小説家になる際に困った事。
サブタイトルにもある通りだが、僕が小説を投稿しようと思って困った事が数多くある。
順を追って書いていこうと思うが、まずは小説のメインタイトル。僕はこれを決めるのが本当に苦手である。得意な人はそのセンスを分けて欲しいくらいだ。
執筆をしない人にとっては全く関係の無い話だと思うだろうが、そんなことは無い。
学生だったら作文のタイトルだったり、社会人だったら資料やプレゼンのタイトルだったり。何かを総称する為のタイトルと言うものは案外必要になったりする。
今回興味が無い人の方が大半だと思うが、いつか来るタイトル決めの時に備え、目を通してみて欲しい。
僕は現在執筆している『小説家まーりんの独り言。』を含め3つの作品のメインタイトルを考えてきた。
その中で1番大変だったのはやはり処女作だった。メインタイトルを決めるだけで誇張なしで2時間はかかってる。色々なアイデアを経て、今では満足出来るタイトルだったと思えている。
100を超える数のサブタイトルを考えてきたおかげで2作目、今作のメインタイトルで悩む事は少なかった。無かったとは言えないが。
メインタイトルはその小説の顔となる1番目につく物だ。作品全てに通じるタイトルにしなければならないからこそ考えるのに時間がかかるし、作者としても納得の行くものにしたい。
可能な限りストーリーの主軸に沿ったタイトルにしたいし、欲を言うなら最終回の最後に誰かの台詞として持ってこられるようにしたいと個人的には思っている。
処女作では、主人公とヒロインの関係性を表し、最終回の最後の掛け合いでメインタイトルを最後の台詞にした。2時間かかったが、僕にとって理想のタイトルに出来たと思う。
正直タイトルだけで内容を連想させるのには限界がある。だからこそあらずじや、前書き、後書きがあるのだ。
僕にとってタイトルとは、最後にして最大の伏線回収だと思っている。タイトルとストーリーを照らし合わせて、このタイトルってこういう意味だったのかと思って貰えるのであればそれは最高のタイトルなんじゃないかと思っている。
メインタイトルに限らずサブタイトルもそのように付けたいとは常々思ってはいるが、そうはいかない。
毎話毎話サブタイトルに伏線なんて僕程度の技術ではとてもじゃないが入れられない。
だとするならサブタイトルはどのように決めているのか。
僕はその話を書いてから決めるようにしている。何となくこんな話を書こうと決めてから書くが、細かい所はアドリブやその時の気分で決めるようにしている。
そうなるとサブタイトルを決めてから書くよりは本編を書き上げてからそれを見てサブタイトルを決めた方が本編に寄り添ったタイトルになるだろう。
更にラフな表現をするなら『なんとなく』で決めている時も多い。あくまでも嘘や釣りタイトルにならない程度なら大雑把でもいいと僕は思う。可愛いタイトル、カッコイイタイトル、決め台詞のようなタイトル……どんなパターンでも見ている人はそこまで気にしないんじゃないかと。
テキトーで良いと言うつもりは無いが、正直サブタイトルを決めるのも時間がかかるし、悩んでしまうのだ。僕は300回程サブタイトルを決めてきたのだが、そんな毎回毎回メインタイトルと同じくらい悩んでいては悩んでる時間だけで別作品が書けてしまう。
勿体無いと思ってしまう。中には『第1話』とのようにサブタイトルが話数のみになっている作品も多くあるが、それを見てネガティブな印象を受けることは無い。
つまり、サブタイトルの出来は加点ではあれど、減点対象にはならないのではないかと思うのだ。
だとするならばメインである本編に時間をかけた方が加点により繋がると考えるのが妥当だろう。
ただ、勘違いしないでもらいたいのだが、何でもいい訳では無い。下手なサブタイトルを付けるくらいなら話数のみにした方がシンプルで良いのかもしれない。
メインタイトルにもサブタイトルにも共通して言える事ではあるが、明確な正解は無い。結局、最後は作者本人が決め、それを投稿するのだ。逆に言えばそれに対して外野があーだこーだ言うのは違うんじゃないかと僕は思う。
ここまで言ってきたが、ストーリーの根幹に関わる訳では無いので、タイトルくらいは作者の好きにさせてあげて欲しいと言うのが作家側の意見なのであった。
僕が小説を書き始める際に困った事はもっとあるのだが、それは次回に持ち越そうと思う。