異世界で最強執事に出会いました!1
昼と夜に1話ずつ出します。
グレムリィ・ジュ・レンブラント。それがこの荘厳な執事(仮)の名前らしい。
俺は会った瞬間直感で感じた。この人はすごくいい人で俺達を助けてくれる人だと。
「俺の名前はさか、間違えました。カイト・サカモト。こちらはオールです」
こういう世界では名前と名字が逆になるのが多いとラノベ知識が言っている。
「私はオール!さっきは私達を助けてくれて感謝するわ!」
「お前!頭が高いんだよ!ちゃんとお礼しろ!」
こいつは何でいつもこんな風に人をなめた行動をするんだ!助けられたことを自覚しろ!
なんとか頭を掴んで無理矢理頭を下げさせる。
グレムさんはそんなことを気にもせず、剣のケアを始めた。血振るいの様は非常に様になっていて、胸ポケットから出したハンカチで剣を拭いた。ハンカチに付いた血がすぐに消えた。それに驚いて思わず声が出た。
「気にしなくてよろしいですぞ。私が勝手に助けただけですから」
「ありがとうございます。そのハンカチは何か特別な物ですか?」
この執事は身なりが綺麗だ。真っ白な手袋にすら汚れがない。それはあのハンカチが原因なのか、それとも魔法を使っているのか知りたくなった。
「このハンカチは特別でしてね。拭いた汚れは全て消してくれます。他の服も興味があるようですが他の服にはそのようなものはありません。私はなるべく汚れないように動いているだけです」
何この執事スゲー!かっこいい!
ちょっと尊敬の眼差しを送っていると、グレムさんが剣をしまって俺のところに来た。
「先の戦い、私は感動しましたぞ」
「はぁ」
何のことかわからない。突然感動したと言われても困る。褒められているのはわかる。
「あの見たことの無いスキル。しかも敵同士を互いに討たせるなんて策士も策士。失礼ながら、あなたは今どのくらいのレベルなのですか?」
「多分1です。自分のステータスはまだ知らなくて。グレムさんには本当に助かりました!」
本当に助かった。グレムさんがいなければマジで女神置いていってた。だから女神はグレムさんに感謝するべきだ。
「多分?ステータスを知らないということはまさかギルドカードを所持していないのですか?」
「ギルドカードですか?まだ持っていないですね」
ギルドカードというのはなんだろう?
「ということはあれはユニークスキルですか。なるほどすごい才能の持ち主なんですね」
今の俺に才能はありませんよ。この女神のせいで能力上げてもらえなかったんで。
ユニークスキルは誰にでも持っていないんだな。だが内緒にしておく必要はなさそうだ。
「俺は大した人間ではないです。ところでギルドカードとは?」
「謙遜はいいことですな。それでギルドカードについての説明をしましょう。ギルドカードとはギルドに所属しているのを示すと同時にステータスを調べる事が可能なカード。それには所持しているスキルなども載っています」
「ギルドカードって凄いんですね!」
「昔は教会などで調べていたらしいですよ」
ギルドカードについて教えてもらえたが、他にもグレムさんには聞きたいことが結構ある。ラプラスまでの道のり、冒険者ギルドがあるならギルドまでの道のり、それに誰の執事とかも重要だろう。豚領主の執事なら助けてあげたい。でも俺貴族に詳しくないんだよな。
「グレムさんはこれからどうするんですか?行き先が同じならついて行きたいなと思いまして」
この森で俺たち2人で抜けるのは無理だ。これは卑怯なお願いになってしまっている。
「私はあなた達が安全な場所に行くまでついて行きましょう。レベル1ではここの森は危険すぎます。そしてその軽装備ではまず間違いなく次モンスターに会ったら死ぬでしょう。私なら安全に街にまで送ることが出来ます。どうでしょう?」
「ありがとうございます!ぜひ!ぜひお願いします!」
「ありがとうね!私を守ってくれるなんて!もう私の下僕になりなさい!」
「は、はぁ」
「おいお前!」
何でそんなに調子に乗れる!?見てみろグレムさんの顔!流石に引きつってるだろ!
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