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プロローグ
昔薄汚れたローブをまとった占い師はこんなことを言っていた・・・
「人間には2種類の人間がいる、一つ目は自らの生きる意味を知り人生を
謳歌する者、二つ目は自らの存在すら曖昧で嘆き迷い続ける者
さぁ貴方はどちら?」
自分はどちらか?そう聞かれたら俺は後者に違いない、
自分の生きる意味は知っている・・・
しかし決して謳歌できる人生ではない何故ならばこの呪われた血が
自分の生きる役目を決めつけているから・・・
そんな事を思い聞き流す。
-キル・ブラッド-
その血は、吸血鬼と言われる怪物を殺すために理不尽な神が与えた呪いだ。
青年はただただ殺す。
その血の呪いが昼夜問わず吸血鬼を殺す、
聖騎士と呼ばれ吸血鬼狩りををすることでしか生きる道を知らぬ彼は
今日も血に染まった戦場をさまようことなく歩き続ける