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黒金物語 没世界集  作者: 影 魔弓
作品とか
6/19

世界が乗っ取られました

2017年2月頃に書いたやつ

『あー、テステス。諸君、聞こえているだろうか?これは人間のみならず、動物にも発している。心して聞いてほしい』


 突然、頭の中に声が響いてきた。周りの買い物客も驚いていることから、私だけではないことが分かった。


『この地球は我が買収した。いや、正確に言うと、取り戻したというべきか。ここは実験用に創った惑星でな、科学のみが発展した世界を目指していた。そろそろ頃合いだと思ったから、改めて来たというわけだ。さて、本題に移ろうか。明日の12時から、この世界を塗り替える。最終日に何人が生き残るかというのが、我の目的だ。明日からなのは、初めからバタバタと倒れていくのはつまらないと思ったからだ。それぞれ、準備をしておくように!』


 何だったんだ?とりあえず、早く帰って色々揃えておくか…?


『おっと、忘れるところだった。これを渡しておかなければ。これは充電の要らないスマホだ。設定は各自行うように!それと、設定以外は明日からじゃないと使えないぞ。あとは、自衛をしっかりしろよ。一応、しばらくは建物に湧かないようにしてある。よく覚えておくようにな』


 まだあったのか!それにしてもスマホか。さっさと帰って設定しちゃお。それ以外は明日になってから考えてもいいよね?




 帰ってくると、早速、スマホを取り出し、電源をつけた。


『名前を入力して下さい』

【】


宙地そらち 由美ゆみっと」



『【宙地 由美】でよろしいでしょうか?』

[はい/いいえ]


 私は迷わず[はい]を選んだ。


『エラー。名前が違います。正しい名前を入力して下さい』


 え゛っ?もしかして、本名じゃないと駄目なやつ?

 それから、友人の名前を入れてみたが、それも駄目だった。


「これって、あの存在がやった事なのかな?」


 あの存在とはさっきの声のことだ。正体がわからないから、そう呼ぶしかない。


「もう、本名入れるか…」


 色々と名乗ってきた名前を入れたが、全然反応しないため、諦めることにした。


『【フォース・ユミリア】でよろしいですね?』

[はい]


 さっきまでと言葉が違う!!

 選択肢は無いし、本名を入れると正規の文章が出てくるようだ。


 名前を入力すると、大まかな説明文が出てきた。音声機能があったから、流していく。重要そうなところ以外は普通のスマホと変わらないようだ。

 アプリはカメラ,チャット,袋以外に特に変わったものはない。一応、触れてみたが、やはり起動しない。

 便利機能として、大きさが変わったり、収納出来たりするみたい。どこに置いたか分からなくなっても、思い浮かべれば手元にくるから使いやすいと思う。



「あれ?」


 それから、ネットワークが何故か繋がらなくなっていた。テレビはおろか、電話もメールも繋がらない。


「寝るか…」


 何もやることがないし、明日に備えて寝るべきだと思った。ただ、夜にも関わらず、サイレンの音が鳴り止まない。多分、犯罪が起きているのだろう。ここら辺には銀行もあるし、強盗が起こってもおかしくないからね。


 結局、サイレンの音がうるさくて、いつも通りの時間に寝ることになってしまった。

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