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異世界転生したけど女神がポンコツすぎて死にそうです

朝にまた投稿します。

「うぉおおおおおお!」


「きゃああああああ!」


 俺と金髪女神オールはどこかわからない場所に飛ばされた。

 ここはエデンとかいう異世界で最初の街はラプラス、初心者の街と聞かされていた。

 なのにここは木々が生い茂っている。俺達は森に囲まれている。


「クソ女神!なんで俺を押した!?返答次第じゃお前の服剥いでやる!」


「きゃあああ!変態!私はあんたと一緒にこんな異世界来たくなかったのよ!だから蹴ったわ!悪い!?」


どうしてその結論に至る?お前すごく頭悪いだろ?


「悪いわボケがぁあああ!」


「痛い!痛いわぁあああ!」


 女神のこめかみをぐりぐりしてストレスを発散する。

 でもいつまでもここでくすぶっている暇はない。まず状況判断。


「おい女神、ここどこかわかるか?」


 明らかに聞かされていた街とは違うはずだ。どうせこの女神が何かしたに違いない。


「わ、私は何も知らないわよ。だって新人女神だし」


 こいつ言い訳しかしないな。前の俺みたいだ。むかつく。

 こいつが分からないなら考えても意味無いな。それよりリュックはどこだ?食料とお金が入っているリュック・・・・・・。ない。


「おいクソ女神!リュックどこにやった!?」


もしかして隠してるのか?


「あ、あんたが私を引っ張るから忘れてきちゃったわよ」


 もうお前帰れよ。リュックと交換されてこいや。


「神界に帰っていいから。代わりにリュック送れ」


「それが帰れないのよ!フェイト様が神界の入口を閉めたせいで私も戻れないの!?ねぇどうしてくれるの!?」


「うるさいあっち行け」


 こいつはお荷物だ。構っていたら俺が死んでしまう。


 周りを見て何かないかと探してみると手紙が一通落ちていた。


 ──穴が閉じる数秒でどこまで書けるかわかりませんが、リュックは送れませんでした。場所はあのダメオールのせいでイマモノの森で──


 そこで手紙が切れていた。最初の文いらないと思うんだけどフェイト様のご好意に感謝しよう。

 恐らくリュックを送ってもらうことも出来ないだろうな。ついでにオールも持って行って欲しかったのに・・・・・・。


「何それ?フェイト様からの手紙?見せて!」


 俺の手にあった手紙をさっと奪い去って手紙に目を通す。


「何よ!私が帰れないじゃない!」


「本当に困ったな」


 食事もないし金ないし道もわからない。


 まあ過ぎたことはしょうがない。これからどうするかだな。そこの女神は邪魔だが、まずこの森から一刻でも早く出なければならないだろう。異世界といえば人間以外の種族や魔物がいるだろう。この森で魔物に会ったりでもしたら困る。


「ガルゥゥゥ!」


 この獣のような鳴き声は!?

 鳴き声の方に振り返ってみると、醜い小鬼がそこに立っていた。


「気持ち悪!」


 こいつは多分、ゴブリンだろう。ヨダレをダラダラ流してこちらに近づいてくる。

 体は小学生ぐらいの大きさなのに、手にはすごく太く重そうな木の棒、頭に殴られたら一撃で失神どころか死にそうだ。


「カ、カイトさま!助けて!助けてくだしゃあいいいい!」


 ここで戦力になる予定だったオールは泣き喚いて俺のジャージにすがりついてきた。汚いから鼻水出すな涙出すな声出すな。


「寄るなオール!お前女神だろ!?女神の力で何とかできないのか!?」


 当然俺に戦う力なんてない。あるのは戦わないでこの女神を置いていく勇気だけだ。


「私ここの世界じゃあ何も出来ないのよ!つい最近女神になったばかりなのになんでこうなるの!?神界のシステムも使えないし魔法なんて使ったことないのよ!だから助けてよぉ!」


 何こいつ!?どこまで人を馬鹿にしたら気が済むんだ!ついさっきまで俺のことを散々馬鹿にしてたくせによく俺を頼れるな!


「無理だ!俺には無理だよ!」


「ガルゥ」


 ぞろぞろと何体ものゴブリンが現れた。俺達の周りを囲み始めた。瞬く間もなく俺達の退路は塞がれた。


「もうダメだよぉおおお!!」


「ガルァアアア!」


 ゴブリンがいっせいに殴りかかってくる。すごく臭くて死にそうだ!


「逃げるぞオール!」

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