最終話 妄想を小説(チカラ)に!!!
最後だからちょっとだけ頑張った。いーえ物凄く頑張ったよ!!!
やっと厨二らしい素敵なタイトルをつけられました。バンザイ!
タイトルと言えば……「書籍化に伴いタイトルを変更しました!」って言うのをちょくちょく見かけますが、アレ……?どうして変えちゃったの?って毎回思うんですよね。出版社側としては、より多く売れる本を作りたいわけで。最近の流行とか売り上げ統計なんかを検討した上でのタイトルの変更なんでしょうけど。タイトルというのは作者が悩み抜いてつけたものです。私だって、毎回悩んで困って唸って……それでも適当につけたりしませんよ。だからこそ……作者が納得した上であっても、ちょっぴり悲しいと思うのでした。
そんなタイトル談義もこれで最後です。ちょっぴり寂しい!
駄目エッセイ始まります。
妄想をプロットまで育てることが出来たら……さあ!いよいよ小説を書いていきますよ!
私はいつも最初にお話しを書き始める時が一番ドキドキします。
大丈夫かな。自分に出来るだろうか?まあ……なんとかなるさ~!自分に自己暗示をかけて準備万端。さあ書きましょう!!
まずはプロットを時々確認しつつPCのメモ帳に文章をひたすら打ち込みます。段落分けとか改行などの細かい所は、後でどうにでもなるのであまり気にしません。
ある程度の分量が書けたら、それをWordさんにぺたっと貼りつけて校正していきます。あまり長い文章にしてしまうと、Wordさんが「あなたの文章おかしい所だらけです!でも一杯あり過ぎてこれ以上は表示できないわ~!!」と言い出します。なので小まめに貼りつけることをお勧めします。ペタリ。
Wordさんのお力を借りてある程度文章が整ったら、さあ今度は新規小説作成画面を開いてそこに貼りつけます。ペタペタ。
後はプレビュー画面を確認しながら修正を加えて……よし!となったら投稿する。というのが私のやり方です。
なんですけどね……ここしばらく文章を書いていなかったもので、今回のエッセイはWordさんに貼りつける作業をすっ飛ばしていました。
途中で「ん?なんかいつもと違う?」って気づいたので、既にアップしてしまったお話しをこっそり手直ししております。
ワザワザ別の所で書かなくてもいいんじゃない?と思われるかもしれませんが、ネットの接続が不安定になると、清々しいほど綺麗に文章が消えてしまうことが多々あるんです。
それは修正の場合も同じです。私はその悲劇を回避する為に小まめに保存しています。それでも消えるときはあっさり消えます……!余韻無しで。
一縷の望みを託してバックアップを見てみたら……一文字も直っていない状態の本文を発見したときの悲しみは伝えきれません!!という訳で私は一度別の場所で文章を作る事をお勧めします。
後は実際に書いている内に、色々な想像が膨らんで最初に予定していた内容と違ってくることがあると思います。そんな時はプロットを修正したり補完したりしながら書きたいと思う方へ自由に進んでいきましょう。
プロット通りに行かなくていいんです。あくまでもこれは自分の物語の道しるべです。
でも大切にね?
私は小説が完結するまでは、ほぼ毎回プロットに手直しを入れています。軌道修正したお話しが迷子にならない為に、これは必要なことだと思います。なにしろおばちゃんは物忘れが激しいので、ちょっと前に考えていた事をすぐに忘れてしまいます。それどころか、意気揚々と作り上げた設定すら良く忘れます。キャラの名前も間違えます。そんな時にきちんと修正済みのプロットがあれば安心なんです。
はっ!これは若い方には必要ない知恵なのかもしれない。今気づいたけどまあいいか!
とまあ……今回は妄想からプロットへそして小説へ……というものを思い付きでダラダラと書いてきましたが、具体的にどうしたらいいのかなんて正直私も分かりません。上手い小説の書き方なんて、逆に教えて欲しいくらいです。
ですが、せっかくなので昔私が読んでいた「小説●場● 島梓著」に書かれていた印象的なお話しをしてみようと思います。
今では珍しいくもなんともありませんが、当時マイナージャンルだったBLを初っ端から専門に扱っていたJ●NEという雑誌がありました。
その雑誌の企画で小説家になりたい!という人の作品を募集して、それを当時最も人気が高かったBL作家。栗本●の別名、中●梓が講評するというものをやっておりました。それをまとめて本にしたのが●説道場です。
この小説道●ではジャンルを問わず、様々なお話しが持ち込まれていて、それを読むのも凄く楽しかったです。中には「この人本当に素人なの!?」と目を瞠るような凄い作品もありました。中島●も「凄い!良くできている!」と褒め、「ここの言い回しだけどね、こっちへ変えるとこんなに印象が変わる」などと分かり易いアドバイスをする形式で、とても読み易かったです。
この作家自身がジャンルを問わない上に、書く事への情熱が半端なく強かったからでしょうが、よくこんな面倒な企画通したな……!当時も思いましたが、今考えてもとんでもなく贅沢な企画でしたね。現役で、しかも文学賞の最年少記録を次々に塗りかえた若き天才作家が、素人の小説を読み講評してくれるなんて!!
そんな天才が非常に手を焼いていた門下生が、その後中島●の一番弟子として華々しくデビューする江森●です。
「物凄く才能がある。正直天才だと思った……でもね、この人本当に私のいう事聞かないんだ」
とは、道場主である中島●の言葉です。
江●備は、常連中の常連。段位もその当時かなり高かった……と思います。そういう訳で彼女の作品はかなり大きく取り上げられ講評にも熱が入ります。
ところが……この江森●は、先生の言っている事をそのまま守る。という事を絶対にしなかったそうです。
自分なりに言われた事に注意しながら、あくまでも自分がこうだ!と思った事は梃でも曲げなかった。
それを中島●は苦笑と共にこう言っています。
「こういう人こそ小説家に向いている」と。
他にもこの小説道場出身の作家さんはいらっしゃるのですけれど、中島●は、この自分のいう事を全然聞かない一番弟子の事を高く評価していました。将来絶対凄い作家になるだろうと、その執念と自分の信念を曲げない強さを褒めています。
自分の中にある譲れない一点。それは誰にでもあると思います。
私がその言葉を聞いて思ったのは、間違いを指摘されてそれを認めないのは問題だけど、自分がやりたいことを制限しようとすることも良くないんだな。という事です。
自分が面白いと思ったことを物語にしていくのはとっても楽しいです。好き勝手に書いてもいいと思っています。ですが、信念を貫き通すことと、人の話に耳を貸さないというのは全く意味が違う。ということを覚えておいて損はないと思います。
「こんな長い文章……誰が読むんだ?少しは読者のことを考えろ」とは、私が友人から頂いたありがたいお言葉です!確かに時代に逆行するようなお話ばかりだとは自分でも自覚していました。
それを指摘してくれてほんとうに感謝しています。でも私は結果として長いままの文章を投稿し続けました。勿論、誰も読んでくれなかったら寂しいなとは思ってましたよ?
でも……だからと言って私が書きたいものを捻じ曲げる気には到底なれなかったのです。
長い文章をできるだけ短くすること。それはもうすでにやっていた……んです。本当です。それなのにまだ長い?これ以上は無理です!!中身無くなっちゃうよ!!ぎっしり詰まった文字が見づらいのなら、細かく段落分けをすることでなんとか解決?しようと足掻いてみました。
これから読んでみようかしら。でも長いわ……長すぎるわ!と思う人や、途中でどこまで読んだか分からなくなった人の為に、各章ごとのダイジェスト版のようなものを作り端っこにそっと置くことにしました。
その努力が報われたかどうかは分かりませんが、自分なりに頑張ったからいいのです。
人の意見はちゃんと聞き、自分ができる範囲で直す。でも全部しなくていいのよ~!!これが私が小説道●で学んだことです。よし!うまく纏まった。
最後に私がどうして小説を書こうと思ったのかをお話しして締めたいと思います。
私が生まれて初めて書いた長編BL小説は友人達には大変不評でした。理由は「長い!クドイ……つまらん!」だったかな。「正解だ!!」だから許そう。
でも書いた本人は満足です。
長いお話しで、しかもBLって実はあんまりないんですよ。売っている本もせいぜい上下巻。
しかも内容がね、ほとんどスカスカなの。ラノベかよ!?って一人突っ込む私。だって、誰もそれに対して別段不満はないらしいんです。順応性の高さの違いか好みの違いなんでしょう。だから一人で悶々とする私でした。
今じゃぎっしりみっしり文字が詰まった本なんて誰も読まないのかしら。昔は本屋の本棚を眺めては、このシリーズ一体どこまで続くのかしら……?と軽い恐怖に襲われる程に長いBL小説は、今では少数派なのでしょう。
まあ忙しい現代人にとって読書の時間とるのが難しい……ってそんなのあるか!!今より昔のほうがよっぽど忙しかったわ!!!
そんな訳(?)で、ないモノは自分で作ろう!どーせなら自分が欲しい要素を目一杯入れて作っちゃおう!というのが私の動機です。あ。想像以上にくだらなかった?それは申し訳ない。
でもそれでいいんじゃないかと思うのです。
誰がなんと言おうと、自分が楽しいならそれが正義!それが正しい妄想だ!!
なので臆せず自分の趣味や主張を思う存分発揮してどんどん自家妄想をして……いつかあなただけの特別なお話しを作って下さいね。
それにしても想像以上に長いエッセイになりました。
プロットの大切さを実感できたいい機会にもなり、私自身はとても楽しく書けて大満足です!!
きっと誰の得にもならない。そんな駄目エッセイでしたが……私自身はエッセイって誰かを助ける為に書くもんじゃないと思っています。
役に立つエッセイもあるけれど、それは読んだ人がたまたま上手い事役立てただけ。
だからどんなエッセイでも大丈夫!!と思って書きました。糞度胸あるな自分。
恥を曝すのには慣れた私でも、ちょっと痛い思いが出来た。いい経験だ~!
妄想があれば今日もご飯がうまい!!今日も気楽に生きるおばちゃんですが、まだまだ若い者には負けんぞ!と頑張っています。
妄想力を生きる力に変えて……明日は明日の風が吹く。明後日のことは後回しにして取りあえず妄想だ!!!
長い人生の旅路はまだまだ続く。
終着駅なんて妄想したくても出来ない遠い未来のお話しです。
そこにキレイなお花が咲いてたらいいな~
あなたの為に書いたのだけれど……でもなんの役にも立たない駄目エッセイ。
ここまでお付き合い誠にありがとうございました。
もし違うどこかでお目にかかる機会がありましたら……今日もおばちゃん元気だな~!!と思ってやってください。
決して、「あのお腐ればばあ……まだ居たのか!」などと悲しいこと言わないでね!!
ではまたいつか、どこかで。