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第一話 はじめまして!当方腐り過ぎて神様呼ばわりされている……おばちゃんです



「最近はね、腐女子にも色々なバリエーションがあるんだよ!!」


 私は仕事帰りに一杯引っ掛けに立ち寄った居酒屋の席に着くなり、相方アイカタに向かってそう言った。

 相方は私の数少ない同人仲間で……男性向けのアブノーマル系鬼畜漫画を細々と描いている男だ。一応彼氏。いや、もう仲間内では旦那扱いされて久しい。



「へー……」


 当然ながら相方の反応は良くない。

 だが私はそんなことは気にしない。

 自分だって興味がない話題の時は同じ反応を返すからだ。

 私は伸びかけたヒゲにおしぼりの糸くずをつけた男の顎に手を伸ばして、それを取ってあげつつ嬉々として話を続けることにした。


 腐女子。

 やおい、BLと呼ばれる男性同士の恋愛物が大好物という女性の事をそう呼ぶのは私でも知っていた。

 だが……それに色んな段階があるなんて今まで知らなかったのだ。

 なにしろ昔っから世事に疎い。いや……無関心すぎると言われているので一応ニュースくらいは見るよ?と言うと大抵吃驚される。

 どんな世捨て人だ私は!!


 とにかく、今更だと言う事はよく分かっているけれども自分の発見が嬉しくて報告したかったのだ。

 流石に話題がちょっと一般的では無い為に、相方に白羽の矢をぶっ立てたのは正直申し訳なかったと思う。

 だが……この喜びを分かち合いたかった。誰かと!

 オタクをやっていると人間は寂しがりになるようである。本当にすまなかったな相方よ。


 そんなわけで、運ばれてきた生ビールで「おつかれ~!」と乾杯して喉を潤しつつ、腐女子進化論について長々と講釈を垂れることになったのだった。



「……それでね、ある程度年齢を重ねた……まあ腐女子歴が長い人を貴腐人キフジンって呼ぶんだって!あとね……その上が腐死鳥フシチョウ!!っていうのが面白かった!!死なないんだよ!凄いよね!!」


 誰かの自己紹介欄に書かれていた、字面ジヅラの面白さとネーミングセンスの秀逸さに感動した事を、生ビール片手に上機嫌に語っている私を見て相方はこう言った。


「それ……その出世魚シュッセウオ的な呼び名でいくと……お前、腐死鳥どころかもっと上になるんじゃないのか?そうだなあ……おクサれ様的な?」


「……私、神様になっちゃった……?」


 腐り切って、燃え尽きて灰になって甦ったら……神になるのか!?

 いや無いとは言い切れないぞ。

 童貞が転生して大賢者になる時代だよ!!

 いつか神様のお宿で従業員一同に鼻をツマままれつつ、お風呂にざぶんとつかれる日が来る……のか。

 それも悪くない。


 楽しい気分になりつつ、杯を重ね夜は静かに更けていく。




 妄想力は、正しく使えば人生を楽しむ有効な手段になる。

 どんなに辛いことがあっても、それだけで人生を悲観するのは馬鹿らしい。

 私だって若い時は本当に些細な事で人生に絶望したりした……よ?それでもしぶとく今も生きている。それはきっと妄想の賜物タマモノで。色んな事を、脳内で色々いじくって……いじくって乗り越えてきたわけだ。

 妄想は楽しい!そして正しい。

 生きて行く為に必須の力。だから妄想力!!


 このエッセイ(?)はその力を使って楽しく生きて……いつか腐った神になる事を本気で願う女が、どうして小説を書こうと思ったのか。どうやって日々妄想を重ねて小説を作っているのか。腐女子改め貴腐人の、妄想小説制作ストーリーです。ついでに、腐った女の嗜好とか思考とかも書いて行こうと思います。


 腐ったあの子の発言に、一体どんな意味があるのか分からない。

 あいつとことん腐ってるから……関わりたくない。



 そんなあなたの一筋の光明となれれば幸いです。

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