第二話 永遠にチュウニ病!!
第二話にして酷いタイトルになりました。
とっても残念な事に……私はこういった方面のセンスが無いようです。
さて、タイトルは酷いですがそこはなんとか目をつぶって下さい。内容は合っています!
まずはちょっとした自己紹介(?)から始めたいと思います。
私は、子供の頃からの空想癖……今風に言えば厨二病が治らないまま大人になってしまった人間の典型です。現在進行形で病は重く深くなっていっております!
今回はそんな駄目人間のちょっぴりイタイ子供時代のお話しです。軽~く覚悟して読んで頂けると幸いです。
あなたが子供の頃、こんなことがありませんでしたか?
自分が空想した事を大人に話して「あら~想像力が豊かなのね!!」というお褒めの言葉を貰えたことが。
小学校低学年までは、主に親が褒めてくれていたのではないでしょうか。私の最も輝ける時代はここだったのではないか?と今では思います。どんな空想非科学的なお話を披露してお褒め頂いたのかは……残念ながら全く覚えていませんが!
それでも何を話しても「すごいすごい!」と褒めて貰った事だけはバッチリ覚えています。
都合の良いことだけは覚えていて、後はすべてスルーするという技術はこの時代にすでに確立されていたようです。流石私です。
それが小学校高学年に入っても相変わらずだと心配され始めて……中学校進学後も更にそれが続けば……まあ、大体分かりますよね?
私の場合は、時々突拍子もない事を言っても「何言ってるのか全然分からない!」と言われはするものの、結構自由にさせてもらっていました。
おそらくですが……受験を間近に控えた時期の転校に対して、親が引け目を感じていたからではないかと思われます。今なら察することも可能ですが、当時は全く分からなかったです。
そいう訳で、普通なら入るはずの親の軌道修正がほぼ無かった私は、毎日元気いっぱいに友人達と妄想話ばかりを繰り広げていました。本当に毎日毎日一体どんな話をしていたのでしょうね。
思い出すとちょっと汗が噴き出ますね~
ああ……!今すぐ過去に戻って自分を力一杯……抱きしめたい!!
私は恥ずかしい過去を否定しません。
どんなに恥ずかしくても、どんなに辛くても……無かったことにしたい!いや……お願いだからどうか忘れて欲しい!!!という過去も。
嘆こうが祈ろうが、ただ思うだけでは何一つ事実は変わりません。過去を修正することなど、神にも出来ないのですから。
もしもその神の領域に手を伸ばすなら、自分が関わった事がある人間を片っ端から殺していくことだけです。
勿論、彼らに接点がある人間も全て抹殺です!!
過去は変えられない。
それなら過去を知る人間を殺すしか方法がないでしょう?
この発想に辿り着いてしまうだけで、FBI心理テスト的にアウトっぽいから嫌なんですけど……お願いだから通報したりしないで下さいね?
だって妄想だから。
想像するだけなら……セーフです。
どこかのマッドなサイエンティストのように「空に浮かぶ鋼鉄の城の幻想が頭から離れない」とあからさまな厨二丸出しの発言をして、全く関係のない大勢の人間を勝手にデスゲームに放り込んで恐怖のどん底に突き落としたりしなければ、妄想は悪いことじゃないのです。心の平穏を取り戻す為の必要不可欠な技術です。
「チュウニで何が悪い!楽しく生きていて何が悪いんだ~!!」と私は言いたい。
だから過去の否定はしません。恥ずかしいだけで別に罪は犯していないんだ!多分!妄想しながら毎日を楽しく。それが私の生き方です。
長い前置きでしたがここから本題に入ります。
さあ!妄想の時間の始まりです。
心の準備はできましたか?では行きますよ!!
今すれ違った女の髪から凄く良い匂いがした!
あれは……俺を誘っているのか!?
今すぐ声を掛けた方が良くね!?
事務のあの子。
しょっちゅう俺の席にやってくるのは……俺に気があるからか?
いや……でも俺今彼女いるしなあ……どうしようかなあ。
この間買った宝くじ、一億当たってたら……今の会社を辞めて田舎に引っ越そう。そんで山を買ってヤギを飼ってチーズを作ってそれを売って、物凄く儲けたら自分が居た会社を買い取ろう!!
「社長……あっすみません間違えた!今は俺が社長でしたねテヘッ!」とか言っちゃったりうふふふふふ!!
どうですか?これ位の軽い(!?)妄想なら誰だってすぐ思いつくし、実際に近い事を想像した人もいると思います。
ちなみに今突発的に思いついたのをずらっと並べてみただけなんですけど、なぜか全部男視点でした。
きっといつも腐った妄想しているせいでしょうか………無意識って恐ろしい。気にせず話を続けますね。
ただし、それを誰かに話したら完全アウトですよ!!
思っても口に出さない。それが正しい妄想です。
それを更にランクアップさせて行けば……山奥の病院へ押し込まれる事間違いなしの諸刃の剣であることもお忘れなく!
私も子供の頃にはダルマ落とし(懐かしいなー知っている人いるかしら?)のハンマーで壁を殴って「さあ冒険に出発だ!!」と真面目に弟に言った事もありました。ポールのミラクル大作●ごっこです。これまた知っている人いるのか?
他にも当時大流行した新体操の漫画を読んで、本当にそんな技が出来るのか!?と好奇心がどうにも止められずに編み棒にテープを結び付けた即席リボン手具を使い実践した結果……天井で跳ね返ったそれが障子を突き破ってあわあわした事もありました!しかもそれを母親に目撃されて「あんた……大丈夫!?」と聞かれたことも覚えてます。そこは都合よく忘れていたかった……
そんな私ですから妄想と現実の狭間をふらふら彷徨い続けることの危なさはよーく知っています。
傍から見たら完璧にヤバイ人だなあって自分でも思いますからね!!
それでも重度の妄想癖を持つ私は病院行きが近づくリスクを冒してでも、それを誰かに話したいという欲求がとても強くて時々発作が起こります。
「全てをぶちまけたい!!」という強烈な衝動です。
流石の私でも、誰彼構わずぶちまけたりはしません。理解されたい!という欲求があるからです。
「なに言っているのか全然分からない」そんな冷たい言葉なんて欲しくないのです。
やっぱりオタ話に花を咲かせたい!!それがオタクの正しい生態なのでしょう。
おかげで(?)現在も私の周りは色んなオタクで溢れています。溢れかえっていて、もはやオタクしかいないと言っても過言じゃないです。
そんな環境にいるからいつまで経っても自分が変わらなかったという言い訳はしないでおきます。望んだのは自分なんですからね。
子供時代はお菓子とお茶を片手に妄想談義をしていましたが、今はビール片手にという所だけが相違点でしょうか。
そう言えば……オタクは同種を見つけるのが得意だと言われていますが、自分の妄想話に共感してくれるのは同じ趣味嗜好をもつ同士以外ありえません。
だから同種を探し仲間になろうとする本能的なものがあるのかもしれませんね。
ちなみに個人的な意見ですが、会話をしながらこの人は自分の話を聞いてくれる人かどうかを察知する能力が特に高いのが、ひと昔前のオタクです。
何故なら……オタクが迫害されていた時期がありまして、オタクだと周りにバレると結構な辱めを受けたりしたものなんですよ。
幸いなことに私の家族は私がオタクでも全く気にしてない、いや……今度はもっとまともな漫画を描いたら?とか、冷や汗が滲む発言をかましてくれる大らかな人達なのでかなり楽でしたけど。
それでも流石に周りにバレるのはマズイと、こっそりと同人誌即売会に参加したものです。
短大時代には、自分が参加していたサークルの近くに同じ学科の人が居たそうで……夏休み後に、あっさり腐女子なのがバレたというちよっと恥ずかしい出来事もありました。
何故ピンポイントで知り合いに見つかったのか……?当時友人とコミケ参加者人数を使った確率論で検証した結果、天文学的な数字を叩きだして頭を抱えたりもしましたね。
最終的にこれは偶然じゃない必然なのだ!という結論に辿り着きました。厨二バンザイ!
更にオタク仲間が増えて楽しい学校生活を送れたので結果オーライ。運命って本当にあるんだねと、しみじみと語った懐かしい過去です。毎日仲間と会えて心ゆくまで妄想話ができたのは、本当に楽しかった!!
そんな順風満帆オタク人生を真っすぐに歩き続ける私でさえ、社会人になれば昔のように頻繁に会う事も出来なくなり、それが結構ストレスになったりします。
それは私だけではなく、多くの人々が抱えるストレスでもあるのでしょう。
だからこそ仲間を求めてコミケに毎回のように参加する人がいるし、ネットの同好者を募るコミュニティに人が溢れるのだと思います。
寂しいのです。
妄想だけじゃ……足りないと思っている人が多い証拠だと思います。
そこで私はこう問いかけます。
「その溢れる妄想を力に変えて小説にしてみませんか?」と。
自分の妄想から生まれたものを物語という姿に整えて、誰かに伝えるのは実際難しいし、面倒なことだらけです。
それでも私はお勧めします。
だって昔に比べれば発表する事が本当に簡単になりましたから!!
なろうでもいいし、他にも沢山の小説投稿サイトがあります。
誰でもすぐに投稿出来て、誰でもすぐに読める。なんて素晴らしい!!こんな凄いシステムを利用しない手はないと思います。
読むことが好きな人なら、絶対に一度は書いてみた方がいいと思います。
読むだけでは理解できない書く側の気持ちが、結構シビアに分かることもその理由の一つです。
実際に私も書いてみて自分の妄想力と表現力の差が激しいことに気が付いて愕然としたものです。
思ったように書けないこのもどかしさ。上手く伝えられないこの気持ち!なんで天は私に文才をくれなかったのかと嘆く日々。それでも私は書く事は楽しいと思っています。
最初から上手く書けるわけないと開き直って今日もせっせと妄想し続けます。
それは、「私はこんな妄想をしているんだけど誰か同じような妄想している方いませんか?」という問いかけだからです。大きな小説投稿サイトにいるのは、それだけ多くの人に問いかけられるからです。
別にチャットではないので、「はい!私がそうです!!」という返事が返ってくるわけじゃありませんけど。
それでも、投稿すれば見てくれる人がいる。
それはとても嬉しい事なので、是非ともこの楽しみを色んな人に知ってもらいたい。
永遠に治せない。いや、治そうなんて思ったこともないチュウニ病と共に生きる私の妄想ライフ。
あなたもこちら側へ来ませんか?