魔法の起源としては、古くは紀元前の人類が神に祈りをささげていた呪い(まじない)ではないかと言われている。天候などの人類にはどうにもならない事象を神に祈り奉ったのである

そこから神託や星占術、霊媒術、果ては悪魔や呪い(のろい)に発展していき、ある種の神秘性を持つ術であったが、その後錬金術等の科学の要素が含まれていくことになる。科学の歴史と魔法の歴史は切っても切り離せないものだったらしく、自然と調和する学問の結集だったようだが、その過程で自然の神秘性が薄れていった。そうした変遷を経て小説やTRPG等で世界各地の魔術のイメージが結集し、混ざり合ったものが今の魔法の原型である


このゲームにおいては起源の呪い(まじない)に近い魔法も現在の闇鍋魔法もどちらも実装されているらしい。設定からしてNPCとプレイヤーの魔法体系が異なるのだからさもありなんという感じではあるのだが、これは外来種が来ているのに等しいらしく、プレイヤーの故郷の魔法の不用意な使用はガソリンとハイオクを入れ間違えた車のような状態となってしまい体に不調をきたす可能性があるそうだ。だからこそプレイヤーは新天地において0から魔法を習得しているということらしい

このことを知ったのはイーワンの図書館に来たからである。何分ブログのネタは新規性がないと代わり映えしないプレイ日記に成り下がってしまう可能性が高かったので情報収集を兼ねてきたという感じである。周りを見てみると意外や意外、私以外にもプレイヤーが足を運んでいるようだったが、私のように背景ストーリーの探訪というよりは魔導書や魔法陣といった隠し要素の類が無いかを探しに来ていたようであった。しかしながらこの図書館にあるのは魔導書は魔導書でも持ってるだけで魔法が使えるような代物ではなく、現実世界で言う所の教科書や参考書のようなものしかない。30分ほど探したところで皆肩を落とした様子で出ていくのを見送ることになる


話は脱線したがそれではこのゲームにおける魔力とは何ぞやという話に戻ろう。このゲームにおいて魔力とは魔力子と呼ばれる原子との反応である。火には火の魔力子、水には水の魔力子、風には風の魔力子、土には土の魔力子、といったような感じで属性を持った原子が存在し、それを活性化させることによって魔法を発現させているらしい。この()()()というのは現実世界において未だ詳しいことが分かっていない元素のように魔力子も未だ発展途上の分野であるとのことで、特に生活魔法なんてどのような魔力子を用いて発現させているのかまだまだ解析途中だそうだ。上位存在は魔力子のことを深く理解しなくても扱えることがほとんどだそうで、魔力操作も別に魔力子のことを深く知っているからと言って自前で行えるものでもないのだとか。まぁ、私たちも水素や酸素のことを良く知っているからと言って何もないところから水を生み出すことはできないしそれと似たようなものなのだろう


とはいえここで諦めると独学で魔法を収めるという私の目標から遠のくのでもう少し勉強してみたいと考えている。巷ではもう船を取得したプレイヤーが現れたとか、名物的なキャラクター性を持ったプレイヤーが現れたとか色々聞くが、私はもっとのんびりとこのゲームを楽しんでいきたいと思う

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ