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「コンビニを経由して近所のガソリンスタンドを目指そうと思います。」

賢一は一応の意思表示として、周囲の人にそう告げる。


「コンビニ。。。コンビニはわかるのですが、

ガソリンスタンドを目指すのはなぜですか?燃料確保ですか?」

ご家族で避難できた三上さん一家のパパ(推定40歳くらい)が問いかける。


「おっしゃる通り燃料確保も狙いです。

本命は施設として燃料を取り扱っている施設なので、

通常の施設よりも頑丈に作られていると聞いたことがあるんです。

何かの拍子に爆発しない様にとか。


災害時にも建物が綺麗に残っていた。

なんてこともあるそうなので、当面の避難場所として目標にしたいと思います。

幸いにして歩いて20分くらいのところにあったかと思いますので、

そこを目指しながらコンビニで食材を中心に確保していこうかと考えてます。」


少しの逡巡の後、

「私たちも同行しようと思うのですがよろしいですか?子供もおりますし、少しでも安全を確保したいのです。」

三上パパが2人の子供(姉7歳くらい。弟5歳くらい。)達に目を向けながらそう答えた。


「構いません。多くの荷物が確保できた場合に人手も必要ですし。

 何しろこの状況です。強制など勿論しませんが、協力者は必要になりますので。」


渡りに船。ドライかもしれないが協力者は生き残るために確実に必要。

信用するしないは置いておいても最低限の人手は必要になるだろうと賢一は考えていた。


今後の状況を予想しても確実に味方になってくれる人が多いに越したことはない。


賢一が考えていたガソリンスタンド避難は助かる可能性が高い判断といえる。

阪神淡路大震災では建物の崩壊がなかったと記録されており、

以降災害に強い設計にくわえて、一部のガソリンスタンドは災害対応型給油所としてライフラインがストップしても給油ができる機能や、

被災者への救援体制が備っているという機能を持っている。


それにしても親戚連中は無事なんだろうか。

一抹の不安を抱きながらも賢一はまず生き残るための方策を考える。

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