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バレンタイン 1

もうバレンタインですね!と言う事でバレンタイン編をどうぞー。3話構成となっております。1話目ドーン


 ピッ!


『〜全国的に晴れになるでしょう!そして、今日は2月14日バレンタインの日ですね!好きな男の子や、家族。その思いをチョコレートを通して〜』


「あー、もうバレンタインか・・・はやくね?」


 男はコタツに両足を突っ込み、横たわりながらアナウンサーの言葉を聞き、呟いていた。


「ほんとだねー、この1年あっという間だったわね。」


  女は足だけをコタツに、そして上半身を起こしテーブルに手を置いた状態で、男の言葉に共感しながら返答した。


 このありふれた会話を切り出した男の名前は"慎" 今年で大学2年生になる男だ。


 そして、慎の呟きに応えた女の名前は"真澄" 慎と同じ大学に通っていて、一年前に幼馴染から恋人に昇格したばかりだ。


 しかも、このカップル付き合ってか1年も経ったにもかかわらず、ずっと隙あればイチャついているのだ。


 限度という言葉を知らないのかと思うほどだ。ハッキリいって"異常"である。


 だが、この異常とも言える愛は最初からだった訳ではない。


 1年前、入学式の日に両思いになり、晴れて恋人になった2人の話は次の日には、1年生では知らぬものは居ないほどの存在になっていた。


 自分達しか知らない事をなぜ周りが知っているのか、疑問だった2人だが、慎には原因がすぐに思いあたった。


「あ、俺らが車で抱き合ってたじゃんか、その時に俺らの事を見てた大学生がいたんだった・・・」


「はーー?何よそれー。私達の抱擁を見られてたの?何で言わなかったのよ、ふーざーけーんなー!」


慎の話を聞いた真澄は、恥ずかしさからか、慎の胸ぐらを掴みながら彼の体を揺さぶった。


「あ、ちょい待って!揺さぶらないで、危ないから落ち着こ?」


 しかし、慎の注意も虚しく、興奮状態の真澄には慎の声も届かずに、揺さぶり続けた。


 そして、慎も揺さぶられ続け酔ってきた。こうなればどういう事が起きるのか、簡単に分かるだろう。


 答えは 転倒する、だ。


 酔った慎は遂に倒れてしまった。それに巻き込まれるように真澄も倒れ込んでしまった。


 だが、流石は彼氏である。酔った状況でも最愛の彼女である真澄にケガを負わせる事のないように、自分がクッションとなり真澄を守った。


 バンッ


 鈍い音が場を支配した。が、幸いにもぶつかったのは頭ではなく、背中だった。


 慎は上手く受け身をとったため、大事には至らなかった。


 


 



女性からチョコよりも愛が欲しい

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