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小説家になろうと思った理由。

 2014年11月16日



 当時学生だった僕は好きなゲームの二次創作の投稿を始めた。



 学業、部活の傍らに小説を書く毎日で、当時は基本的に毎日1話投稿していた。



 今になって上手くなったと言うつもりは無いが、今の僕が当時の自分の文章を読むと恥ずかしくなる程に稚拙ではあった。



 それでも300話程書き、最終回を書き終えた頃には投稿文字数は100万字をゆうに超えていた。流石にそれだけ書き続けていたら多少の成長はしていると思いたい。



 一時期投稿をストップしていた時期もあったが、

2020年5月11日 完結することが出来た。



 正直辞めてしまおうとも思った。誰にお金を貰ってる訳でも無い。二次創作である以上書籍化も出来ない。嫌々書く意味も分からなかった。



 そうは言っても好きで書いているものだし、消すのも嫌だったので残しておいて、少しずつ書き続けていた。



 小説を書こうと思った理由も、消したくないと思った理由も同じだった。



 小説を書き始める前、同じ界隈の二次創作を読み漁っていた僕はとある作品に出会った。



 本当に僕にとって憧れであり、今でも追い続けてる作品で、何度も読んで、次の展開が分かりきってる程になった頃、僕の中に悪い気持ちが湧いてきた。



『あれ…?ちょっと物足りないな…?』



 馬鹿野郎である。いや、大馬鹿野郎と言っても過言ではない。憧れに対して物足りないなどと若造が偉そうに…と。



 しかし待って欲しい。悪い意味で書いている訳ではない。僕が完全に満足する小説が他人に書ける訳が無いのだから。



 だから書いてやろうと思ったのがキッカケだった。僕だったらこんな展開が好みだな…あんなシーンが見たいなぁとか、人によってはクレームだと思われかねない意見を持ってしまったから自分で書くことにした。



 後、ジャンルが違うのも物足りなさを感じた要因かもしれない。憧れの作品はほのぼのした雰囲気の見ていてニコニコなるような作風だったのだが、若かった僕は…


『戦いもあって、恋愛も…甘い展開もあってほのぼのもあって……』



 なんて贅沢な作品を望んでいた。そこまで贅沢言うなら書くのはタダだし、書いてダメなら諦めようと思っていた。



 ダメだった…と正直思っている。それまで執筆経験なんて無かったし、文字数も少なかったし、言葉の使い方も今ひとつだったと当時も思った記憶がある。



 それでも投稿してしまった。作品のタイトルを決め、サブタイトルを決め、あらずじを書き、前書きを書き、本編を改めて確認して、下手くそだなぁ…と思い、後書きを書いて、投稿をした。



 下手くそなりに1話書き終えて、それをそのままにしておくのは勿体無いと思ったからこその投稿だった。それを続けてきて、いつの間にか100話、200話を超えて最終回まで書いてきてしまった。



 ダメだったら諦めようと思っていた意識がどんどん変わっていて、書きながら書き方を変えていき、自分の理想により近くなるようにしていったら次第に楽しくなっていった。



 書く理由となった『僕が見たい小説』を僕の中で書けるようになった頃、初期の物を見ると恥ずかしくなってくるようになっていた。書き直そうと思っては長くて止めての繰り返しだったのを覚えている。



 なんて物を世に出してんだ…と思うと同時に当時の自分が納得出来る物を越えられてるんだと自信に変えられたり…色々な感情が入り交じる時もあった。



 読者の方からの感想や、同じ界隈で活動する方からのリクエストを頂けるようになっていて、書くことだけでなく、投稿して皆からのリアクションが楽しみになっていた。



 書籍化やアニメ化された作品のPVや1話辺りの感想数とは比較にならないだろうが、僕は1話辺り10件くらい感想を頂いたりして、それが凄くモチベーションに繋がっていた記憶があるし、今でも当時頂いた感想を見返すと嬉しくなる。



 在り来りな事を書いてしまうが、皆からの応援や感想、伸びていくPVがあったからこそプライベートで嫌な事があっても、仕事のことで死にたくなっても作品の投稿はストップすれど、何かしらの執筆は続けてこられたし、100万字以上の作品を完結させられたと思っている。当時から応援してくれた人、最終回を見届けてくれた人には多大なる感謝を述べたいと思う。



 人の作品に導かれ、たくさんの人の応援があったからこそこんなしょうもない一人語りのような事を文章に出来ています。



 本当にありがとうございました。最終回っぽい終わり方ですが、流石にまだ続くので良かったら見てやってください。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 【小説家まーりん】という存在を背中を見て育った者としては、どういう道を歩んできたのか気になるところでしたが、今回その片鱗を見れることができて嬉しい限りです。 [一言] 小説を書き始めた経緯…
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