表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛と悲しみのスキル ゴッドハンド  作者: ドラゴン
三章  戦闘準備2
40/64

六花とデート4  



僕らはショッピングモールの後、おしゃれなフランス料理店に入った。


六花はこんな高そうな店いいよとかいうが僕が無理やり入った。


さっきのやり取りで僕の心に火がついてしまったからだ。


何しろこの後楽しむんだから。うひひ。


六花は凄い緊張している。


高そうな店に周りも金持ちばかりだからだ。


六花は手も震えている。


六花が水を飲みだした。


あ!!


それ飲み水じゃない。


フィンガーボウルだ。手を洗う奴だ。


六花が苦そうにしている。


ヤバい。注意しようか!!嫌々、六花がまた落ち込んじゃう。


僕もフィンガーボウルを飲む。


龍人「マジ―。なんだこの水。六花、まずいな?」


六花「うん。」


六花が照れながら言って来る。可愛い。


定員が見かけて説明してくる。


てめーの説明なんか聞きたかねーんだよ。


みろ。六花が落ち込んじゃったじゃねーか。ああ、僕の所為か。ごめん六花。


僕はすみません。もう大丈夫ですと言って定員を下げさせる。


その後料理が運ばれてきてナイフとフォークで食べるが六花がたどたどしい。


食欲もなさそうだ。ごめん。六花。


こんなところ来るんじゃなかった。


これから僕が行動することは正しい選択じゃないかもしれない。でもじっとなんかしていられなかった。


僕は六花のところまで行きお姫様抱っこしてから会計して店を出た。


みんな僕らを見てくるが知った事か!


六花はびっくりしている。


店を出てから店の邪魔にならないところに六花を下ろして僕は六花に土下座する。


龍人「ごめん。六花。こんなとこに連れてきてしまって。」


六花「うんうん。私の方がごめんなさい。龍人に恥をかかせてしまった。それにお金・・・」


六花も土下座してくる。


六花は、恥なんかかかせてねーよ。


お金なんか気にすんな。僕のお金じゃないけど。


龍人「気にすんな。六花!!何が料理のマナーだ。六花を悲しい思いをさせるマナーなんて糞食らえだ。そんなんマナーじゃねー。マナーは楽しく食べるためにあるもんなんだよ。僕が料理を不味いと思ったから出たんだ。だからお金のことは気にすんな。」


僕が誘ったんだ。だから六花は気にするな!!


実際、あまりうまくなかった。


まあ、これは好みの問題だと思うけど。フランス料理は普段食べなれていない。


僕の作った方が上手いし。


もちろん、六花が作った料理の方が上手い。僕が手伝わなくても。


六花「有難う。龍人。凄くかっこ良かった。大好き。」


龍人「僕も六花が大好きだ。六花の料理も大好きだ。」


僕らはそっと口付けを交わした。









その後、安っすいラーメンを食った。


うん。こっちの方が上手い。


六花はお腹いっぱいみたいだ。


うん。良かった。








この後、僕の予定だとピカピカのお城に行く予定だけど、フランス料理で気分をそがれてしまった。


もう少し雰囲気を温めたい。


ほんと、僕ダメダメだな。六花に申し訳ない。


六花も良く帰るって言わないな。


龍人「良し。海に行こう!!」


六花「うん。海に行きたい。」


六花もノリノリだ。良かった。


帰るなんて言われたら泣いちゃうぞ。


龍人「また六花をお姫様抱っこしてもいいかな?」


六花「うん。」

(嬉しい。)


僕は六花をお姫様抱っこして走り出す。


走っていると六花のいい香りがする。


電車でちまちま行くなんてまどろっこしい。僕のテンションが落ちてしまう。


それに走った方が早いしね。軽く走っても時速百キロ以上は出るだろう。まあ、まだ、一様人間だろう。


車も追い抜いていく。人に見られようが気にしない。


うっわ。車っておっそ!


良し。僕の守護霊にも手伝ってもらおう。


僕は六花を片手で大事に抱きかかえ、走りながら守護霊を揉む。


守護霊も僕の気持ちを分かるらしく僕が揉みやすいような位置にいてくれる。


龍人「頼むぞ。僕の守護霊。僕を海まで投げてくれ。」


六花「龍人?」


龍人の守護霊「さっきは感動したぞ龍人よ。なに、龍人の大切な伴侶とのデートの為だ。力を貸そう。」


そういって守護霊は海まで投げてくれた。


僕らは海の中に投げられてしまった。


ずぶぬれだ。ふざけやがって。


守護霊を睨むが無視された。後で覚えていろよ。マッサージでひひー言わしてやる。


龍人「ごめん、六花。ずぶぬれで。」


六花「うんうん、龍人はいつも守ってくれる。私の方がごめんなさい。龍人から貰った大切な服と下着濡れちゃった。」


龍人「気にすんな。」


六花「うん。ありがとう。」


濡れたのは僕の所為だしね。嫌、僕の守護霊の所為だった。


守護霊が睨んでくる。


まあ、一様六花が濡れないよう、持ち上げているがかなりの水しぶきだったので六花もずぶぬれだ。


全然、塩水から守っていない。


浜辺から近いので足はついている。


ん!!人が居る。こっちを見ている。


まーいいか。


僕はその娘がいるところまで近づく。


その子は浜辺ではなく道路の方から見ている。








僕は六花を下ろしてから女の子に話しかける。


六花は少し残念そうだ。僕だって残念なんだよ六花。


龍人「残念だ。あ、間違えた。さっきの見てた?」


龍人の守護霊「龍人、少しは考えてから喋れ!」


こんな守護霊なんか無視だ。


里香「残念?私が?私は見ての通り、足が使えないので車いすで目が見えないの。だから見てはいないわ。」


龍人「嫌、君は残念じゃないよ。むしろ、凄く綺麗だ。」


ヤバい。六花の前で他の女性を褒めてしまった。


女の子は嫌な顔をしている。


龍人「ごめん。六花!!」


六花「なんで龍人が謝るの?」


六花は不思議そうな顔をしている。


龍人「六花の前で他の女性を褒めてしまったから。」


六花「よくわかんない。」


少しは気にして欲しい。ちょっとへこむ。まあ、六花はそういう娘なんだけどね。


女の子はうふふと笑っている。


龍人「綺麗って言ったら嫌そうな顔したのに!君、変わっているね!」


里香「君もね!顔では嫌な思い出しか、ないから。」


龍人「それはごめん。」


里香「うんうん。あなたが本気で褒めてくれたってのが分かるから嬉しいわ。」



僕らは自己紹介をした。

最初見た時から分かったがこの子は車いすだ。目が見えないのは知らなかったけど。

名前は加藤里香というみたいだ。名前は普通だがかなり可愛い。

身長は130~140位。ちみっこだ。

白いワンピースを着て麦わら帽子をかぶっている。体はがりがりだ。

別にじろじろは見ていないよ。

六花に失礼だからね。

可愛さランクはAだ。よくこんな可愛い子がここにいるよな。

レインさんやみどりとは違った綺麗さだ。おしとやかって感じかな。

目は少し垂れ目で儚げに笑う。なんか寂しそうだ。

僕はレインさんや姉ちゃんやみどりを見慣れているからまだ耐性があるが普通にこんな可愛い女の子に会ったらびびってしまうと思う。

因みに六花はSSだからね!!最高の僕の女神だ。

歳は16歳だ。見えない。僕より年下だと思った。

両親はいないらしい。近くの施設からここに来たみたいだ。そんなことまで言わなくていいのに。


そういったらこう言われた。


里香「あなたは今まで見て来た人の中で一番綺麗だわ。もちろんあなたも。」


六花と僕を綺麗だという。


そりゃどうも。


ちみっこの癖に生意気だ。あ、僕より年上か!!


まあ、目が見えないので気で感じ取るんだろう。


里香から気も出てるし。それにいい気だ。癒される。





六花とデート中だというのに参ったな。


六花を見るとうんと言う。


まあ、六花がいいならいいか!


僕の守護霊をちらっと見てしまった。


うんと言う。おめーには聞いてねーよ。


守護霊が睨んでくるが知った事か!!


僕もいつもやられているよう無視してやる。






僕は里香に言った。


龍人「その足と目を治して上げようか?」







少しは考えろよ龍人 六花は腹いっぱいなんだよ。たぶん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ