六花と龍人、レインの最後の試練を乗り越える!
六花視点の次、龍人視点
私は里香を助けらなかった。
いいえ、助ける気すらなかった。
龍人さえ助かればいいと思った。
私は最低の人間だ。
そんな時、ゾラの攻撃が目の前に来た。
これは神様が下した罰だと思った。
里香を助けようと思わない私の。
ごめんね。龍人。私のせいで!
私も龍人と一緒に死ぬからね!
そんな時、スクブスとセラが助けてくれた。
龍人と私を。
私はついでだ。別に私は助けてくれなくてもいい。
龍人さえ助かればいい。
本当に良かった。
そしたら、セラは龍人の怪我まで治してくれた。
龍人が治った。
涙が出て来た。
本当に嬉しい。
私の命より大切な龍人を守ってくれた。
ありがとう。
レイン師匠からもう戻りたくても戻れないと聞いた。
寂しい。
これからどうすればいいの?
誰が龍人を守るの。
私では龍人を守れないと痛い程思い知った。
悔しい!
今の私では死んでもたとえ命を懸けても龍人を守れ無いと思い知った。
レイン師匠は龍人を私に頼むと言った。
里香は命を懸けた!
レイン師匠も命を懸けた!
私は分かる。
龍人を守る為の命を懸ける覚悟はあった。
でも私はまだ龍人の為に命を懸けてない。
悔しい!悔しい!悔しい!
絶対に潜在能力を解放して生きて龍人を守る!!
たとえ寿命があと少しになろうとも、例えあと1年しか生きられ無くてもいい。強くなりたい。
命を懸けて強くなる!
龍人を守りたい。
レイン師匠の潜在能力解放の痛みは想像以上だった。
今まで味わった事が無い激しい痛み!
これが死の痛みだと分かった。
苦しい。
何時まで経っても痛みが終わらない。
時間がどれくらい過ぎたのかも分からない。
永遠と続くような苦しみだ。
こんなに痛いなら早く死にたい。
隣では龍人も苦しんでいる。
龍人お。
ぜったいにまもる・・・
突然、レイン師匠の声が心の中に響いて来た。
ありがとうレイン師匠・・・
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
何が起きているのか分からなかった!
起きたら頭の中が真っ白だった!!
声が出ない。息が出来ない。
少ししてこれが痛みだと言うことが分かった。
痛い!痛い!痛い!
激痛なんてもんじゃない!!
前にもスキル4の副作用で筋肉を破壊されたがそんなもんじゃない!!
死ぬ!死ぬ!!
もう嫌だ!
痛い!痛い!痛い!
死ぬ!死ぬーーー!死ねーー!!
何が起きたんだ?
く、苦しい!
い、意識が無くなって行く!!
と、とりあえず息をしないと!!
い、息が吸えない!!
どうやって息吸うんだっけ?
は、腹の筋肉が動かない!
頬の筋肉がーーー!
し、死ぬーーー!
どうするんだよこれ!!
俺!息が出来なくて死ぬのか?
もう、駄目か!
最後に六花と出来て良かった・・・
ん?
意識がはっきりしてくる。
息が出来たーー!!
お、何が起きたんだ?
だが激痛は尋常じゃない程痛い。
嫌、痛みが増したんじゃないか?
唇にかすかに感触がある気がする。
ジンジンする。
痛すぎてよく分からない。
レイン「ご、ごめんなのじゃ!
龍人が息が出来ないのが気が付かなかったのじゃ!
それにしても龍人は失礼なのじゃ!!余が口をつけて呼吸が出来るようにしているのに六花のことばかり考えて!!
もう、ぷんぷんなのじゃ!!」
レインさんの声が聞こえる。
俺はゆっくりと目をあける。
が目は開けられない。
い、痛い!!
痛みが増したんじゃないか?
ん?
レインさんが俺に覆い被さって激しいキスをしている。
ああ、人口呼吸か!
痛すぎて気持ちいいのが分からない!
俺は痛すぎてのたうち回りたいが体が動かないのでそれすら出来ない。
時間がどれくらい過ぎたのか分からない!
永遠の時のような気さえする。
もう、三日は経っただろ・・・
しばらくして体が動くようになったので激痛でのたうち回る。
いつ終わるんだ?
痛い!痛い!苦しい!
頼むから早く終わってくれーーー!!
レイン「もうそろそろ、余が息を上げなくても大丈夫なのじゃ!!」
レインさんが何か言っているが聞こえない。
突然レインさんの声が心に響いて来た。
里香が死んだ?
何を言ってるんだ、レインさん。
どういう事だ?
糞!言葉も喋れない!!
速く起きないと!
速くしないと里香が!!
激しくのたうち回る。
自分の体じゃないみたいだ!
もう何日経ったか分からない。
速くしないと里香が!!
龍人「う゛あ゛あ゛あ゛ーーーーー!」
やっと声が出た。
六花ああーー!
目の前には六花も苦しんでいる。
龍人「り゛だーーー、ぢいーーーじゃどーーだあーー!」
(里香は死んだのか?)
声が思うように出ない。
六花「う゛う゛ぅーーん!!!」
(うん!)
六花は苦しそうに頷く。
俺の言葉を理解したのか!
・・・・
里香は死んだのか・・・
嘘だろ!
六花の聞き間違いだ。
俺はもう一度六花に同じ事を聞く。
龍人「りがーーば、しーーんーだど、・・・のーーがあーー!」
六花「う゛う゛ぅーーん!!!」
六花の反応は同じだ。
そんなの嘘だよな…
ああ
里香は死んだ・・・
里香!
何で死んだんだよ。
お前のせいだろ!
お前のせいで里香は死んだんだよ。
俺は里香を守れなかったのか・・・
何でなんだよ。
覚えてもいない。
お前は寝ていたんだ!
一番大事な時に!
俺、里香を守るって言ったよなーーー!!!
何で守れなかったんだよ!
涙が出てくる。
何泣いてるんだよ!てめーのせいで里香は死んだんだーー!
里香が死んでいた間、俺は何をしていた!!!
寝ていたんだろーーー!
許せねーーー!ぜってー許さねーーー!
俺が弱いから里香が死んだ。
ちくしょう!ちくしょう!!
情けねー!情けえねえ゛えー!!
里香あ。里香ああーー!
龍人「ごめ゛んな。ごめんな。
里香ああーー!
何で俺は寝てだんだあ。」
一日しか里香と過ごしていないが里香との思い出が頭の中に流れてくる。
俺の焼いた魚を食った顔!俺を見つめる瞳凄い可愛いかった!
最初は悲しい顔をしていた里香は俺といるときは飛びっ切りの笑顔をみてせくれる。
俺は里香を彼女にしたく無いが為に里香に酷い事をした。
あの時の里香の目、本気で俺の為に命を懸けてくれた。
里香はたったの、俺の彼女になる為だけに命を懸けてくれた。
そんな里香を死なせてしまった。
守れなかった。
最低だ。屑だ。お前が死ねば良かったんだ。
死んでしまええ゛!!!
俺は里香の彼氏なのに彼氏らしいこと一つもしてねーよ!!
デートもエッチもしてねーよ!!
ごめんな・・・ごめんな里香!
もう、負けねー!絶対に負けない。
次は絶対にゾラに勝つ!!
嫌、次なんて無い。
何が何でも負けない。
目の前に六花がいる。
俺の大切な六花。
六花あ゛あ゛ーーー!
六花はまだ生きてる。
六花だけは絶対に守る。
たとえ命に代えても。
強くなる。今、強くなる。
今じゃねーと、意味がねーーー!
邪魔だな・・
こんな邪魔なものに負けるか!!!
邪魔だーーー!
里香を殺した奴を殺ろす。
俺は立ち上がる。
ブチっ
六花「つ!!!ジャメーーー!!」
(龍人から変な音が!!!龍人が!!龍人が立ってる!!ダメーーー!)
辺りには俺と六花しかいない。
里香の気も見つからない。
敵は何処だ?
誰が里香をやった?
龍人「ん?六花?大丈夫かーー?」
六花「だーーじーーーぶーー!わ゛じーーーま゛げざーーーじーーー!!ジューーーードバーだーーじーーーぶーー?」
(大丈夫!私は負けない!!龍人は大丈夫なの?)
龍人「ああ!絶対に死ぬなよ、六花ああーー!」
六花「う゛う゛ぅーーん!!!」
(龍人は凄い!!もう、この激痛を克服した。私だって龍人を守る。
レイン師匠は言ってた。龍人を守りたいと強く思えばこんなものに負けないと!!!
負けない!負けない!絶対に負けるもんか!
龍人を守る!!!
里香!!必ず龍人は守るからね。里香が守ってくれた龍人の命は私が絶対に守るからね。)
六花も俺と同じ痛みだろう。
何があったかわかんねーけど頑張れ六花!!
糞!痛みが変わんねーなーー!
六花の苦しい顔を見てらんない。
こんな痛みより辛い。
六花の痛みを治してあげたい。
ん?
スキルで治せばいいんじゃねーか!
何でそんなことも気付かないんだーー!
龍人「六花、今直ぐに、治してやるからな!」
俺は六花を揉もうとするが六花の手で弾かれる!!
六花「ダメ゛ーーーー!!!」
龍人「えっ!!」
初めて六花に拒絶された。
当然だよな!
里香が死んだ時俺は寝てたんだから・・・・
六花「ダメ゛だどーー!ま゛あ゛ーーーじでざぞーーど、づどーーーぐぞーーーどーーー!」
(駄目なの!マッサージで治すと強くなれない!)
何を言っているか分からない。
俺は六花の話を良く聞いた。
激痛をこらえて何度も何度も話す六花から聞いた。
龍人「もう良いよ。もう喋らないでくれ六花あ!!」
六花の苦しみむ姿を見るのは苦しい。辛い。
要はこの痛みの正体はレインさんの潜在能力解放みたいだ。
それをマッサージで治すと強くなれないらしい。
前にもそんなことあったな・・・
ずいぶん昔のような気がする。
六花に嫌われた訳ではないのか・・・
だが、里香の事があるので素直には喜べない。
むしろ嫌われてた方が良かったのかもしれない。
六花が治ったら全部聞いてみよう。
痛みが消えた気がする・・・
どうでもいいや。
・・・マッサージが駄目でも抱きしめるくらいは大丈夫だろう。
俺は六花の痛みが取れるまで六花に抱きついてさすってあげた。
里香が死んだのに俺は何をやっているんだ・・・
里香あ、守れなくてごめんな。




