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小説を書いても成長しない事。

 さて、続きである。


 前回はキャラの設定について書いたが、今回はキャラが使う特技、戦いに使う技を決めるのが本当に本当に本当に大変だったと言う話を書こうと思う。



 ここでもう一度書いておこうと思うが、僕の作品は戦いがある作品だ。あまり具体的な名前は出したくないがイメージを掴めないのも問題な為、あえて名前を出させて頂くと…



『ドラ○エ』である。



 多数の特技や呪文があって、それらにはエフェクトだったり効果音があったりする。僕が書く『技』とは、これらの事をイメージして頂けるとわかりやすいと思う。



 これは僕の個人的な意見ではあるが、技と言うのはとても扱い難い物なのだ。



 ゲームをしていたり、アニメを見ていたりして思った事は無いだろうか?



『あれ?いっつも同じ技使ってるな…』



『技多すぎて何があったか分からんな…』



 みたいな事。共感して頂けるかは半々だと思うが、全く分からんと言ったことは無いと思いたい。



 同じ技使ってると思う場合。それは技が少ないか、それ以外に使える技が無いと言える。多すぎる場合もその逆で、そのキャラを代表する物が分からないと言える。



 ゲームのキャラやアニメのキャラにも代表的な技があるだろう。しかし、それは他の技があって初めて輝く物になるのではないだろうか。普段から多種多様の技を使い、敵を倒す時や見せ場に使ってこそ代表技と言えるだろう。少なくても飽きられるし、多くても分かり難いと言う事になる。



 と、偉そうに語りはしたが、僕自身も過ちを犯していた。僕は技を増やしすぎたのだ。



 自分の作品に対して、技多すぎだろ…と酷く冷静に考えた記憶が蘇ってきた。



 これからも物語を書く自分への戒めでもあり、苦悩した自分に対して、成長したなぁと今の僕がちょっと気持ちよくなる為にも技が増える要因と考えられる解決策を書いていこうと思う。



 まずは『要因』だが、とにかく展開を広げる為に新しい技を増やしていった…と言うのは否めない。



 僕は熱い戦闘があるのが好きなのだが、その戦闘自体、書くのが苦手なのだ。300話書いてもそれは改善されなかった。書き方そのものは良くなったと思うのだが、その分理想も高くなるものだ。



 戦闘面において、技の発動と言うのは文字数を稼げる…と言うか、上手く展開を広くできる。逆に言えば、その他の事で伸ばすことが難しいと僕は思う。



 小説に置いて擬音の連発は可能な限りしたくはない。例えば的に殴られた時、敵を殴った時、ビームのような攻撃が命中した時等の情景をより詳しく、明確に伝わるように書かなければならない。



 その情景を書くのが不得意なのだ。小説家としてどうかと思うが、苦手な物は苦手だ。もちろん努力はしたし、今も研究中である。下手は下手なりに書き続けている。



 先程も書いたが擬音を使うのは避けたい、ただ情景は上手く書けないし、長くは続かない。ならどうするか?技を増やして行数を増やすしか無かった。その結果が溢れかえる程の数の技だったのだ。



 僕の理想と現実を考えた際の及第点が新技の追加だったと言うのが要因だろう。



 次に今でも悩む『解決策』だ。7年間悩み続けて未だに解決策は正直見つけられてない。



 ただ、前進は出来ていると思う。7年懸けて進んできたことを書いてみよう。



 最初はただガムシャラに擬音、技以外で間延びさせる事を考えてきた。極力端的に、纏まりよく書くのを止めてみた。



 1〜100を一気に書くのでなく、1〜50、51〜100と言うように複数に分けて書くようにしてみた。



 結果から書くと上手くいった。序盤に技を増やしてきた事もあり、『体力の温存』と言うテイでそれらの技を使ってみたりもした。



 ただ、技を使う頻度自体が減ったかと聞かれると微妙だった。まぁ、多少減った…?くらいだったのだ。



 だから次はどうすれば技に頼らず、グダグダしない展開に出来るかを考えてみた。新技の数は減らせたのなら技の発動自体を減らす事だって不可能では無い……



 と思ってはいたが、実際は甘くなかった。解決させる一手なんてモノは無く、ひたすらに情景を書き、それに慣れていくしか無かったのだ。



 当時投稿していた物をリメイクするとして、同じ話を書いたとしても今の方がより技の発動も、新技の数も格段に少なくなっているはずだ。



 コツと言えるものは僕も閃いてはいないが、書けば書くだけ上手くなると言う事を体現出来たのが僕が自信を持てるキッカケになったとは思う。



『まぁ、僕の作品だし、好きにやってみていいでしょ。』



 と、開き直れた事も改善に繋がった気がしている。投稿する以上、最低限のラインは越えていないといけないが、そこから先は作者の自由だ。投稿して行くウチに慣れる、書けるようになる…と思いながら書いていたのだ。



 最後に精神論を持ってきてしまったが、小説なんて物は精神論で成り立っているのだと個人的には思っている。



 何度も書いているが『正解なんて無い』のだから。何が正しくて何が間違っているのか、それを決めるのは読者ではなく、作者本人なのだ。投稿する時に作者が納得していればそれは正しい作品だし、それを間違っていると言える資格は他の誰にも無い。



 小説だけじゃない。人生なんて選択の連続だ。どんな道を選んだって正解かどうかは最期まで分からない。別の道を歩んだ世界は見られないのだから。



 安易に選択するのは良くないと思う。選択するまで悩みに悩んで、その結果の選択なら自信を持つべきだ。



 熱苦しい事を書いてしまった。だが、大切な事だと思う。僕の自分の言葉を胸にして生きていこうと思う。

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